生碼麺食道@小川町 「生碼麺(サンマーメン)」

生碼麺食道@小川町・神社
 久々の祝日は、朝から雨。アツアツの一杯で腹ごしらえして、大手町近辺で地下道ウォーキングすることに。小川町「生碼麺食道」(「食堂」ではなく「食道」)は、新御茶ノ水駅から太田姫稲荷神社へ向かい、左に折れる路地を曲がったあたり。ここには以前、「あかむぎ」というよいお店がありましたが……ちょっと残念。
生碼麺食道@小川町・店舗
生碼麺食道@小川町・券売機 Wikipediaによれば、「生碼麺(サンマーメン)」とは神奈川県のご当地ラーメンで、塩・醤油ラーメンにモヤシなど野菜餡をのせたものだとか、私は食べたことはありません。食券機は、入口左手のちょっと分かりにくい場所、とりあえず定番メニューの「生碼麺」(680円)を、ポチッとな。
 見かけ上、「それ何人分?」というほど多量の野菜を炒め始めるご主人。中華鍋でかなりシッカリと炒めておられ、途中ワザと手を離して焦げ目をつけにかかるなど、なかなか凝った調理手順。香ばしく仕上がった所で餡に閉じ込め、丼にあけて完成です。
生碼麺食道@小川町・生碼麺
生碼麺食道@小川町・スープ
 では、スープを一口……スッキリとした鶏ガラ醤油に、豊かに野菜の旨味が絡む、どちらかと言えば穏やかな味わい。しかし、麺や具材と一緒に頬張ると、穏やかな味わい同士がお互いに微笑み合うような、和やかな雰囲気の味となって、これはこれでなかなかイケます。
生碼麺食道@小川町・サンマー油 しかし、明らかに「カスタマイズベースだよ!」と自己紹介しているような味わいでもあり、早速カスタマイズ開始。卓上には、白・黒胡椒、黒・米・リンゴ酢、そして特製のサンマー油が完備。まずは米酢・黒酢を適量加えますと、最初はキリッと酸味が引き立ちますが、スープに徐々に馴染んでコクがグッと深くなります。そして黒胡椒でピリッと味を引き締めながら、辣油ベースの特性「サンマー油」を加えると、スープに斬り込むように、コクとキレが加わって……全体として、ブロンズ像のように彫りの深い、ズシッと手応えのあるスープに仕上がっていきます。
生碼麺食道@小川町・麺
 麺は、浅草開化楼製の中太弱縮れ。多少柔らかめにゆで上げてありますが、餡を使ったスープにはこの方が合う。そしてホッコリとした優しい甘味が、スープの穏やかな味わいに見事に溶け込みます。
生碼麺食道@小川町・具材
 具材は、モヤシ、小松菜、ニンジン、キクラゲといった野菜類に、豚肉の細切り。シッカリと火を通してあるため、多少モヤシがシンナリしており、それゆえスープ・麺との絡みがよい。そして、豚肉にはキッチリ焦げ目がついており、その香ばしさと特有の味わいが、「トドメ!」的なアクセントを加えます。

生碼麺食道@小川町・卓上 「アカペラ」のような和やかなハーモニーが、カスタマイズによりダイナミックレンジが広がって、豊かで深みのある「弦楽四重奏」に変化していく様を目のあたりにするような、静かな感動。黒酢を米酢に変えたり、黒胡椒を白胡椒に変えたりすれば、「弦楽四重奏」が「ジャズ・クァルテット」に変わったりするんでしょうな……可能性は無限大。いや、実に面白い食べ物に出会いました。

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つけ麺 ななやま@小川町 「ラーメン」

ななやま@小川町・淡路町交差点
 そろそろ仕事も年末進行的になってきて、超激忙しかった一週間。会社に居れば居るほど仕事が舞い込む状態でしたので、頃合いを見て脱出。小川町の新店「ななやま」へ、今日は淡路町駅から向かいました(写真は淡路町交差点)。
ななやま@小川町・店舗
ななやま@小川町・メニュー
 場所は「きび」のすぐ近く、メニューは「ラーメン」と「つけ麺」のみで、中盛無料。とりあえず「ラーメン」(650円)の並盛と、「味玉」(100円)を注文。厨房は二人で切り盛り、寸胴から手鍋にスープをあけて、魚粉・カエシなどなどを投入し混ぜ込んでから加熱に入るという、ややマイナーな製造手法。ご主人以外は、業界経験の浅い方のようです。丼は、約6分で到着。
ななやま@小川町・ラーメン
ななやま@小川町・スープ
 では、スープを一口……ちょっと、甘いかな。「鶏魚介」だそうで、ベースはトロリとした粘度の鶏スープ、鶏特有のクセもクドさもない、主張を抑えたスマートな味わいです。これに絡む魚介系はサバ節主体ですが、こちらも特に「攻め」を感じさせない大人しい味。そして、調味料的な甘さを強めに加えて、全体のまとまりを強く意識した仕上がりになっていますが……まとまりが良い分、主張も弱く、キレや旨味を甘味が丸めてしまって、多少バランスが崩れ気味。
ななやま@小川町・麺
 麺は自家製で、中太丸麺のストレート。サクッとした歯切れと、軽快なノド越し、コシは少し弱めですが、こういう食べ応えも個人的にはアリですな。スープ粘度のお陰で持ち上げもまずまず、スッキリとした味で甘味はちょっと弱めですが、スープの甘味が強いため、この程度の方がバランスが良い。
ななやま@小川町・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、刻みタマネギとカイワレ・海苔に、追加の味玉。注目はチャーシューで、低温調理したようなシットリとした仕上がり、シッカリとした歯応えを楽しむうちに、上品な味わいが口に広がっていきます。味玉もキッチリ半熟の仕上がりで味付けシッカリ、甘味が強くやや単調なスープに対して、刻みタマネギやカイワレがアクセントを加え、なんとか食べ飽きを防いでくれます。

ななやま@小川町・卓上 よく言われることですが、目標達成を強く意識し、優等生ばかりを集めてチームを組むと、そのプロジェクトは大失敗もしないかわりに、目覚ましい大成功も納めない。前人未到の高い目標を意識するなら、むしろチーム人材の「多様性」が重要になると……鶏魚介の先達といえば「づゅる麺」ですが、とにかくそのレベルに近づくあたりが「目標」にあって、その達成のためバランスにリスクをもたらす食材を排し、日本人の好きな甘味でまとめて、無難に仕上げた……そんな印象の一杯。「豚骨魚介」「鶏魚介」が飽きられつつある昨今、敢えてこのスタイルで打って出るなら、是非「前人未到」の地平を目指してほしい、そんな気がした一杯でした。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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