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光麟堂@御成門 「ラーメン」

光麟堂@御成門・20140920・芝郵便局
 芝郵便局交差点のほど近く、「もぐや」跡地にできた新店「光麟堂」。一昨日の夜にちょっとのぞいてみましたが、来週から夜営業と知って「ORAGA」へ退避。しかし、夜営業がどうしても待ちきれず、土曜の昼に再訪しました。
光麟堂@御成門・20140920・店舗
光麟堂@御成門・20140920・券売機
 メニューは基本的に「ラーメン」のみで、あとはトッピングのバリエーション。ただ、そのバリエーションが「ネギ」「チャーシュー」「味玉」で、これは以前この場所に合った名店「日吉」と全く同じだなぁ……あの店もご夫婦で営業されていたしなぁ……単なる偶然? とにかく「味玉ラーメン」(800円)をポチッとな、水はセルフで、コップはカウンター頭上の棚にあります。
光麟堂@御成門・20140920・ラーメン
光麟堂@御成門・20140920・麺揃え
 黄金色に輝くスープ表面、目にも鮮やかなカイワレ・大葉の緑色、そしてビシッと揃えられた細麺……こういう景色の一杯は、食べる前から味のレベルが分かります。光麟堂@御成門・20140920・スープ

 まずは、スープを一口……うん、「味」に徹して作り込んでますな。盛付が完了してから香味油(おそらく鶏油)を回しかけてあり、「風味」としてはその油で「鶏」を主張するのみ。しかし、スープ自体は風味を抑えて味に徹した組立てで、鶏のスッキリした旨味と昆布・節系と思われる魚介の旨味をさりげなく合わせ、両者のクセを排してピュアに味のハーモニーのみにフォーカスしてあります。まるで「その風」のように、リラックスした味。
光麟堂@御成門・20140920・麺
 麺は、三河屋製麺製の細麺ストレート。麺肌の粒々模様からも分かる通り全粒粉を使用しており、こちらも「風味」としてではなく味として、全粒粉のソリッドで力強い甘みを引き立てた仕上がり。スープから響き渡る、透き通るようなハーモニーの中で、農夫が大地を踏みしめているような、そんな「たくましさ」を感じさせる構図ですな。
光麟堂@御成門・20140920・メンマ
 具材は、チャーシュー、メンマ、追加の味玉と、大葉・カイワレ・白ネギからなる薬味類。やはり白眉はこのメンマで、フルサイズの穂先が2本入り。味付け、食感も文句なしの仕上がり、スープにより味が引き立つ感じで、まさに絶品。光麟堂@御成門・20140920・味玉

 それに、麺にフォーカスが行く構図ですので、大葉・カイワレ・ネギなど薬味類は、スープではなく麺に対して効いてくる感じで、ラーメンというより蕎麦やうどんに近い演出。見た目ゆで玉子のような味玉も、中身はご覧の通り極上の仕上がり。

光麟堂@御成門・20140920・卓上 自分の理想とするもの、作りたいものを作りたい、そんな想いがヒシヒシと伝わってくる一品。個人店で、しかも飲食店が集まる地域でも中心から一番離れた場所で開業ということで、この業界のハヤリとか、周囲の店の傾向と差別化とか、いろいろ気になることでしょうが、そんな雑念を一切取り払い、ひたすら自分の理想を追求しておられます。どこか「孤高」なこの感じ、やはり「日吉」に似ている気がして……わけもなく懐かしさがこみ上げた、一杯でした。

 店舗情報は、こちら

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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