大勝軒 まるいち@渋谷(移転再開) 「つけめん」

まるいち@渋谷・20170815・交差点
 渋谷では貴重だった大勝軒系のお店「まるいち」、それがこの1月に閉店してしまい、途方に暮れておりましたが……7月に復活。場所は宮益坂下交差点(写真)のすぐ近くで、地下鉄12番出口のすぐ近くと、以前とは比較にならないほどの好ロケーション。
まるいち@渋谷・20170815・店舗
まるいち@渋谷・20170815・券売機
 メニューは、「らーめん」「つけ麺」を中心に「まぜそば」もあり、味もデフォの醤油以外に「辛」「塩」「味噌」「カレー」などバリエーション豊か(一覧写真は下掲)。ですが、券売機はご覧の通り最新式で階層メニューになっており、意外と簡単に目的の品に辿り着けます。ただ、つい近くにあった頃より、全体的に20円ほど値上がりしてますな……とりあえず、「つけ麺」(790円)をポチッとな。
まるいち@渋谷・20170815・つけめんまるいち@渋谷・20170815・つけ汁
 まずは、スープを一口……うん、「らーめん」同様、安定した仕上がり。豚鶏スープに煮干し・サバ節という基本構成は東池袋系と同じですが、動物系をかなり濃く、カエシをかなり甘めにアレンジしてあり、相対的に野菜系の透明感が弱く、酸味も弱め。結果として、東池袋系というよりは、「○○製麺所」など資本系の豚骨魚介に近い味わいとなっていますが、安定感もあり万人受けする味わい。
まるいち@渋谷・20170815・麺
 麺は、やや太めの中太ストレート。加水率高めながら、玉子を使っているためフワッとした甘みがあるのは東池袋系に共通する特徴。ただ、この系列の麺にしては麺肌のザラつきが微妙に強く、濃いつけ汁をさらにドップリ持ち上げるよう工夫されています……サラリとしたつけ汁を、ツルリとした麺肌で受け流す本来の方向性とは真逆のアプローチで、ある意味この店の特徴ですな。麺量はかなり多く、並でも250g以上に感じます(個人的に240g以上はほとんど食べないので、それ以上はよくわかりません)。
まるいち@渋谷・20170815・具材
 具材は、つけ汁に沈むチャーシュー、メンマ、ナルトにネギ、そして麺皿の海苔一枚。チャーシューは濃い味付けながら、多少風味が落ちていたのがちょっと残念。
まるいち@渋谷・20170815・卓上
 麺量が多く、さすがに後半飽きてきますが、卓上アイテムは結構豊富で、とくに豆板醤との相性が良い気がしました。

まるいち@渋谷・20170815・メニュー
 この系列が浮間に1号店を出したのが2007年で、「六厘舎」が2005年に巻き起こした「濃厚豚骨魚介つけ麺」革命の余韻が強く残る時代(ちなみに豚骨魚介系「○○製麺所」の代表格「三田製麺所」のオープンは2008年)。そんな時代に、東池袋系と豚骨魚介系をハイブリッドさせた味が受けたのか、その後店舗数も増え、いまや渋谷以外にも東京・埼玉に5店舗。伝統を守るだけでなく、「時流にのる」才気がもたらした、ビジネス的成功作と言えましょう。

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らーめんと甘味処 九月堂@渋谷 「~梅香る~ぶっかけ冷やしらーめん」(期間限定)

九月堂@渋谷・20170808・路地
 普段でも、渋谷の街角はティーンズで一杯ですが、夏休みに入ってさらに混雑。でも、彼らがウロつくのは有名な通りばかりで、裏路地はご覧のような「けだるい夏」。8月に入ったので、「九月堂」がなにか限定をやっているだろうと、ランチに訪店。
九月堂@渋谷・20170808・店舗
九月堂@渋谷・20170808・限定メニュー
 この夏の「九月堂」は、冷やし麺3品がそろい踏み、なかでも「梅」「カツオ」の文字がポップに踊る「~梅香る~ぶっかけ冷やしらーめん」(880円)に惹かれますなぁ……店内の券売機で、迷わず選択。
九月堂@渋谷・20170808・梅ぶっかけ九月堂@渋谷・20170808・タレ
 天かすや大根おろしが、「ぶっかけ」的な風情を演出する丼景色。まずは、タップリかかったタレを一口……コレですよコレ、日本の夏はこうでなくっちゃ。フンワリとした昆布の風味を背景に、キリリッときいたカツオ出汁、醤油は濃口なのか、口あたりがソフトでほどほどのコク。
九月堂@渋谷・20170808・麺
 麺は、中太ストレート。多加水麺をシッカリゆで上げ、冷水でバッチリしめてあり、コシはしなやかなのにプリプリの口あたり。コイツがカツオダレで褐色に染まり、さらに大根おろしや梅が絡み、そこはかとない「涼」が漂って……特に、カツオと梅の相性はテッパンで、これぞ「日本の夏」といえましょう。
九月堂@渋谷・20170808・具材
九月堂@渋谷・20170808・チャーシュー
 具材は、鶏チャーシュー、天かすに大根おろし・梅肉、少量のカツオ節と薬味のネギ、そしてレモンと山椒の葉が添えられています。鶏チャーシューはムネ肉に黒胡椒を仕込んだもの、時々カリッとした歯応えに続くピリッとした辛味が、イイ感じのアクセント。ネギも冷やしに使うと辛みが引き立ち、イイ感じで「涼」を引き立てます。

九月堂@渋谷・20170808・展示
 あの桃屋のロングセラー商品に「梅ごのみ」という「練り梅」的な商品があり、カツオ・昆布と梅の相性が実に見事なんですが……暖かいご飯だけでなく、ぶっかけうどんに和えても、驚くほど美味い。そんな、カツオ・昆布・梅の「黄金」則を、冷やしラーメンでキッチリ立証した、なかなかの佳作。「九月堂」にハズレなし、次回作も期待してます。

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長尾中華そば@渋谷・東急東横店催事(終了) 「新津軽ラーメン こく煮干し」

長尾中華そば@渋谷・20170730・催事会場
 ご紹介する頃には提供終了となってしまうので、私はあまり物産展のラーメンは紹介しないのですが……渋谷で青森「長尾中華そば」が食せるとなると、我慢も限界。さっそく、東急百貨・東横店の「第2回 夏祭り ねぶた・七夕/青森・宮城物産展」へ(7月27日で終了)。
長尾中華そば@渋谷・20170730・店舗
長尾中華そば@渋谷・20170730・メニュー
 青森「長尾中華そば」といえば、焼干が特徴の「津軽ラーメン」系では代表店、石神氏による池袋「極み麺selection」にも、以前出店していたこともあります。メニューは「あっさり」と「こく煮干し」、裏メニューには濃厚な「ごくにぼし」もありますが……ここはやはり、以前池袋で食べた「こく煮干し」(850円 税別)と食べ比べたく、再度注文。
長尾中華そば@渋谷・20170730・こく煮干し長尾中華そば@渋谷・20170730・スープ
 いいですねぇ……煮干しがキラキラ光る、プチ・ワイルドな丼景色。まずは、スープを一口……うん、期待通りの「ソフト&マイルド」。煮干しは相当濃厚なのに、「ビター&ハード」に陥らないのが「長尾中華そば」。その秘密は煮干しの組み合わせにあるようで、池袋の時は片口に平子・白口・ウルメをブレンドして、片口系特有の苦みと風味のカタさを抑えていました。ベースの鶏豚も柔らかな味わい、カエシもコクをそっと支える程度で……毎日でも食べられて、適度にビターな感じが朝ラーにピッタリ、これぞ「津軽煮干」の神髄ですな。
長尾中華そば@渋谷・20170730・麺
 麺は、少し太めの中太ストレート。これは池袋で食べた中太麺とは違う気がしますが(4年前なので自信なし)、ひょっとすると本店で「手打麺」(太麺)と呼ばれているものかも。かん水少なめな上、柔らかめのゆで加減、ソフトな口あたりとサクッと軽い歯切れが印象的。地味ですがホクホクとした甘みが、「ソフト&マイルド」なスープにバッチリ合いますな……いやぁ、コイツは美味い。
長尾中華そば@渋谷・20170730・具材長尾中華そば@渋谷・20170730・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマに、薬味のネギ。シッカリと深く味付けされた上に、多少カタめに仕上がったチャーシューが、微妙に崩れながら麺に絡んで……あぁ、たまらん。メンマのクォリティも文句なし、さらにネギの部位・切り方に「田舎風」なワイルド感があって、さらにバッサバッサと卓上の胡椒をふりかければ、グイグイ盛り上がってくるボルテージ……このあたりは、どうやっても真似できない「暗黙知」なんでしょうな。

長尾中華そば@渋谷・20170730・提灯
 「パンチがない」「インパクトがない」と、さんざん煽り立てられながら、ラーメンの「最前線」は日々(無理矢理)前進させられていますが……毎日食べられるような、「ソフト&マイルド」的でトラディショナル商品の方が、幅広く息長く市場に受け入れられ、商業的にも成功するという「(逆)イノベーションのジレンマ」。本来の「イノベーションのジレンマ」は逆の意味ですが、共通するのは「顧客の声を聴きすぎると失敗する」という点。他にも事例は沢山ありますが、考えさせられる一杯でした。

 催事商品のため、店舗情報は省略。

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博多食堂@渋谷 「禁断の辛味噌ラーメン」

博多食堂@渋谷・20170711・再開発
 積乱雲がムクムクと立ち上がり、もはや夏空の下の渋谷界隈。なんかこう、スパッと辛くてスッキリ涼しくなるような一杯が欲しいもの……そういえば、あの渋谷「博多食堂」の看板メニューが「辛味噌」だったはず。パルコ跡地の再開発を横目に、センター街の北端へ。
博多食堂@渋谷・20170711・店舗
博多食堂@渋谷・20170711・メニュー
 前回も紹介しましたが、都心の豚骨では群を抜く美味さの飯田橋「博多ラーメンセンター」がご主人と同じ修行先(福岡「濃麻呂」)、味のレベルも双方ヒケをとりません。この店の看板メニューが「辛味噌」と「山笠」、後者はいわゆる全部乗せで、前者が当店オリジナル、豚骨にこだわる専門店で、「辛味噌」とはチョイと珍しい。さっそく、「禁断の辛味噌ラーメン」(700円)を、替玉防止の「煮玉子」(100円)と一緒にオーダー(後金制)。
博多食堂@渋谷・20170711・辛味噌
博多食堂@渋谷・20170711・スープ
 まずは、辛味噌を溶かさず、スープを一口……いやぁ、やっぱコイツは美味い! 豚骨の旨味とコク、そして口あたりのサラリ感、ノド越しのスッキリ感のバランスが、何とも絶妙。豚骨といえばすぐ、ドロドロ濃厚方面の競争になりがちですが、それは単に万人に分かりやすいから。本当は、飲みやすく・味わい深く・後味よく……これらをバランスさせる境地こそ豚骨の醍醐味ですが、まさにコイツがそうですな。非常に高度な完成度。
博多食堂@渋谷・20170711・麺
 麺は極細ストレートの、いわゆる博多麺。ゆでは前回と同じ「バリカタ」指定で、前回はやや「ハリガネ」寄りに感じられましたが、今回はドンピシャのゆで上がりで、このあたり人によってややブレがあるのか(調理はお二人で交代しながら担当)。歯切れの軽快感だけでなく、微妙に粘りを感じさせるシッカリとした歯応え、ゆで湯もシッカリ管理されて粉っぽさや雑味も一切なく、豊かな甘みと食べ応えを両立した、一級品の仕上がりです。
博多食堂@渋谷・20170711・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、キクラゲ、海苔にネギ、追加の味玉と主役の辛味噌。チャーシューやキクラゲは、前回と同様に文句なしの仕上がり。そして注目の辛味噌ですが、軽やかでキレのある辛味と、旨味を伴う味わい深さが7対3のバランスで、これが豚骨とシナジーした味わいは、実に爽やかにして鮮やか。よくある、舌にまとわりつくようなクドい辛さの一品とは対極的な味わいで、飲み心地は実にスッキリ……コイツは夏にこそオススメですな。

博多食堂@渋谷・20170711・卓上
 豚骨のコッテリ感や、味噌の重さ・モタツキを排した、キレ味鋭く味わい深い一杯。サッと寄ってスカッと食べ切り、後味スッキリでもたつきなし。「辛味噌」という変化球を装いながら、スタイルとしてはまさに本場「博多」を体現した直球ど真ん中の一杯で、さすが看板メニューにするだけのことはありますな。ここは通ってしまいそうだな……次は、これも「博多」的でない「自家製メンマ」でものせてみましょう。

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麺屋武蔵 武骨外伝@渋谷 「濃厚つけ麺」

武骨外伝@渋谷・20170615・駅前
 かなりヘビーな仕事がようやくひとつ片付いたと思ったら、もっとヘビーな仕事が直後に入るという、なんとも「脱力」を誘うシチュエーション。残業も投げだし、茫然と渋谷駅周辺を彷徨いますが……腹減りましたな。そういえば、まだ「武骨外伝」にはお邪魔しておりませんでしたので、この際。
武骨外伝@渋谷・20170615・店舗
武骨外伝@渋谷・20170615・券売機
 2006年、「武蔵」系4店舗目としてオープン。2003年開業の御徒町「武骨」が濃厚豚骨ベースなのに対し、濃厚鶏白湯ベースというアンチテーゼ的な立ち位置で、だから「武骨外伝」なのかしら? メニューは「濃厚つけ麺」「つけ麺」「辛つけ麺」に「ら~麺」の4系統、券売機では「ら~麺」はかなり下の方に配置されており(写真ではキレてます)、事実上「つけ麺」専門店というスタイル。「外伝」と冠がつくメニューは、巨大チャーシューに特製餡がドップリかかった当店名物ですが、こういうのはちょっと苦手。筆頭系列から、最もシンプルな「濃厚つけ麺」(900円)をポチッとな、麺量は並・中・大から選べますが、いつものように並盛で。
武骨外伝@渋谷・20170615・濃厚つけ麺武骨外伝@渋谷・20170615・つけ汁
 整えられた麺線が、チョイと涼しげな丼景色。まずは、つけ汁を一口……う~~む、コイツは少し苦手なタイプ。アトヅケ的なトロミがついたこのスープ、醤油濃さと甘さが強く、それに次いで節粉系の風味もかなりのもので、それらがトロミのせいで相当クドく感じられ、おかげで肝心の「濃厚鶏白湯」の味わいがカキ消されてしまったような味のバランス。「豚骨魚介系」ブームの末期、「濃厚」感とインパクトをこういうスタイルで表現したつけ麺がかなり見られましたが……味に深みがなく、私はちょっと苦手ですな。
武骨外伝@渋谷・20170615・麺
 麺は、かなり太めの中太ストレートで、加水率はかなり高め。そのせいか、甘味に透き通るような透明感があり、クセ・雑味もなくてコイツは良品。ゆで上がりも、ノド越し重視のしなやかさ、それでいてモチッとした口あたりと歯応えを兼ね備える、結構ハイレベルな仕上がりです。ただ、ちょっとつけ麺用にしては長いのがタマにキズかな。コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッとイキますと……トロミのついたつけ汁が、清純派の麺にコレでもかと纏わりついて、どうにもクドい。
武骨外伝@渋谷・20170615・七味
 クドさに辟易したあたりで、卓上の「外伝七味」を投入。天かすに七味をまぶしたような、辛さと香ばしさが同時に加わる面白い調味料ですが、つけ汁に味の深みがないだけに、スナック菓子やお好み焼きのような味の派手さが加わるだけで、これを美味しいと言うかは意見が分かれるところでしょう。
武骨外伝@渋谷・20170615・チャーシュー
 具材はすべてつけ汁に入っており、ゴロゴロっとチャーシューが数キレと、メンマにネギ。バラ肉・チャーシューは、武蔵系自慢の作品だけに、さすがに美味い。メンマは小さく切り過ぎて底の方に沈んでしまい麺に絡まず、スープ割するまで入っていることに気付きませんでした……

武骨外伝@渋谷・20170615・卓上 9年ほども前のこと、御徒町の「武骨」をいただいた時には、サラリとした豚骨の、本来の風味・旨味を前面に出して、調味を非常に控えめにしたバランスに驚きましたが……文字通り、その真逆をいく「外伝」スタイル。これはこれで、ステレオタイプ的というかハッキリした味付けが好きな若者には受けそうですが、どうしても「豚骨魚介」ブーム末期の玉石混合(ほとんど石ばかり)時代がフラッシュバックしてしまい……遠い目をしながら、道玄坂を下るオジサンなのでした。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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