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五ノ神製作所@新宿南口 「海老トマトつけ麺」

五ノ神製作所@新宿南口・20130223・路地
 休日出社翌日の憂鬱な月曜日、疲れもあってヘルシーな一品を求めて、某店をめざしましたが……例によって、まさかの臨休。移動時間をにらみながらターミナル駅近くで代替店を探すことになり、結局決して「ヘルシー」とはいえない新宿南口「五ノ神製作所」に辿り着いてしまうという、いつものパターン
五ノ神製作所@新宿南口・20130223・店舗
五ノ神製作所@新宿南口・20130223・券売機
 なにか限定でもないかと券売機を見るも、いつものレギュラーメニューのみ。であれば、一番のお気に入り「海老トマトつけ麺」(850円)に限りますなぁ……例によって小盛り指定にして味玉をつけていただきました。丼は約8分で到着。
五ノ神製作所@新宿南口・20130223・海老トマト
五ノ神製作所@新宿南口・20130223・つけ汁 以前は、スープを手鍋で沸騰させてしまったような泡が浮いていましたが、今回は実に美しいスープ表面。とりあえず、一口……いやぁ、デビューしたときより、さらに美味くなっているかも。ちょっとエグミの領域に入りつつあるほど濃厚なエビ、とっくにエグミの領域に入っている濃厚な動物系、これらをホールトマトの爽やかで優しい酸味が包み込んで、エグミを消してコクだけを浮き上がらせています。さらにトマトの旨味が動物系の旨味とシナジーして……前回より味のフォーカスがさらに絞られて、雑味が視界に入らない分、食材のバランス感がダイレクトに伝わってくる気がします。
五ノ神製作所@新宿南口・20130223・麺
 麺は、全粒粉的な麺肌の色が印象的な、太麺ストレート。ゆで加減も改良されているのか、前回食した時よりも、麺肌のシットリ・フルッとした口あたりが、さらに向上している模様。ちょっと朴訥とした独特の甘みも健在です。
五ノ神製作所@新宿南口・20130223・麺上げ
 この麺にチョチョイとバジルソースを絡め、さらにつけ汁にくぐらせてズバァ~~ッとイキますと……コク・酸味・旨味を完璧に兼ね備えたつけ汁で、敢えて抑えてあった甘味・薬味が麺・バジルで補完されて、ジグソーパズルの最後のワンピースがパチンとハマったようなエクスタシー。バゲットも以前よりはチーズ風味が弱まって、麺同様シンプルに甘味を楽しめます。

五ノ神製作所@新宿南口・20130223・卓上 とかく日本人は、製品・サービスの品質を向上させる「持続的イノベーション」は得意でも(例えば製造現場のカイゼン活動など)、価値観の転換をもたらす「破壊的イノベーション」は苦手とされてきました。その意味では、和風でもイタリアンでもない「破壊的イノベーション」を達成しながら、その後も味・食感において「持続的イノベーション」が継続されているという、恐るべき一品。その後、他店でも類似のメニューをまれに見かけますが、まずは追従不可能なクォリティでしょう。

 店舗情報は、こちら

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ほうきぼし@神田 「汁なし担々麺」

ほうきぼし@神田・20130221・神田
 ロシアに隕石落下でビックリ仰天……だから、という訳ではありませんが、夕方になって「ほうきぼし」が神田にできたことを思い出しました。店前でカバンをまさぐると、なんといつものデジカメがありません。仕方なく今日はスマホで撮影、使い慣れていないので、ブレ等はご容赦。
ほうきぼし@神田・20130221・店舗
ほうきぼし@神田・20130221・メニュー
 担々麺で名をはせた、志茂「ほうきぼし」の神田支店で、2月2日にオープン。志茂本店は未訪ですので、今日のところはレギュラーメニュー筆頭の「汁なし担々麺」(880円)で。店内はほぼ満席で、飲み客も結構いますので、フロア係の女性店員もテンヤワンヤ。オーダー取りや配膳順など褒められたオペレーションではありませんでしたが……まぁ、可愛いから許しちゃう。丼は約12分後に到着。
ほうきぼし@神田・20130221・汁なし
ほうきぼし@神田・20130221・混ぜ後
 太麺ストレートに、丼底のタレをサックリと混ぜ込みますと……ムラなくキレイに絡んで過不足なし。こうしたタレの分量ひとつとっても、担々麺専門店の実力がうかがえますな。では、ズュルリと一口……四川風のような辛味と痺れの「マダラ」感はなく、芝麻醤や醤油含めて、すべてが混然一体となったような「均一」感。むしろ、迫力ある麺の味わいや弾力、粗割りのピーナツの「パンチ」力が、穏やかな「担々」風味から飛び出してくるようなダイナミズムで、オーソドクスなスタイルとは逆を行っています。

 もう一つ意外だったは辛味で、こちらも辣油主体のオーソドクスなスタイルと異なり、細かな一味主体で辛味を出しているらしく、タレにキレイに馴染んで均一感が強い。辛さは「ノーマル」指定でしたが、花椒も少なめですので、さほど辛く感じませんな……それに不思議とタレの旨味が強く、「日本人好み」を強く意識した味の構成。スープはシンプルな鶏塩スープですが、ちょっと塩味が強いかな。

ほうきぼし@神田・20130221・卓上
 見かけとは違い、ちょっと意外な味の組み立て。私にとって「汁なし担々麺」とは、辣油・花椒が織りなすマダラな「麻辣」を主線に、挽肉の旨味がマダラに絡んで、全体を芝麻醤のコクが下支えするような味の構成が馴染み深いのですが……これらすべての味を均一化した上で、むしろ麺を前面に押し出すような、そんな一品。「汁なし担々麺」というよりは、「担々味の油そば」といった印象ですな……でも、この方が味に安定感があり、より多くの人に親しまれそうな気もします。なかなか面白い「逆転の発想」、次は限定の「濃厚鶏煮干」あたりで。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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