麺処 Hiro 博@人形町 「担々麺」

Hiro@人形町・雨の人形町
 金曜日、夜になって雨が雪に変わってきました。ホットな担々麺を求めて、人形町の新店「Hiro 博」へ。
Hiro@人形町・店舗
Hiro@人形町・券売機 暖簾にも「担々麺の店」とある通り、麺メニューも「担々麺」(750円)一本。

 「汁なし」や「黒胡麻」といったバリエーションも一切なしの一本勝負で、しかも売り切れ早仕舞いを宣言するあたり、ご主人の自信がうかがえます。

 一本カウンターの店内は少し薄暗く、カウンターの雰囲気からも、元はBarかスナックだったのかも知れません。約5分後、多少小型の丼が、お盆に載せられて到着。
Hiro@人形町・担々麺
Hiro@人形町・スープ
 では、スープを一口……おぉ、なんともドッシリとしたコク。芝麻醤は白胡麻主体のようですが、かなり深く焙煎している模様。さらに辣油も、八角や花椒の風味がクッキリと際立った、かなりキレ味鋭い一品ですが、芝麻醤のコクと甘みが豊かなために、両者シックリと馴染んでいます。コク・キレ・旨みの三拍子に香ばしさまでキッチリ揃った、結構完成度の高いスープ。
Hiro@人形町・麺上げ 麺は札幌製麺製、やや太めの中太縮れ。店外の能書きには、使用する素材や水、「真空ミキサー」使用といった製法の特徴が列挙されており、ご主人の入れ込みようが伝わってきます。確かに単体としてはクォリティに問題なく、ホンワカした甘みで優しい口あたりもマズマズですが……スープ単体で味が完成してしまっており、この麺の入る余地がないような。しかも柔らかめのゆで加減が、さらに麺の存在感を弱めてしまっているようです。具材は肉味噌と青菜に、すり胡麻がパラリ。

Hiro@人形町・店外能書き
 機械でもソフトウェアでも、モノづくりの世界ではよくあることですが、別々の会社が「部品」を持ち寄って組み合わせる場合には、作る「部品」に必ず「擦り合わせ」る余地を残すもの。一つの部品だけで「コダワリの完成度」を誇示されても、他の部品の作り手は、対応に苦慮するばかりです。こうした日本人の「擦り合わせ」能力が、80年代までの製造業発展の原動力だったのですが……いまやその「擦り合わせ」すらグローバルには通用しなくなった時代に、「擦り合わせ」以前のモノづくりを見せられたような、そんな気分。一度完成してしまったスープですが、これを札幌製麺製の麺とどう擦り合わせるか、日本人であるからには、ここは「職人」の腕の見せ所ですぜ、ご主人。

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手仕込み麺屋 すずなみ@錦糸町 「半熟味玉すずなみらーめん」

すずなみ@錦糸町・駅前 金曜夕方にやる会議は、どこか「言いっぱなし」感が漂うため、得てして激論となる訳ですが……そんな会議にも疲れ果て、帰りは錦糸町へブラリ。

 お目当ては新店「すずなみ」、あの「はんつ遠藤」さんと千葉の宗庵グループのコラボ店です。千葉ラーメンを食べ歩いた方なら、宗庵グループのステディな味はお馴染みですが、はんつ遠藤さんがどう「突き抜け」感を与えたのかが、見所ですな。
すずなみ@錦糸町・店舗
すずなみ@錦糸町・メニュー
 天井が高く小洒落た内装で、落ち着いた雰囲気の中に解放感漂う店内。メニューは、鶏ガラ・ベースの「すずなみらーめん」系と、「とんこつらーめん」系、そして「まぜそば」系の3系統。一品料理も充実し、夜は結構重宝しそうなお店です。注文は「半熟味玉すずなみらーめん」(790円)、丼は約4分で到着。
すずなみ@錦糸町・すずなみらーめん
すずなみ@錦糸町・スープ
 では、スープを一口……うん、これは面白い。まるで、「ちゃんこ鍋」を最後まで食べきって残った、煮詰まった出汁のような「濃厚」感。鶏ガラ・ベースとのことですが、煮詰めた野菜のコンソメ的な旨みがドンと中心にあって、これに背脂がグッと「分厚さ」を加えた上に、内モンゴル岩塩使用というカエシをかなり強く使って、塩カドが立つギリギリのレベルでコクをきかせています。醤油の風味には頼らず、どちらかと言えば「塩ラーメン」の部類。
すずなみ@錦糸町・麺上げ 麺は中太縮れで、多少固めのゆで加減。スープの強い塩加減の中で、麺の甘みがクッキリと引き立って、噛み応え・ノド越しも「手応え」十分。スープとの相性を、突き詰めて良く考えられた麺ですな。

 具材は、チャーシュー、メンマ、水菜・白髪ネギに、追加の味玉。バラ肉・チャーシューはタレで濃く味付けてある上に、バーナーで炙ったのか少しカリッとした食感。メンマも調味料で濃く味付けてあり、漬物のようなパリパリ感で……塩加減の強いスープに、濃い味付けの食材を合わせる、「真っ向勝負」のバランス設定。この「濃厚」な世界感に浸るなら、むしろ水菜や柚子などの「言い訳」は、ややうるさくも感じますな。

すずなみ@錦糸町・調味料説明
 はんつ遠藤氏の緻密なコンセプト・メーキングに、千葉・宗庵グループが持つ、ある意味ラフなニュアンスが上手く噛み合って、パンチをきかせながらも味わい深く仕上がった一杯。まぁ、ちょっと塩っぱいのはご愛嬌ですが……アジア系、南米系はじめ様々なお国の方が行き交う錦糸町界隈、ラーメンにもコレくらいの「自己主張」は必要でしょう。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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