なかじ@辰巳 「牛辛つけめん」

なかじ@辰巳・豊洲地下道
 雨の土曜日。どうやって雨にぬれずにウォーキングするか、また頭を悩ます訳ですが……思いついたのは豊洲。あそこは駅からオフィスビルまで、地下道や屋根付き歩道が整備されており、駅から約600mの距離を雨にぬれずに歩けます。3往復して軽く汗をかき、何とかノルマ達成。自分へのご褒美は、ひと駅先の辰巳「なかじ」へ。
なかじ@辰巳・辰巳駅出口
 辰巳駅2番出口から地上に出ると、雨にけぶる東雲のマンション群。これを背にして湾岸線の高架をくぐると、各社の物流センターが密集する地域。せわしなくトラックが行き交い、歩道を歩く人もほとんどいない街のド真ん中に、牛ちゃんマークののぼりに囲まれたお店が、忽然と見えてきます。
なかじ@辰巳・店舗
なかじ@辰巳・券売機 う~~む、こういう「砦」型のワイルドな外観は、千葉で食べ歩いていたころは街道沿いでよく見た光景、ある意味懐かしさがありますな。メニューは、「塩」・「醤油」・「みそ」と三系統のラーメンに、「牛辛つけめん」というラインナップ。「醤油」よりも「塩」が50円高く、聞けば「塩」が最初に完成したメニューとのことで、ちょっと気になりましたが……ウォーキングで腹も減っていたため、麺量のありそうな「牛辛つけめん」(680円)で。基本的にセルフサービスのお店のようですが、フロア係の店員さんもいて、食券の番号を呼びながら、お盆に載せた丼を配膳して下さいます。
なかじ@辰巳・牛辛つけめん
なかじ@辰巳・つけ汁
 では、つけ汁を一口……牛脂の濃密なコッテリ感と、トマトベースの旨味とアッサリ感が共存する、面白みのあるコンビネーション。これを、牛スジ肉の風味・旨みがフンワリと包み込んで、雰囲気としてはナカナカ。牛のコッテリとしたコクが十分に出ていますので、つけ汁の塩加減は敢えて控えめ、風味を壊さぬよう辛味もかなり控えめで、このあたりのバランスもよく考えられています。ただ、つけ汁単体では、コッテリ感とアッサリ感の間に、やや「距離」があるのもまた事実。
なかじ@辰巳・麺上げ
 麺はかなり太めの中太で、細かな縮れやネジれが入ったもの。そのまま一本いただきますと……ペッタリとした甘みの庶民的な味。コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッとイキますと……つけ汁単体で感じた「距離」感が、牛脂の甘みと麺の甘味で上手く「補完」されて、ようやく「設計意図」が呑み込めてきました。ただし、麺形状のためスープ持ち上げが素晴らし過ぎ、ドンドンつけ汁が減っていって、やや不安。
なかじ@辰巳・すじ肉
 具材は、つけ汁に沈む牛スジ肉と、麺皿のメンマと白髪ネギ。後半、それでもつけ汁の「距離」感が気になりましたので、卓上のおろしニンニクを試してみましたが、牛の風味がブンと分厚くなって、それなりに「距離」が縮まります。なかじ@辰巳・スープ割

 食後、店員さんにお願いすれば、割スープが徳利で供されます。そのまま一口いただきますと……結構生姜と塩のきいた、鶏ガラスープ。看板のマークやメニュー名から、てっきり牛骨スープなのかと思っていましたが……ひょっとすると、「距離」感の原因はこの辺りにあるのかも。でも、最後に塩分がグッと高まって、「倉庫街の一杯」という雰囲気がでてきます。

なかじ@辰巳・標語 午前7時から早朝営業(400~580円の朝セットあり)、昼はお弁当も販売しており450円、ミニカレーや餃子などとのセットも充実して、まさに「ガテン街・御用達」に徹したお店ですな。この環境なら、もっとステレオタイプな味で、もっと楽な商売も出来そうな気がしますが……しかし、それは逆。繁華街と違い、客が固定しがちなシチュエーション、だからこそ見かけ倒しの味ではなく、キッチリ丁寧に味を組み立てて、飽きられない味を目指す「志」が必要になります。外壁の標語は意味不明ですが、それなりに「志」の高そうなお店。次は是非、「塩」あたりで。

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桂花 末広店@新宿三丁目 「太肉麺」

桂花@新宿三丁目・新宿三丁目
 某新店を探して新宿三丁目をさまよい、諦めて宿題店に向かうと夜営業になっていたり、諦めて馴染みの店に行ったら臨休だったり……ようやく某新店を探し当てましたが、なんだか興味が失せてしまいました。ふと、その店の隣を見ると「桂花」、急に懐かしさがこみ上げて入店。
桂花@新宿三丁目・店舗
桂花@新宿三丁目・メニュー
 もう30年近く前、東京で初めてラーメンを食べたのが、この「桂花 末広店」でした。たしか、中古レコードを探しに新宿に来たはず……当時はまだ、CDではなくLPでしたが。店構えや内装も、当時の雰囲気が残っているような気がしますが、ちょっと記憶が定かではありません。入口右手のタッチパネル式券売機で、あの時と同じ「太肉麺」(950円)を、ポチッとな。丼とは約5分で、感激のご対面。
桂花@新宿三丁目・太肉麺
桂花@新宿三丁目・スープ
 では、スープを一口……うん、これこれ。見た目は豚骨スープですが、鶏ガラでサポートしながら完全乳化させており、塩ダレも優しいタッチで、たおやかなコクと風味に仕上がっています。この優しいスープに、マー油を(当時としては)ガツンと効かせるのが(当時東京では)「サプライズ」でしたが、今となっては「程よいアグレッシブ感」で、上品な部類。
桂花@新宿三丁目・麺上げ
 麺は中太ストレート。加水率低めの丸麺を、結構固めにゆで上げており、適度なポキポキ感が伝わってきます。密度の高い小麦の風味が、スープの程よい野趣に盛り立てられて、今となっては華奢な味にも感じられますが、当時は「豪快」に感じられたものです。
桂花@新宿三丁目・太肉
 具材は、太肉(ターロー:角煮のようなブロック・チャーシュー)、メンマ・茎ワカメに、キャベツがドッサリ。この名物「太肉(ターロー)」ですが、三枚肉を煮込んで表面をカリッと仕上げてあり、コイツをスープに浸していただきますと、豚骨・鶏ガラに肉汁がタップリ混ざり、さらにマー油のニンニクでグッと太いコクが加わって……いやぁ、30年前と変わらぬ「感動」。ラフなキャベツの使い方も、当時は「アヴァンギャルド」に感じられたもんです。

桂花@新宿三丁目・テレビ放映
 サッと入って、サッと食べる。かつてラーメンは典型的な「実用食」でしたが……それが今、驚くような「マシマシ」系や、カルボナーラのような「濃厚」系など、一部のラーメンは「嗜好食」と化してしまいましたな。40年以上前(桂花は68年に末広店を皮切りに東京進出)、この「実用食」と「嗜好食」の境界あたりの面白さを、熊本ラーメンの魅力とともに東京の方々に伝えたのが、「桂花」の功績かもしれません。とはいえ、21世紀にあらためて食べた「太肉麺」は、かなり「実用食」寄りに感じられましたが……まだまだ、その「輝き」は失われていませんな。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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