らーめん 穀雨@渋谷 「担担麺」

穀雨@渋谷・20170418・路地
 冷たい雨が降った一日、夜もめっきり冷え込んで、その上仕事先の都合で中途半端な時間に仕事を切り上げることになり、「さてどうするか」とため息をつく渋谷駅前……ま、「中途半端」だからこそ寄れる店に行きますか。久々に「穀雨」へ。場所は、セルリアンタワーのおひざ元、ご覧のようにチョイと場末感漂う一画にあります。
穀雨@渋谷・20170418・店舗
穀雨@渋谷・20170418・券売機
 この店は20時閉店で、慢性残業病の私にはなかなかハードルが高い。昨年まだ暑さが残る頃に一度訪店、「らーめん」(醤油)をいただきましたが、その圧倒的な美味さに驚きました。宿題となっているのは「塩」ですが、この寒さゆえどうしても「担担麺」(830円)が気になります……思わずコイツをポチッとな。
穀雨@渋谷・20170418・担々麺穀雨@渋谷・20170418・スープ
 敢えて辣油を強調しないところが、逆に様々な「仕掛け」を想像させて、思わずワクワクの丼景色。このスープには「ドラマ」があり、順を追って説明しますと……まず出だしは、スマートな旨味に裏打ちされた芝麻醤、白胡麻主体のピュアなコクが、かなりの密度で押し寄せます。これに最初は辣油が絡みますが、一味唐辛子や山椒が辛みにグンと幅を広げて行って、糸唐辛子が加える絶妙の抑揚。そして特筆なのは肉味噌からにじみ出る味わいで、中盤からコクをグイグイ深めて行きつつ、ヤリスギない程度の馴染み方で迎える「ラストシーン」。モタつきすぎず辛すぎず、シビレすぎずに味も濃すぎない、それでいてシンプルな導入から大迫力のクライマックスまで盛り上げる、見事な演出の「交響楽」……「さすがは『穀雨』」と唸るしかない、芸術的なバランス感覚。いやぁ、コイツは美味い!
穀雨@渋谷・20170418・麺
 麺は中太で「らーめん」と共通ですが、「らーめん」とは微妙にゆで加減を変え、やや柔らかめの仕上がりで、このあたりも実に芸が細かい。中加水で自然な甘み、このニュートラルなスタンスが、逆にスープの「ドラマ」を際立たせます。
穀雨@渋谷・20170418・具材
穀雨@渋谷・20170418・麺上げ
 具材は、肉味噌に高菜、白髪ネギに糸唐辛子、そしてメンマ。肉味噌がスープに加える効果は上述の通り、それに加えて麺に絡んでも適度な味濃さで、こういう「味加減」は、実は結構難しい(世にはヤリスギた例が特に多い)。また、担々麺にメンマとは結構ユニークな取り合わせですが、ナッツや搾菜使わずに、食感を変化を加えられる、非常にリーズナブルなソリューション。これは目からウロコかも……

穀雨@渋谷・20170418・卓上 「らーめん」をいただいた時、大編成の混声合唱を聴くような、押し寄せる旨味に圧倒されましたが……牧歌的な導入から大迫力のクライマックスまで、途切れることなく高まっていく、「交響曲」のような担々麺。同じ「交響曲」でも、ストラビンスキーのようにド派手な一杯もあれば、ドップリ重い一杯もありますが……そのどちらにも陥らない、ナチュラルなスタンスから生み出す美味さこそ、まさに「穀雨」の魅力ですな。さて、「塩」ではどんなドラマが展開されるのやら、残業のない日にまた来ます。

 店舗情報は、こちら

【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト

PiQueR Bar d' Ori@恵比寿 「濃厚アメリケーヌつけ麺」

PiQueR@恵比寿・20170409・交差点
 桜もチラホラ咲き始めた今日この頃、都心の会議を終え移動中に、チョイと恵比寿に寄り道してランチでも。目指すはフレンチレストラン「PiQueR Bar d' Ori」(ピケ・バル・デ・オリ)、恵比寿駅東口から真っ直ぐ目黒川に向かうと、徒歩3分程度。
PiQueR@恵比寿・20170409・店舗
PiQueR@恵比寿・20170409・店内
 前身は、当地でも人気店だった「レ・マリアージュ・ドゥ・ガク」、それが昨年7月に閉店し、少しカジュアルなお店として昨年11月にリニューアルオープンしたものだとか。ご主人は、ワインソムリエとチーズ・プロフェショナルの資格をもつフレンチシェフ、そんなお店が、今年1月からランチにつけ麺を提供し始めたもの。PiQueR@恵比寿・20170409・メニュー

 まだ試行錯誤中なのか、1月には4種あったつけ麺メニューが、「濃厚アメリケーヌ」と「カニみそ」に絞られた模様、この2種はオープン当初からシメ用メニューとして提供されていたものとか。980円で、つけ麺のほか、サラダ、リゾットボール、プチデザートがついてきます(このあたりも変動中)。落ち着いた店内でひと息ついて、筆頭の「濃厚アメリケーヌつけ麺」をオーダー。
PiQueR@恵比寿・20170409・つけ麺PiQueR@恵比寿・20170409・ソース
 お、店前掲示のメニュー写真の状態からは、さらに麺を変えてきた模様。とりあえず、アメリケーヌ・ソースを一口……いやはや、コイツは本格的。フワリと立ち上る海老頭の香り、そのエキスにもエグミはなく、受け止めるソースにもニンニクのような下卑た香りが一切ない。ベースは、トマトよりもかなり多めにニンジンが使われているようで、特有のフンワリとした甘みが海老の風味を包み込みます……濃厚にして、非常に上品な味わい。
PiQueR@恵比寿・20170409・麺
 麺は、平打ちの太ストレート。低加水の麺をかなりカタめにゆで上げていますが、食感が非常にユニークで、なんというか……かなり早めに茹で湯から引き揚げた、稲庭うどんのようで、ゴワッとした口あたりにプッチンとした歯切れ。コイツをソースに絡めて、ズバァ~~ッとイキますと……麺の甘みが十分に引き出されていないせいか、圧倒的にソースが勝ち気味。しかしまぁ、世のつけ汁のバランスで評価するのも、アレなのかも。
PiQueR@恵比寿・20170409・リゾット
 頃合いを見て、軽く焼き目を入れたリゾットボール(小さなオニギリ状)が、「一番出汁」(カツオ出汁)とともに到着。残ったソースで溶くとご覧のような感じですが、これではやはりソースが勝ち気味。これに一番出汁を少しずつ加え、好みのバランスに仕上げる趣向。PiQueR@恵比寿・20170409・デザート

 プチ・デザートは、店員さんの説明を聞き逃しましたが、この日は杏仁豆腐のようなもの。添えられたミントが、濃厚なソースに染まった口腔に、爽やかに響き渡ります。

PiQueR@恵比寿・20170409・卓上
 麺は、竹炭入りや全粒粉入りを使ったり、いろいろ試行錯誤中のようですが、この日の麺は「つけ麺」として味わうなら、かなり賛否分かれそうな印象。ただ、そもそも「つけ麺」として評価すべきかという気もしますな……それくらい、このソースの完成度は高い。世にも珍しい「本格フレンチ」なつけ麺、機会がありましたら、是非。

 店舗情報は、こちら

【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking

つけめん ちっちょ@渋谷 「濃厚魚介豚骨ラーメン」

ちっちょ@渋谷・20170401・交差点
 年明けから、しばらく休業していた渋谷「ちっちょ」、私が営業再開に気付いたのは2月に入ってからでした。例によって、当店名物「牛ホルモンつけ麺」を食べておりましたら、横の女性客の豚骨魚介的な一品が実に美味そうで、思わず見入ってしまいました……早速自分で試すべく、後日ランチタイムに再訪。
ちっちょ@渋谷・20170401・店舗
ちっちょ@渋谷・20170401・券売機
 それらしきメニューを券売機で探すと、どうやら「濃厚魚介豚骨ラーメン」(750円)がそれっぽい。それにしても、「醤油」や「塩」より安いとは、なにか理由があるのかしら……まだ13時過ぎだというのに、すでに「醤油」「塩」が売り切れ(?)ているのも、ちょっと気になる。
ちっちょ@渋谷・20170401・魚介豚骨ちっちょ@渋谷・20170401・スープ
 おぉ~、なかなかジャンクな丼景色。まずは、スープを一口……なるほど、「味が濃い」という意味で、「濃厚」ですな。基本的には、「つけ麺」系と同じベーススープ、「醤油」系などとは異なる動物系の白湯ですが、豚骨の他に鶏ガラも使っているのか、スマートで柔らかさのあるコク。魚介系は、カツオ節・サバ節主体の魚粉をガツンときかせてあり、「つけ麺」系よりむしろパワフル。そして、カエシも「つけ麺」と同じもので、独特な甘さ。ほとんどつけ汁並みの味の濃さが特徴的で、さらに「甘い豚骨魚介」というユニークなスタンス。
ちっちょ@渋谷・20170401・麺
 麺は、中太の丸麺ストレート。「つけ麺」や「手もみ麺」系メニューで使われるグニグニ屈曲した麺とは異なり、味の濃いスープの持ち上げを、丸い断面と滑らかな麺肌をもつストレート麺でコントロールしようという設計思想。カタメのゆで上がりで歯応えも結構ハード、ジャンクな一杯にはうってつけの演出です。
ちっちょ@渋谷・20170401・具材
 具材は、チャーシューにキャベツ、あとは白ネギと万能ネギがドサドサと。チャーシューは、昨年食べた「醤油」とは明らかに別物で、前回残念に感じた問題点は見事に解消。券売機では価格を少し上げたようですが、その分のクォリティ・アップは実感できます。キャベツや薬味類が醸すジャンク感も、文句なし、これならモヤシなんかも含めて「野菜マシ」オプションなんかもあってよいかも。

ちっちょ@渋谷・20170401・卓上
 今日は「醤油」「塩」が売り切れですが、前回訪店した際も注文は「つけ麺」系か「濃厚魚介豚骨」に集中、2つに共通する独特な「甘さ」が、お客さんを魅了しているようですな……基本的に同じスープながら、ホルモン独特の風味が加わることを計算した「つけ麺」系と、それを考慮外としてジャンクに仕上げた「濃厚魚介豚骨」。これらが2本柱になるのかもしれませんが……この神南界隈には、「醤油」「塩」を出す店が少ないので、この2つも実に貴重。マーケティング的には一考していただけると、助かります。

 店舗情報は、こちら

【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking

まぜそば 七@渋谷 「味噌らぁ麺」(期間限定)

七@渋谷・20170312・交差点
 この冬初めて、都心でも吹雪くように雪が舞った、寒い一日。夜はさらに冷え込んで……こんな夜は「味噌」以外、ありえませんな。渋谷駅近くで探してみますか。
七@渋谷・20170312・店舗
七@渋谷・20170312・路上看板
 のぞいてみたのは「まぜそば 七」。まぜそばの専門店ですが、少し前から限定で汁モノも出していると聞いており、この季節なら味噌もあるんじゃないかと……やはり、ビンゴ。さっそく券売機でポチッとな。ちなみに大盛り無料ですが、例によって並盛で。
七@渋谷・20170312・味噌七@渋谷・20170312・スープ
 おぉ、なかなかジャンクな丼景色。まずは、スープを一口……パンクでスモーキ―な風味が、「七」のイメージをそのまま体現。味噌ダレは赤味噌主体のようですが、それを焦がしているのか、あるいはチャーシューの焦げが移ったのか、はたまた焦がしネギかニラでも加えているのか、「炙り味噌」の店でも体験できないほどの、スモーキ―な風味。さらに、辣油や一味、鷹の爪などで辛味をトゲトゲとケバだて、これに肉味噌のコクもグイグイ絡んで……スッキリとしたベースに油分多めの味噌ダレですので、辛味がかなりダイレクトに伝わってきて、結構ジャンキーでパンクな味わい。
七@渋谷・20170312・麺
 麺は、結構太めのちぢれ麺で、他メニューと共通なのかも。「まぜそば」をいただいた時は、結構カタめのゆで加減に驚きましたが、今回はビビッドな食感を残しながらも、口あたりはシットリ。そのせいか甘みも随分と力強く、それがケバケバしいスープに彩られて、なかなか面白いコンビネーション。
七@渋谷・20170312・具材
 具合は、チャーシュー、メンマ、肉味噌に、キャベツとモヤシがドッサリ、そして薬味のネギ(ニラも混じっているかも)。やはり「七」といえば、自慢はこの炭火焼チャーシューで、前回いただいた時はシレッとした仕上がりでいささか拍子抜けでしたが、今回はよりスモーキー&ジューシーに仕上がっており、いやはやなんともコイツは美味い。ほとんど生のキャベツやモヤシが加える「雑多」なイメージも、ジャンクなスープに合ってます。

七@渋谷・20170312・卓上
 チャーシュー以外は、味噌ダレ・肉味噌含めて突出したクォリティはないものの、全ての食材が合わさり醸す世界観が、ハッキリとしたメッセージを伝えてきて……ラーメンに限りませんが、「コンセプト」統一の重要性をヒシヒシと感じさせる一杯。「まぜそば」をいただいた時は、「コンセプト」がやや先走り気味に感じましたが、辛味・具材など道具立てが揃う汁モノでは、「コンセプト」に中身が追従できるようですな。お店は不本意かもしれませんが、こうした汁モノもレギュラー・メニューにしてはいかがでしょう。

 店舗情報は、こちら

【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking

らーめんと甘味処 九月堂@渋谷 「海老みそらーめん」(限定)

九月堂@渋谷・20170219・ガード
 昼でもキンキンに冷え込んで、しかも北風も結構強い真冬の渋谷。出先で作業しているオフィスも結構寒く、ランチはなにがなんでもアツアツのラーメンですな……そういえば、昨日ランチの帰り道に通りがかった「九月堂」で、限定の表示があったよな。とりあえず訪店。
九月堂@渋谷・20170219・店舗
九月堂@渋谷・20170219・限定告知
 「今月(2月)の限定麺」として、「とろーりチーズの担々麺」と「海老みそらーめん」がラインナップ。これほど寒いと、「担々麺」は食べた後体が冷えそうだし、ここは「海老みそらーめん」(880円)とイキましょう。ランチタイムは、麺大盛りかライスがサービスで付きますが、自己ルールゆえノーサンキュー。
九月堂@渋谷・20170219・海老みそ九月堂@渋谷・20170219・海老味噌スープ
 レンゲにのせられた海老味噌が、グッと目を惹く丼景色。おそらく、豚骨・鶏ガラに香味野菜をきかせてスマートに仕上げた同店独特のベース・スープに、柔らかなコクの味噌ダレをヤンワリときかせたモノが初期状態。桜海老が散らされているため、すでにホンノリと海老の香りが漂います。
九月堂@渋谷・20170219・海老味噌ダレ
 これに、この海老味噌を徐々に混ぜ込んでイキますと……赤味噌の野太いコクと、甲殻系のフレーバーがグッと強まり、パンチのきいたパワフルな味に。ここまでアゲアゲしながらも、世の「海老味噌」によくある「ヤリスギ」感が一切なく、最後までスマートなスタイルを崩さないところが、さすが「九月堂」。
九月堂@渋谷・20170219・麺
 麺は、やや太めの中太縮れで、おそらく他メニューと同様に三河屋製麺製。プリプリッとした口あたりと、口の中で跳ねまわるような躍動感、コシ・歯応えにはかなり重量感があって、噛めば上品ですが力強い甘みが広がります。パワフルなスープに対して全くヒケをとらず、むしろやや勝ち気味なバランスが私好み。
九月堂@渋谷・20170219・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、水菜に、ネギが2種、そして糸唐辛子や白ゴマがパラリで、海老味噌からは海老のムキ身がゴロゴロと。チャーシューと白髪ネギは基本の「らーめん(あっさり/こってり)」と同じですが、水菜をチョイと加えてあるあたりが何ともお洒落で、スープ・麺のパワフルなぶつかり合いに対して、絶妙の間をとってくれます。青ネギも、他メニューの万能ネギから少し変えて増量し、「薬味」を強めてあるあたりも、いかにも「九月堂」さんらしい美的感覚。

九月堂@渋谷・20170219・卓上
 海老味噌といえば、すぐに思い浮かぶのは「五ノ神製作所」や「一幻」ですが、前者は濃厚さに圧倒され、後者はスマート過ぎて物足りず、バランスを突き詰めるアプローチは……印象に残っているのは、かつて「TETSU」が出していた関連店くらいかしら。そういった意味では、久々に鮮烈な印象を与えてくれた一杯。クォリティ的にも、全く文句ありませんな……さすがは「九月堂」、期待を裏切られたことがない「名店」です。

 店舗情報は、こちら

【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking

プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

カレンダー

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR