支那そば びぜん亭@飯田橋 「ちゃあしゅうそば」

びぜん亭@飯田橋・飯田橋駅
 家族が希望したお出かけ先は、どうしても平日に行く必要があり、仕事をやりくりして有給を取りましたが……当日家族は風邪でダウン。食事も「適当に食って来い」とのお達しで、やむなく一人、飯田橋駅から歩いて「びぜん亭」へ。
びぜん亭@飯田橋・店舗
びぜん亭@飯田橋・メニュー 東京のラーメン好きなら知らぬ者はない有名店、あの小川町「きび」店主が修行したという、伝説のお店です。しかし、土・日・祝日が定休日ということもあり、私にはハードルの高いお店でした。こうして平日昼に来ることができたのも、何かの巡り合わせでしょう。

 メニューは大別して「醤油」系と「味噌」系で、「味噌冷やし」なんて変わり種も。しかし、この店のキモはチャーシューと聞いておりますので、ここは迷わず「ちゃあしゅうそば」(800円)で。
びぜん亭@飯田橋・店内(2階席)
 お店は1階カウンター席と2階テーブル席があり、この日は金曜ランチをのんびり楽しむサラリーマンが1階を占拠して談笑しておられましたので、2階席へ。「八海山」「久保田」といったお酒も出すこのお店、ジックリ落ち着いて飲めそうな雰囲気です。丼は約5分で到着。
びぜん亭@飯田橋・ちゃーしゅーそば
びぜん亭@飯田橋・スープ
 では、スープを一口……うん、「武骨」でトラディショナルなコクと旨み。豚骨・鶏ガラの動物系はかなり分厚い風味ですが、野趣が出そうなところを生姜とラードでうまく抑え込んで、コクと旨みだけをクッキリと前面に押し出しています。カエシも全体に軽く輪郭線を引く程度の粋な使い方。銀座に「共楽」というお店があり、昭和31年創業当時の味を守り続けていますが、あのスープと相通じるところがありますな……どこか、昭和の「骨太」な雰囲気が感じられるあたりに。
びぜん亭@飯田橋・麺上げ
 麺は中太の弱縮れ。かなり柔らかめのゆで加減ですが、これがまたイイ。味の面では、麺の甘さが余すところなく舌に伝わり、スープのコクとしっくりバランス。そして食感も、スルリと余韻を残してノド奥に消える潔さ、具材との調和を緻密に計算されたニュートラルなしなやかさです。
びぜん亭@飯田橋・チャーシュー その具材は、チャーシュー、メンマ、小松菜に、海苔とネギ。このチャーシューが噂通り絶品で、箸で持ち上げることが出来ないほどの柔らかさ。スープには、チャーシュー煮汁が使われているため、両者なだらかに味が連続している上に、ホロリと崩れながら柔らかな麺と絶妙に絡んで、これが何とも美味いこと。メンマも醤油でシッカリ煮込んだ一品で、シットリ柔らかな仕上がりです。唯一小松菜でシャッキリ感を出していますが、この「ワンポイント」的な演出が、何とも心憎い限り。

びぜん亭@飯田橋・卓上 いつからか、ラーメンに「驚き」や「インパクト」を求めるような世の風潮となってしまいましたが、今も昔も仕事の合間の「ホッと一息」、人はラーメンに「安らぎ」を求めるもの。そんな時には、クドイほど濃厚なスープも、アゴが疲れるほど固く太い麺も、驚くほど大量の具材も、すべてが「野暮」というものですな。「父」のように昔気質で頼りがいのあるスープに、「母」のように優しく柔らかな麺と具材、それらに包まれてこそ、人は真の安らぎを得られるのかも知れません。まるで家族に囲まれ談笑のうちに時が過ぎるような、安らぎの一杯。故郷がもう一つできたような心持ちです。

 店舗情報は、こちら

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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