三田 一力堂@三田・田町 「ラーメン ネギ多め」

一力堂@三田・20170914・田町
 9月初旬とは思えないほどの、涼しさが続く今日この頃。こうなってくると、俄然温かいラーメンが恋しくなりますなぁ……三田の新店「一力堂」へ。
一力堂@三田・20170914・店舗
一力堂@三田・20170914・メニュー
 8月オープンのこのお店、以前は群馬県太田市に本店があったようですが、本拠を神田店に移している模様で、三田のお店はその支店。神田店は「京都一乗寺源流」を名乗っていましたが、なぜか三田店には表記なし……メニューは「ラーメン」のバリエーションのみで、神田店にあった「味噌」がなぜかありません。トッピングがいろいろ選べますが、とりあえずは「ラーメン」(750円)を「ネギ多め」(100円)にして。
一力堂@三田・20170914・ラーメン一力堂@三田・20170914・スープ
  背脂がビッシリと浮くスープに、山盛りの九条ネギ、京都ラーメンっぽい丼景色ですな。まずは、スープを一口……う~~ん、こうだったかな? 能書きでは「国産の丸鶏・鶏胴ガラ・豚ゲンコツ・野菜二種」から煮出したとありますが、京都ラーメンのインスパイヤにしては鶏の風味は大人しく、野菜の透明感がかなり強め、それにどこか魚介系的(グルタミン酸系?)な旨味を感じますが……2年半前に神田店で食べた時とはかなり違う印象で、どうにも「京都」っぽくありません。カエシは相変わらず、やや甘め。
一力堂@三田・20170914・麺
 麺は、中細のストレート。しかも多少柔らかめにゆで上げしなやかなコシ、このあたりはカタめにゆで上げていた神田店より「京都」っぽい。それに、中加水の麺が甘みを力強く発揮するあたりもそれっぽいのですが……麺が鶏風味満載のスープを吸った後の、あの「京都」独特の味わいとは、かなり違った趣きですな。
一力堂@三田・20170914・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマに、タップリのネギ。チャーシューは、薄めの肩ロースが3枚入り。全体にシッカリ行き渡った味付け含め、このあたりは「京都」っぽい。ただし、アチラでは1枚の大きさがもう少し小さく、それがもっと沢山入ります。コンモリと盛り上がる九条ネギもイイ感じ、「九条ネギラーメン」(950円)というメニューもありますが、「細切り九条ネギ」と輪切りの「ネギ多め」でなぜ100円も違うのか、チョイと理解に苦しむところ(「京都」に「細切り」はあまりないし)。
一力堂@三田・20170914・唐辛子
 後半は、卓上の一味を加えて京都「ますたに」風になるか、一応テスト。しかし、神田店でテストした時とは全く違って、雰囲気はどうもイマイチですな……ま、スープがそもそも違いますしね。

一力堂@三田・20170914・能書き
 30数年前に上京してきて、一番驚いたのは「京風ラーメン」なるものの存在と、そのスタイル。淡麗な「出汁」風のスープに、麩毬など上品な具材がのるその姿に、「新福菜館」「第一旭」「天下一品」「ますたに」などが織りなす京都ラーメン文化にドップリ浸かったオジさんは、腰を抜かさんばかりに驚きました……このラーメンも、「関東人がイメージする京都ラーメン」的な世界を、切り開いていく一歩となるのでしょうか……できれば切り開かないでいて欲しいと思う、オジさんなのでした。

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北海道 山椒うま辛味噌ラーメン 辛幻@新橋・内幸町 「山椒うま辛味噌ラーメン」

辛幻@新橋・20170911・路地
 雨の一日でしたが、八重洲方面で会議を終えて外へ出ると、霧は濃いものの雨は止んでおりました。雨が降っていたら、大人しく新橋駅から会社に戻ろうと思っておりましたが……チョイと寄り道。新橋の新店「辛幻」へ。場所は、以前「担担麺 匠心」があったところで、結構美味かったので何度か通った店ですが、なくなるとちょっと寂しい。
辛幻@新橋・20170911・店舗
辛幻@新橋・20170911・券売機
 8月オープンのこのお店、当初は「カラシビ味噌」と名乗っていたようですが、さすがに商標的にアレだったのか、店名・メニュー名からポップまで、「山椒うま辛」に変更済み。メニューは「山椒うま辛味噌ラーメン」と「混ぜそば」の2系統で、「マーボー丼」とのセットがお得な模様。とりあえず、筆頭ボタンの「山椒うま辛味噌ラーメン」(700円)を、ポチッとな。辛さは普通から激辛まで4段階から選べますが、ポップに「普通でも辛いです」とありましたので、「普通」でお願いしました。
辛幻@新橋・20170911・山椒うま辛味噌辛幻@新橋・20170911・スープ
 なんとなく、「台湾ラーメン」っぽい風情ですが、「味噌」というのがオリジナル。まずは、スープを一口……ほう、結構完成された味わい。重く平坦な味わいになりがちな赤味噌主体の味噌ダレですが、一般客でもさほど刺激が強くならない程度に山椒・辣油を上手くきかせて、「オロチョン」的なアグレッシブさがイイ感じ。さらに後半へ向け、肉味噌のコクや鷹の爪の間欠的な辛味が絡んで味が変化、最後まで飽きの来ないよう演出されてます。
辛幻@新橋・20170911・麺
 麺は、やや太めの平打ち縮れ。かなり加水率が高い麺を、かなりシッカリとゆでてあるせいか、歯応えは多少ボッソリで味は淡白。しかしまぁ、スープがシッカリと作り込まれていますし、最後まで味を変化させてきますので、こういう麺で受けるのも一つのスタイルとしてアリかも。
辛幻@新橋・20170911・具材
辛幻@新橋・20170911・穴あきレンゲ
 具材は、肉味噌に牛スジ肉、モヤシとニラに味玉がひとつ。牛スジ肉はシッカリと煮込まれて柔らかく、味も適度に濃くてなかなかグッド。モヤシも最初はシャキシャキですが、後半に向けシンナリしてきて、食感的にもなかなかグッド。肉味噌の味付けも手慣れた感じで、最後まで楽しめるよう穴あきレンゲが用意されているあたりも、なかなかグッド。

辛幻@新橋・20170911・卓上
 完成度の高いスープと具材、麺量も140gと標準的で、これに牛スジ肉・味玉1個が含まれて、700円という設定はかなり「攻めて」ますな……これがイマドキの「台湾ラーメン」なら、味噌ダレ抜きの上に具材が肉味噌・ニラだけで800円はとっているところ。味の完成度といい、辛さ・シビレの設定といい、やはりどこかの資本系が仕掛けているのかな……味もさることながら、商売としてのアグレッシブさに感心した一杯でした。

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みそ&トマトらーめん 田所商店@赤坂 「みそトマトラーメン」

田所商店@赤坂・20170831・赤坂
 異常な雨&涼しさのまま、お盆に入ってしまった今年の夏。おかげで夏風邪をひいてしまい、しかもこの風邪がお腹の調子を崩す性悪で、とうとう1週間もラーメン抜き。ようやく回復方向で、今日もずいぶん涼しいので、先日フラれた赤坂「田所商店」(5月オープン)で味噌でも。
田所商店@赤坂・20170831・店舗
田所商店@赤坂・20170831・限定メニュー
 私はもともと千葉で食べ歩いていたので、千葉発祥「田所商店」との出会いは古く、10年以上前に市川バイパス沿い行徳近くのお店(おそらく2号店)で食べました。その後、どんどんと店舗が増え、運営会社の公式HPによれば、いまや北海道から九州、海外にまでお店があるとか……千葉の街道沿いによくあるお店程度の認識でしたが、なんともはや。
田所商店@赤坂・20170831・メニュー
 レギュラーメニューは「みそトマト」の「ラーメン」「たんたんめん」「さんらーたんめん」の3種類で、限定でご覧のような冷やし2種類を提供。限定にもかなり惹かれますが初志貫徹、「みそトマトラーメン」(840円)をいただくことに(後金制)。それにしても、結構強気のプライシング。
田所商店@赤坂・20170831・みそトマト田所商店@赤坂・20170831・スープ
 肉味噌とトマトが盛り上がる、ちょっと面白い丼景色。まずは、スープを一口……なるほど、これはかなり工夫された味。味噌ダレは、北海道の赤味噌主体と思われ、濃厚ながらこのままでは「平坦」な味。しかし、ベースを野菜と昆布のシンプルなスープにして全体に軽さを加えてある上、味噌に加えたトマトソースが旨味とフレッシュな酸味で軽快感をさらに際立てて、非常に「ポップ」な味わいに仕上がっています。これに、刻みトマトがさらに鮮烈なフレッシュ感を加え、逆に肉味噌が重めのコクを加えてくるという、重層的な味の造り。こういっては失礼ですが、味噌の風味以外はあの「田所商店」の作品とは、ちょっと思えなかったり。
田所商店@赤坂・20170831・麺
 麺は中太縮れ。多加水麺をプリプリ+α程度にゆで上げ、微妙に麺肌に柔らかさとザラつきが生まれたところで、ドップリとスープを持ち上げさせようという仕上げ方。加水率の割に甘みは結構強めで、スープが味噌の割に「ポップ」なタッチなこともあり、両者のバランスはドンピシャリ。いやはや、実によく調整されたバランスです。
田所商店@赤坂・20170831・具材
田所商店@赤坂・20170831・具材&麺
 具材は、肉味噌、きざみトマトに、モヤシ・キャベツ・赤ピーマンといった野菜類。野菜類はしんなりさせず、ザクザクとビビットな食感に仕上げてあり、それゆえ汁ハネの可能性がありますので、テーブル上の紙エプロンをオススメします。

田所商店@赤坂・20170831・ポップ
 かつて千葉を食べ歩いていた身にとっては、(10年以上前の)あの「田所商店」の作品とは思えない、非常に洗練されたバランスの一杯。千葉には味噌の老舗&名店も多く、「パンケ」とか「誉」とか「なりたけ」とか……ちょっとマイナーですが、驚きの美味さの「希林」とか。そんな、味噌にはちょっとうるさい千葉が生んだ「田所商店」の「みそトマト」、千葉が誇る「野暮ギリギリのエレガンス」をお楽しみください。

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中華そば専門 田中そば店 新橋店@内幸町 「冷やかけ中華そば」

田中そば店@内幸町・20170822・西新橋
 台風の影響で、生暖かい風と涼しい風が交互に吹くような、なんだか不思議な真夏の夜。先日灼熱の真昼にフラれた、西新橋の新店「田中そば店」へ。場所はなんと、「くるめや」の隣。
田中そば店@内幸町・20170822・店舗
田中そば店@内幸町・20170822・券売機
 7月オープンのこのお店、本店は六町ですが、秋葉原神楽坂にもお店があって、結構ジワジワと勢力拡大中。メニューはこの系列共通のラインナップ、夏に「冷やかけ中華そば」(850円)を出すのも恒例ですな……といっても、前回秋葉原で食べたのは5年前ですが。もちろんコイツをポチッとな、厨房はみなさん聞き慣れない外国語を話されますが、アジア系で同じお国のご出身の模様で、和気あいあいとイキもピッタリ。
田中そば店@内幸町・20170822・冷かけ田中そば店@内幸町・20170822・スープ
 おぉ、黄金色に透き通るスープが、なんとも涼しげな丼景色。まずは、スープを一口……いやぁ、まさに夏の風物詩。前回食べたのは5年前なのでアテになりませんが、当時は魚介出汁の主力はカツオに思われましたが、やや煮干しにシフトしたような印象。それでも、薄口醤油の絶妙なキレ、「田中そば店」独特の塩ダレの風味と、安定・安心のクオリティ。ともすれば、「冷やし」は塩が立ち過ぎてしまうもの、しかも外人さんのタレ加減で多少不安に感じましたが……全くの杞憂。魚介の旨味を活かしたタレ加減は、5年前より好印象。
田中そば店@内幸町・20170822・麺
 麺は、やや太めの中太で、多少断面が平打ち気味に偏平したモノ。オペレーションを見ていると、同じ「冷やし」でも冷水へのくぐらせ方にムラがあるような気がしましたが……全くの杞憂。ドンピシャリ、スープ温度に麺の温度が合っており、キンキンの冷え具合でもないために、スープの旨味と麺の甘みがスッと舌に伝わってきて、コイツはなんとも……加水率高めでツルリとした麺肌、冷えた麺がノドから食道・胃に抜ける、この清涼感がタマリマセン。
田中そば店@内幸町・20170822・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマと、薬味のネギ。チャーシューは、冷やしでは逆効果になりがちな脂身を極力排し、じっくりと味のしみた赤身を、ホロホロの柔らかさで食べさせる逸品。このあたり、5年前から相当改良されている気が……薬味の加減、メンマの味付け・食感も文句なし。
田中そば店@内幸町・20170822・唐辛
 終盤に、遊び心で卓上「特製唐辛」をチョイと投入。最初は辛みよりキレが増す感じで、冷やしとしてはナカナカですが、後半ムラムラと辛味が食道・胃袋を温め、このあたりはお好み次第。終盤にチョッと試すスタイルをオススメします。

田中そば店@内幸町・20170822・卓上
 「田中そば店」といえば、純白のネジリ鉢巻をキリリとしめた、シブイ醤油顔の職人さんが無言でキビキビと立ち働く、そんなイメージでしたが……外国語で頻繁にコミュニケーションとりながら、リズム感あふれるオペレーションで切り盛りしていく、この雰囲気も悪くない。これから急速な人口減少となるこの日本……職人さんがコワそうな顔して腕組みし、写真に納まる時代もそろそろ終わりかもしれません。

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麺処 あす花@内幸町 「冷たいしおらーめん」

あす花@内幸町・20170806・西新橋二丁目
 灼熱の日差しが降り注ぐ西新橋、ここまで暑いと、さすがに体が「冷やし」を欲しますな……一丁目の某新店をのぞいてみますが、猛烈な日差しの中数人待ち。そこで時計とニラメッコしながら、急いで「あす花」へ向かいました。
あす花@内幸町・20170806・店舗
あす花@内幸町・20170806・メニュー
 昨年5月オープンのこのお店、「一八屋台」という居酒屋を借りて昼2時間のみ営業(13:30閉店)、しかも土曜も変則的(第一・三)に定休が入り、訪店するにはハードルが非常に高い。しかし、女将さんの美貌が評判の上、「せたが屋」系各店で研鑽を積まれた方だそうで、悶々と訪店チャンスを待ちながら早1年。メニューはご覧の通りですが、もちろん狙いは夏限定の「冷たいしおらーめん」(800円)、スープで炊いた「出汁炊きご飯」がサービスでつきますが、自己ルールゆえ泣きの涙でお断りしました。ちなみに、料金は前金制。
あす花@内幸町・20170806・冷たいしお
あす花@内幸町・20170806・スープ
 まずは、スープを一口……これは凄い、並の職人の仕事じゃありませんな。魚介出汁によるこのスープ、ふくよかな味わいの昆布に、煮干しがプラスされておりますが、敢えて焼き煮干しを使っておられます(製造中の煮干し出汁がカウンターの目の前に)。世の煮干し出汁とは違う、ソリッドでシャープな味わいが、フックラとした昆布と絶妙にコラボして……昆布は出しすぎると、冷やした時にエグミ・臭みが出ますが、そんな「歪み」はいとも簡単に回避した上、冷えてカッチリとした味わいになった焼き煮干しと合わせて楽しませる。若い女将さんには失礼ですが、コイツは「いぶし銀のワザ」ですな。
あす花@内幸町・20170806・麺
 麺は中細で、多少屈曲させたスタイル。加水率高めの麺をプリプリにゆで上げて、シッカリと冷水でヌメリをとってシメた上、さらに冷たいスープに泳がせて、ちょうど良いススリ心地・ノド越しになるように仕上げてありますが……このワザもなかなかどうして「いぶし銀」。多加水麺特有のスッキリとした甘みが、冷たくソリッドな魚介出汁の中でキラリと光を放ちながら、ノド奥に消える爽快感。これは「間借り店」のレベルじゃありません。
あす花@内幸町・20170806・具材
あす花@内幸町・20170806・チャーシュー
 さらに、具材配置が非常に巧妙。チャーシュー・メンマとキュウリ・ネギがメインですが、ごく少量ずつ梅肉・ミョウガ・アオサなどが仕込んであります。メインの具材を楽しみながら食べ進むと、「局部的」にチラリと顔をのぞかせる多彩な風味。さらに全体にかかる黒い粉は、焼き煮干しを粉にしたもの(?)らしく、スープのソリッド感にも濃淡(硬軟)が加わるという凝った演出……やはり女将さん、タダ者ではありませんな。

あす花@内幸町・20170806・卓上 ちょっとヤンキーっぽい美人若女将が、超絶技巧で作り上げる、「いぶし銀」の一杯。初訪なのにレギュラー・メニューを試さず、いきなり限定の冷やしを頼んだことを深く反省。しかし、具材による演出も見事でしたが、冷やしでこれほどハイレベルな出汁を提供できる店も滅多にない……魚介出汁とは別に、目の前で炊き込まれている鶏ガラの寸胴、通常見かける野菜類がほとんどなく、さらに途中でアレコレ投入されるなど、こちらも凝ったスープのようですな……なるべく早く、再訪します(せめて14:00までやってもらえないかしら)。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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