ふくろたん@湯島 「しょうゆらーめん」

ふくろたん・醤油@湯島・松阪屋
 私としては珍しいことですが、「特にどの店に行きたいという訳でも……」という週末が、たまにあります。こういう日に無理に食べ歩くと、たいていロクなことがないものですが……とにかく「味噌・カレー・担々」あたりでと目標をたて、まず目指した湯島「一心」は、なぜか定休(土曜も定休に?)。ならばと向かったのは、最近行列が少ないという某有名店でしたが、20人以上の行列。せめてここならとのぞいた某鶏白湯店は、なんと改装工事で臨時休業(そのまま閉店)。
ふくろたん・醤油@湯島・階段
 そして、通りすがりにのぞいた、「水戸スタミナ」系を出す某店は、常連さんとご主人がカウンターに並んで盛り上がっており、事実上の「準備中」。これでもかと向かった担々麺の名店は、店内待ちが10人以上……ついに湯島天神の階段前で足が止まり、ジッと手を見る私なのでした。しかし、ふと先日食べた「ふくろたん」が肉味噌系を出していたことを思い出し、階段を上ることにしました。
ふくろたん・醤油@湯島・店舗
ふくろたん・醤油@湯島・メニュー
 先日食べたばかりなのでメニューは頭に入っていますが、一応確認したところ……なぜかこの日は「肉味噌」だけが提供中止。いつもならその時点で店を出ますが、この日はそんな気力も失せていました。笑顔で応対するご主人には悪いと思いつつ、内心はシブシブ「しょうゆらーめん」(800円)を注文、丼は約7分で到着。
ふくろたん・醤油@湯島・しょうゆ
ふくろたん・醤油@湯島・スープ では、スープを一口……うん、「しお」に負けず劣らず、「しょうゆ」も美味い。前回は昆布の風味を強く感じましたが、今日は結構煮干しが強い。動物系は鶏ガラを炊き込み脂を取り除いたスマートな白湯で、魚介系とシックリ馴染んだそのお味は……脂を抑えた動物系で魚介のアクセントをストレートに伝え、魚介の旨みが鶏ガラの旨味とシナジーするという、まさに理想的なコンビネーション。これに岩海苔が絡み、さらに旨みが増幅されて、醤油で加えるフンワリとしたコク。個人的には、ナチュラルな「しお」の方が好みですが、美味さの「メカニズム」が明確に伝わる「しょうゆ」も、また格別。
ふくろたん・醤油@湯島・麺上げ
 麺は、自家製の中太縮れ。前回もご紹介しましたが、かん水量を極端に抑えたと思われる、「蕎麦」に似たボソッとした食感。ポロポロと千切れてしまう特性を、なんとかカバーしようと固めの茹で加減ですが……ちょっと茹でが足りずに麺が一部ダマになってたり。しかし、なんといっても注目はその味で、国産小麦独特の、派手さはないもののズシッと力強い味わいが、ムンムンと口腔を支配していきます……いろいろ食べ歩いていますが、国産小麦の特徴をこういう切り口で表現する店は、ここだけですな。しかも、前回よりもインパクトが増しているような気もするし……具材の方は、前回同様で文句なし。

ふくろたん・醤油@湯島・湯島天神
 盆・正月でも滅多にない「5店連続フラレ事件」で、なまじの一杯では今日一日不機嫌に過ごしてしまいそうでしたが……なんとか「ふくろたん」の実力で救っていただきました。前回訪問から2週間しかたっていませんが、店頭にあった能書きを仕舞い込み、微妙に魚介系の組み立てを変えてきているあたり、まだまだアレコレ試されているのでしょう。今後が楽しみなお店ですな……とりあえず、私の方は厄払いに、湯島天神にお参りさせていただきました。

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麺や 田なべ@新宿御苑 「和風醤油らーめん」

田なべ@新宿御苑・緑
 休日出社&残業のダメージが残る月曜日、お昼は新宿御苑へ。曇り空、梅雨の湿気の中いきいきと映える緑を見ていると、少しは疲れも癒えますな。新店「田なべ」が出来たのは、かつて「夕やけ」という店があった場所、御苑に面したこの通りから、一本新宿通り側に入ったところです。
田なべ@新宿御苑・店舗
田なべ@新宿御苑・メニュー
 いつも思うのですが、店舗のメニューや看板の近くに、自転車を止めるのはやめましょう……6月11日オープンのこのお店、1週間たって開店サービスもとっくに終了と思いきや、「6月末まで!?」の予定で「第2弾キャンペーン」中。メニューはご覧のとおりで、どちらかと言えば濃厚「鶏白湯魚介」が主力のお店のようですが……ちょっと体調イマイチですので、きょうはアッサリ系の「和風醤油らーめん」(750円→キャンペーン中680円)で。券売機はなく、ランチタイムは前金制です。
田なべ@新宿御苑・和風醤油
田なべ@新宿御苑・スープ
 では、スープを一口……おぉ、結構珍しく、そして結構好きなタイプかも。動物系と魚介系を別に作って合わせる、いわゆる「Wスープ」型。動物系は鶏白湯ですが、グッと多めに入る魚介系に特徴があり……キッチリと「旨み」だけを取り出して、雑味はおろか風味すら抑え込んだ、日本料理などに使う出汁にかなり近い。その旨みも実にまろやかで、しかも透き通るような透明感が印象的……この魚介出汁が、「大気」のように大らかに、鶏白湯を優しく包み込むようなスタイルで、こういうスープは滅多にない。
田なべ@新宿御苑・麺上げ
 麺は、三河屋製麺製の中太ストレート。三河屋さん独特のシットリとした口あたりですが、多少固めのゆで加減で歯切れのリズム感を強調してあり、アッサリとしたスープとは相性抜群……そしておそらく濃厚なスープにも通用するはず。クセのないまろやかな甘みもキッチリと感じられ、まろやかなスープに合わないはずがありません。
田なべ@新宿御苑・メンマ 具材は、チャーシュー、メンマ、味玉半個、海苔にネギ。印象的だったのはメンマで、シャックリとした軽快な食感に豊かな風味、リズミカルな麺とキッチリ噛み合い、この演出は見事。肩ロース・チャーシューや味玉も上質で、文句なしの仕上がりですが……強いて難を言えば、ネギが多少多すぎるかな。料理として、実に明快なコンセプトの下にまとまっていますので、敢えて多めの薬味でアクセントを加える必要もないかも。

田なべ@新宿御苑・帰り道 私は、魚介系の食材で出汁をとるのが趣味という「変わり者」ですが、その観点から言えば、ラーメンの世界で言う「魚介出汁」とは大抵の場合、ラーメンに特化した特殊なシロモノ。昆布にしろ、煮干しにしろ、カツオにしろ、あれほど最大限に風味もエグみも出し切るのは、動物系と組み合わせるための方法論であり、ラーメンの世界で「記号化」された味であって、別の世界から見れば「異形」の味。もしそれを、「正常化」しつつ味をまとめ上げると……そんな「もしもの世界」(*)を味わえる、貴重な一杯。寸胴から取り出した魚介出汁が、ほとんど透明だったことが、全てを物語りますな……これで、動物系を前面に出すとどうなるのか。キャンペーンが終わらないうちに、「濃厚」の方も試したいと思います。

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(*)「もしもの世界」……70年代に少年期だった大人には、結構トラウマになっている方が多い、子供向けの書籍です。詳しくはググッてください。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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