長尾中華そば 東京池袋店@池袋 「中華そば こく煮干し」

長尾中華そば@池袋・20131206・池袋
 今年も残りわずか、諸般の事情であまり池袋を訪れることができませんでした。いくつか食べておきたい新店があるのですが……と、思っていたら、仕事の巡り会わせでチャンス到来。どこにするか迷いましたが、一番気になっていた「長尾中華そば」へ。
長尾中華そば@池袋・20131206・店舗
長尾中華そば@池袋・20131206・券売機
 石神秀幸氏が全国の「名麺」をチョイスして期間交替で紹介する店「厳選 極み麺selection」、そこに10月に入ったのが青森の有名店「長尾中華そば」です。焼干スープの「津軽ラーメン」系譜のお店、各地のイベント等にも出展されているそうですが、私は実食の機会がありませんでした。メニューはピュアな煮干の「あっさり」と、煮干豚骨の「こく煮干し」からなる2系統、このほかに超濃厚煮干の「裏メニュー(限定)」もあって、煮干しファン絶賛のようですが……最初から「裏」というのもナニかなと思い、「こく煮干し」(800円)をオーダー。
長尾中華そば@池袋・20131206・こく煮干し
長尾中華そば@池袋・20131206・スープ
 では、スープを一口……確かに煮干し感は強いものの、豚骨との「調和」の方が印象的。煮干しは、長崎の片口・境港の平子・伊吹島の白口・愛媛のウルメの4種を使用、よくある片口オンリーの苦みバシった味わいとは異なって、奥行きのあるコクに重ねて、平子やウルメが独特の味をにじませており、クセになるよな風味があります。コイツをドッシリとしたコクの豚骨が受け止めて、両者混然としてミルキーなタッチに昇華させていますが……あまりにも両者の馴染みがよくて、後半やや単調に感じるかな。
長尾中華そば@池袋・20131206・麺
 麺は、中太ストレート。写真では分かりにくいかもしれませんが、麺の表面0.2mmほどが透明に仕上がった絶妙のゆで加減、そのおかげで口あたりシットリ・ノド越しプリプリ、味わいもピュアですが重みがあって、ドッシリとしたスープに実によく合う。いや、この麺は実にナイス・チョイス。
長尾中華そば@池袋・20131206・メンマ
 具材は、チャーシュー、メンマと薬味のネギ。特筆はメンマで、醤油で濃く味付けたもの、全体として「キレ」の要素に乏しい味空間ですので、この醤油風味が加えるメリハリは効果テキメン。チャーシューも、中までシッカリとタレをしませながら、表面にガッツリ濃く味つけたもので、一人でメリハリを発揮しながら大活躍。さらに後半、卓上の黒胡椒を試しましたが、さすがに豚骨にはテキメンに効きますなぁ……そんなこんなで、心配した「食べ飽き」とはなりませんでした。

長尾中華そば@池袋・20131206・煮干し 私はいろんな食材で出汁を取るのが趣味ですので、なんとなく分かるんですが……片口で煮干し風味を訴えながら、スッキリした風味・甘みのウルメ・白口を併用して味の幅を広げつつ、力強い味わいの平子でアクセントを加えようという、たぶんそんなアプローチ、さりげなくいい味出していますが、実はとっても難しい手法。特にウルメは諸刃の剣で、少し大きくなったものを使うと途端にクセが強くなって……そういったところまでキチンと管理された、実は非常に繊細な造り。ここまで煮干しにコダわる店なら、「裏」も十分期待できそう。年内にチャンスがあるか分かりませんが、近いうちに是非。

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さっぽろ 香純@池袋 「醤油」

香純@池袋・池袋
 めっきり秋も深まって、アツアツのサッポロ系が恋しくなってくる季節。あの「純連グループ」の立川「香純」が9月に池袋に移転したとは聞いていましたが、そろそろお日柄もよろしいようで。場所は、池袋駅西口から「Echika」を通り抜け、C1出口から地上に出てすぐ。
香純@池袋・店舗
香純@池袋・券売機
 メニューは「味噌」「辛味噌」「醤油」「塩」の4本立て、この店は「焦がし」がウリと聞いておりますので、そのワザを堪能できそうな「醤油」(700円)で。香純@池袋・店内

 明色系のカウンターに椅子が並ぶ、小ざっぱりとした店内、しかし照明はバッチリ蛍光灯で、「らーめん専門店」的な雰囲気がよく出ています。厨房から響く「ジュワッ、カンカン」と中華鍋をふる音、熱せられたラードの香りがプ~ンと漂ってきます。丼は約5分で到着。
香純@池袋・醤油
香純@池袋・スープ
 では、スープを一口……この豪放さ、このワイルド感、「待ってました」と丼に声をかけたくなるような格好よさ。ほんの少し焦げた野菜に、焦げ気味のラード、その香ばしさが濃い目の醤油スープにガッチリ食い込みながら咆哮する、野太いコク。この焦がし加減がなんとも絶妙で、旭川「蜂屋」ほどエキセントリックでもなく、とかくありがちなムラもない。個人的には、こういうスタイルの札幌・旭川系としては、ベストの部類と感じます。
香純@池袋・麺
 そして、麺もこれこれ、これですよ。太めの中太縮れで、真っ黄色。ラードたっぷりの濃い醤油スープを身にまとったコイツを、ズバババァとすすりこむ瞬間……ああ、昇天。パンと張った麺肌、ムチムチした食感に、明朗な甘さ。この女子高生のように元気な麺が、多少ススけた濃さをまとって、大人の表情を垣間見せる、この感じ。たまりませんなぁ。
香純@池袋・野菜
 具材は、チャーシュー、メンマ・炒め野菜に、海苔とネギ。もちろん主役はこの炒め野菜で、ご覧の通り絶妙の焦げ加減。チャーシューも少しバーナーで炙ったような焦げ目がついており、スープ・野菜にバッチリ合います。

香純@池袋・卓上 「焦げ」でコクを深めてパンチを打ち出すこの手法、やり過ぎれば商品価値ゼロだし、中途半端でも価値ガタ落ち。非常に狭い「スイート・スポット」をキープし続ける、まるでF1を乗りこなすような高度なワザが必要なはずですが……目の覚めるようなテクニック。これなら「味噌」「塩」なんかも結果は明らか、極上の味に仕上がっていることでしょう。あと個人的には、辛味と焦げのコラボは未知の領域、近々「辛味噌」あたりで再挑戦。

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えびそば 一幻@池袋 「そのまま・えびみそ」

一幻@池袋・新宿高層ビル
 久々に週末シッカリ休めて気分爽快。新宿方面の用事を終えて、高層ビルを見上げながら意を決し、宿題店山積の池袋へいざ移動。まずは東武レストラン街(12F)SPICEの「えびそば 一幻」から。
一幻@池袋・店舗
一幻@池袋・メニュー 「富山ブラック 麺家いろは」に代わって9月にオープン。「いろは」が出店していた頃は「池袋ラーメン戦争」などと呼ばれ、大変な混雑がテレビでも報道されていたので、この店も行列になっていないか心配でしたが……お昼前で7割ほどの客入り。メニューはスープのタイプと、味付けを選ぶ方式、海老風味がストレートに味わえる「そのまま」と「えびしお」の組み合わせが人気だそうですが、そんなスープが味噌にどうあうのか興味があって、「そのまま・えびみそ」(750円)で注文。麺は太麺・細麺から選べますが、太麺をチョイス。
一幻@池袋・えびみそ
一幻@池袋・スープ
 では、スープを一口……エッ!と驚くほど、スムース&マイルドな味わい。例えば「煮干し」といえば、顔をしかめるほどクセを強調するお店もある中で、「えびそば」とはどんだけエグい風味かと思っておりましたが……海老の香ばしい風味を、白味噌でフワリと包んでソフトに仕上げた、そんな誰もが親しめる味わいです。ちなみに、スープに浮かぶ黒い粒々は、海老頭を深炒りして仕上げた海老粉で、ここからかすかに独特のエグみが漂いますが……慎重に分量が調整してあり、あくまでアクセントの域を踏み出しません。
一幻@池袋・天かす
 さらに、ゴッソリのった「天かす」からもスッキリとした海老の風味が伝わってきて、これと多めの万能ネギがスープにからみ、イイ感じで「薬味」の役回りをキッチリ果たします。
一幻@池袋・麺
 麺は札幌の森住製麺製で、やや太めの中太ストレート。ツルリとした口あたりと、サクッと軽快な歯切れ、麺の甘みにもスッキリとした透明感があって、マイルドなスープと絡んで「水彩画」のような、伸びやかな味を奏でます。
一幻@池袋・チャーシュー
 具材は、上記薬味のほかにチャーシューと味玉半個。チャーシューは大判で食べ応え十分、しかも味付けを控えて自己主張させず、イイ感じでスープに馴染みます。味玉もまずまずの仕上がり。

一幻@池袋・卓上 他のスープの組み合わせでは、また別の表情があるのかもしれません。しかし、少なくともこの組み合わせの偉大さは、(言葉の印象は悪いかもしれませんが)「細心の注意を払った『万人受け』」。例えば、歴史的ベストセラー「かっぱえびせん」が、シンプルな海老風味をフィーチャーしながら、あくまでスナックの立ち位置から離れないように、庶民の常識の範囲内で「海老」をアピールしながらも、もっぱらラーメンとしての完成度に神経を集中しておられます。ラヲタ相手ならいくらでも「過激」「前衛」に走って構いませんが、それが商売として成り立つかというと……あのマクドナルドを立て直した原田泳幸氏は、「(客が慣れ親しんだ)コモディティでありながら、独自性を持ったものがヒット商品になる」と語りましたが、まさにその精神を体現した一杯。「一幻」さんが商売として成功しているのも、むべなるかな。

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三三㐂@池袋西武催事 「煮干しつけめん」

三三七@池袋催事・西武
 川崎「三三㐂」は行ってみたいお店の一つですが、ちょっと行動圏外。それが西武池袋本店のイートイン企画「お食事ちゅうぼう」に、15日まで出店中と聞きつけ、イソイソ訪店(この記事UP時点ではすでに営業終了ですので、あしからず。おそらく、川崎本店大森店と同じ味です)。
三三七@池袋催事・店舗
三三七@池袋催事・メニュー
 メニューは、「煮干しつけめん」「煮干しらーめん」「濃厚つけめん」の3系統、どうやら動物系スープと煮干し出汁のブレンドを、メニューによって変えているようです。雰囲気的には、「煮干しつけめん」(800円)がもっともアッサリ(動物系少なめ)っぽく面白そうでしたので、注文。丼は、約7分で到着。
三三七@池袋催事・煮干しつけ麺
三三七@池袋催事・つけ汁
 では、つけ汁を一口……ウハッ、かつてないほどの「煮干しダイレクト」感。特有の苦味も含め、まるごと濃厚に炊きだした煮干し出汁。コイツを受け止めるハズの鶏ガラを、ワザと弱めに抑えて……醤油でサポートした煮干しの強烈なコクを、野菜のホノ甘さで薄皮一枚くるんだだけで、舌に叩きつけてくるという、「確信犯」的な過激なバランス。これは面白い。
三三七@池袋催事・麺上げ
 麺は、少し平打ち的な太麺ストレート。加水率高めですが、口あたりシットリとしたゆで上がりで、甘みも力強さとスッキリ感が両立、まずは理想的な仕上がりですな。しかし、こんな優等生的な麺が、あのヒネクレたつけ汁に合うのかと言えば……確かに苦味と甘味がケンカ気味ですが、微妙な緊張感の中で不思議とバランスしており、しかも後味スッキリ。コイツはなんとも、「不思議」としか表現のしようがありません。
三三七@池袋催事・スープ割
 具材は、バラ肉チャーシューとサイコロチャーシュー、メンマ・海苔に、薬味のネギ。チャーシューの出来もさることながら、なんといっても白眉はスープ割りで、濃厚な動物系スープが足されて出てきますが……いやぁ、これも美味い。煮干しのクセをリッチな動物系で丸めるという、この世界ではセオリー的なバランスに変化しております。逆に言えば、それまでのドラマがいかに前衛的であったかの証左でもある訳で……ドラマを振り返るような「エンディングクレジット」的な演出に、もはや唸るしかありません。

三三七@池袋催事・告知
 「煮干し」といっても、瀬戸内や九十九里の白口など、小型のものを丹念に仕込めばホノ甘く旨味タップリの上品な出汁が取れますが……いわゆる青口煮干しなど、やや大型の煮干しを丸ごと・大量に仕込み、敢えて苦みをピンピン尖らせて、動物系で丸めもせずにムキ出しのまま、「煮干し好き」を公言するラヲタの舌に叩きつける……第一印象はアッサリとはしていますが、内容的には実に過激な一杯。こんなアヴァンギャルドな一杯を、デバ地下のイートインで出す西武さんには脱帽ですが……カウンター対面席のご老人は、目が点になっておられました。

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TOKYO UNDER GROUND RAMEN 頑者@池袋 「つけめん(濃厚)」

 食べ歩きについて、私はプロフィールに書いたような自己ルールを課しており、川越「頑者」なんかは「夢のまた夢」でありました。しかし、ついに池袋に出店と聞きつけ、行列が少なそうな「お盆・月曜・お昼前」に訪店。
頑者@池袋・店舗
頑者@池袋・券売機 11時半頃現地到着、「どうせ行列だろう」と半ばあきらめ気味に店を覗くと、カウンターは8割ほど、テーブル席は2割ほどの客入り。

 券売機は入口右手、初訪の挨拶代りに「つけめん(濃厚)」(800円)と「味玉」(100円)を、ポチッとな。店員さんに食券を渡すと、麺量が「S(200g)」「M(300g)」から選べるとのこと、例によって自己ルールにより「S(200g)」を選択。待つこと8分、丼到着。

頑者@池袋・つけ麺

 では、つけ汁を一口……濃厚豚骨魚介に魚粉タップリという、「頑者」が始めたといわれるスタイルは、いまやあまたの模倣を生み出しておりますが、まだまだ強い輝きを放つ味。ベースの動物系は濃厚な豚骨・鶏ガラですが、味わいはポッテリ・クリーミィなのに、粘度は意外に低い。これに魚介系がガッチリと噛み合い、さらに魚粉をアクセントではなく「具材」として投入するのが「頑者」スタイルだとか。煮干の苦みや鯖節の渋みもお構いなしで前面に押し出し、かなり「ワイルド」なコクに仕上がっています。それなのに、全体として「予定調和」をハッキリ感じさせるところが、なんとも驚き。

 麺は自家製の極太麺。平打ち的に偏平した断面で、明るい照明のお陰で、表面0.5mmほどが半透明になっているのがよくわかります。頬張っても見たままの食感で、歯があたる瞬間はモッチリと、噛み込んでいくとガッシリと、繊細な感覚で食感を演出。味の方も派手さはありませんが、何処か「朴訥」とした「突進力」があって、「ワイルド」な味のつけ汁と、「ガップリ四つ」に組みます。
頑者@池袋・スープ割
 さらに感心したのはスープ割。動物系のマイルド感がグッと強まり、そのシルキーな甘みで魚粉の苦み・渋みを和らげて、「ガップリ四つ」の「男塾」的世界観から、一気に女性的な味に大変身。これでラーメン出しても面白いと思いますが……

頑者@池袋・卓上 一見、その「ワイルド」な世界感に目がくらみそうですが……冷静に味わえば、食材の選択とその組み合わせ・仕上げに感じられる「論理性」、非常に繊細な感覚で細部を詰め切った味だと感じられます。ともすれば、ケンカ上等的なガチンコ勝負になりそうなところを、論理的なストーリーで裏打ちして、エンターテイメントにまで昇華させるあたり、一種「プロレス」的な醍醐味が感じられますな……さすがは「濃厚豚骨魚介」系つけ麺の始祖の一人、タダものではありません。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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