麺処 吉村家@小川町 「わかめ煮干し中華そば」

吉村家@小川町・交差点
 今年もあとわずか――年末に休みがとれるのは4年ぶり、ちょっと今年を振り返る余裕も出てきましたが……多くの方と同様、私もあの震災が忘れられません。個人的にはそれまでの2年半、正月を削ってまで心血を注ぎ、仕込んできた仕事がありまして、それを世に出す直前に起こった、あの震災。夢見た「明日」が、ガラガラと音を立てて崩れた瞬間でした……被災地の方の苦しみに比べれば、些細な出来事ではありますが。そんなことを思ううち、小川町「吉村家」を思い出しました。
吉村家@小川町・店舗
吉村家@小川町・路上看板
 8月に訪れた際、ワカメの美味しさに瞠目、聞けば少しでも被災地支援になればとのご主人の気持ちから、大船渡産を使用しているとのことでした。そのワカメをタップリ使用した「わかめ煮干し中華そば」(800円)はまだ未食、被災地に思いを馳せつつ今年を振り返る一杯に最適ですな……「味付玉子」(100円)と一緒に注文。
吉村家@小川町・わかめ煮干しラーメン
 煮干し風味がグッと引き立ったこのスープ、煮干しは九十九里産だそうですが、「青口」(*)特有の骨太な味わいが印象的。動物系は鶏ガラ主体、醤油ダレのコクと上手くバランスしていますが、全体的に塩加減が強め。前回食した際は、煮干し・鶏ガラ・醤油のいずれも突出させないバランスでしたが、煮干しをグンと押し出した関係か、あるいは大量に使うワカメの関係か、バランスをいじったシワ寄せが、最終的に塩分に響いているようです。
吉村家@小川町・麺上げ
 麺は、浅草開化楼製の中太縮れ。実に庶民的な風味の一品で、気取ったところのない素直な甘みが、素朴な煮干し風味によく合います。万人向けのソフトな食感に、スルリと軽快なノド越しも、いかにも「大衆受け」を意識した仕上がり。
吉村家@小川町・わかめ
 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトにネギ、追加の味玉に、主役の大船渡産ワカメ。さて注目のワカメですが、肉厚でプリプリしており塩抜きも万全、実に香り高い、力強い風味の逸品です。ただし惜しむらくは、やはりスープの塩加減で、これが大いにワカメの風味を棄損しておりますな……あと、ワカメももう少し欲しかった。メニュー写真のように、スープ表面が見えなくなるくらいビッシリでも、私としては全くウェルカム。

吉村家@小川町・卓上
 被災地の復興を約束するような、ワカメの味の力強さ。私も、崩れ去ったあの仕事を、また立て直さなきゃ……もちろん、被災前の形に戻すのではなく、また新たな姿を追い求めて。人も街も仕事も、未来に向けて変わることができるし、変えることができる。そう信じながら、新年を迎えたいと思います。

 店舗情報は、こちら
(*)九十九里産の煮干しは青口と白口に大別され、白口は上品でまろやかな味わい。

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イベリコ・バル 門仲@門前仲町 「イベリコ豚ラーメン(塩)」

 クリスマス前の23日、家族が予約したKFCのチキンセットを受け取りに、ウォーキングがてら木場へ向かうことになりましたが、途中でちょっと寄り道。門前仲町のスペイン料理店「イベリコ・バル 門仲」へ。
イベリコ・バル@門仲・店舗
イベリコ・バル@門仲・ランチメニュー
 ここは、イベリコ豚を使った料理の専門店。しかし、ランチに「イベリコ豚ラーメン」を出すことで有名で、すでにテレビや雑誌で多く取り上げられており、「行列回避」で足が遠ざかっておりました。イベリコ・バル@門仲・フルメニュー

 スペイン料理は大好物、月島にある系列店にも何度か行ったことがあります。店前のメニューをチェックしますが、さすがに豚の鉄板焼き系は割安感があるものの、他の定番料理は標準的かやや高め。個人的には半ラーメンがつく「タパス・アレグリア」に惹かれますが「2名様より」、今日は一人のため「イベリコラーメン(塩)」(900円)で。約10分後に配膳。
イベリコ・バル@門仲・イベリコ豚ラーメン
イベリコ・バル@門仲・スープ
 では、スープを一口……うん、これは美味い。実にふくよかな豚の風味、さらにバターのようなコクがプラスされており、口腔をムンムンと「洋風」な味空間が支配していきます。味わいとしてはシンプルですが、胡椒や揚げネギが後半に向け微妙に味を引き締めて、さらに店員さんがすすめるままに卓上のオリーブオイルを注ぎますと、フワリと軽くコッテリ感も加わって、最後まで飽きさせません。
イベリコ・バル@門仲・麺上げ 麺は細めの中太で、微妙なウェーブがついたもの。玉子麺のようなペタッとした甘みで、実に親しみやすい味ですが、「肩で風切る」洋風スープには、こういうスタイルの麺がお似合いですな。

 そして、なんといっても特筆は、2キレ入る豚バラ・ソテー。下味をシッカリつけた豚バラ肉を、高温でサッとソテーして肉汁を閉じ込めてあり、コイツが噛んだ瞬間舌の上に弾け出て……さすがイベリコ豚専門店、こんな美味い豚ソテーは久々に食べました。
イベリコ・バル@門仲・おじや
 付け合わせは「イベリコ炊き込みライス」。おそらくイベリコ豚の出汁を使って、パエリアのように固く炊き出した一品で、残ったスープと一緒にいただいてみますと……いやぁ~~、麺よりこちらの方が美味いかも。ライスに炊きこまれた豚の風味がスープと見事にシナジーして、ウットリするような食後感。

イベリコ・バル@門仲・店内入口付近
 「イベリコ豚を味わい尽くす」、その一点に絞った明快なコンセプト。欲を言えば、胡椒を差し出すより、アヒーリョに使うような「ニンニク・オリーブオイル」なんかを付けて、好みでコクを加えさせるのも一興かと思いますが……それはアト知恵。休日の昼下がり、豚の優美な風味をジックリ堪能できて、大満足のオジサンでした。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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