胡座@両国 「胡坐の味噌ラーメン」(12月限定)

胡坐@両国・20141223・ガード
 怒涛の年末進行も最初の山場、それを何とか乗り越えて、明日から別の山場ですが……そんな谷間の一夜。お気に入りのお店、両国・胡座が12月限定で味噌を出すと聞きつけ、そちらへ。
胡坐@両国・20141223・店舗
胡坐@両国・20141223・ポップ
 この店は魚介系食材の扱いが一級品、ポップの写真でもホタテがクローズアップされており、コイツは期待できそうです。暖簾をくぐって右手の券売機で、「季節の麺」(780円)ボタンをポチッとな。何気なく卓上メニューに目をやると、つまみメニューが随分増えましたな……どれも小粋な一皿のようで、各280円と結構お手頃。ここのご主人は和食出身ですのでクォリティは間違いなさそう、今度試してみましょうか。
胡坐@両国・20141223・味噌
胡坐@両国・20141223・スープ
 では、スープを一口……うほっ、なんとも強烈な味噌っ濃さ。味噌は何種かブレンドしてあるようで、豆味噌的な芯の強い味と、クッキリとした麹のまろみが印象的。しかも、ここまで味噌が強いと塩がトガリそうなものですが、強めではあってもカドはなく、旨味・甘味もシッカリ伝わってきます。ニンニク・唐辛子といった演出はほとんどなし、写真の通りラードもかなり少な目で、ひたすら「味噌」をグイグイ訴えかけます。
胡坐@両国・20141223・麺
 麺は、やや太めの中太ストレート。加水率高めでプリッとした口あたり、弾力・ノド越しとも申し分なく、スッキリと透明感ある味わいも、味噌っ濃いスープと絶妙の相性。
胡坐@両国・20141223・具材 具材は、豚バラ、ホタテ、ニンニクの芽と、キャベツ・モヤシ・ニンジンといった野菜類、そして薬味のネギ二種。ホタテはスープの中に5、6個は沈んでおり、噛むほどに弾ける濃密な旨味が、濃厚な味噌に実によく合う。胡坐@両国・20141223・ホタテ

 後半へ向け、丼縁の豆板醤を溶かし込み、さらに丼と一緒に供される七味を適量振り掛けますと……もともとラード少な目でビシッと味噌にフォーカスの当たった味わいが、さらに引き締まってシャープな味に。私のような下世話な人間は、こういう展開だとニンニクを投入したくなりましが、それを敢えて制するように、ニンニクの芽を添えてあるあたりが、いかにも「和食」的。

胡坐@両国・20141223・卓上 濃い味噌でパンチをきかせながら、魚介系食材でキッチリとアクセントを加えてくるという、いかにも「胡座」らしい洒落た一杯。冬といえば味噌、そして両国で味噌といえば「ときせい」が代表的で、ラードによるコッテリ感がウリのお店。それに対して、敢えてラードを抑え味噌っ濃さを前面に押し出して、両国「冬の陣」に構えようということでしょう。国道14号をはさんで、早くも火花が散っておりますな。

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チラナイサクラ@御徒町 「旨玉中華そば」

チラナイサクラ@御徒町・20141223・御徒町ガード
 冬のバクダン低気圧が通り過ぎ、大陸の寒気が流れ込んで、猛烈な寒さとなった水曜日。こんな夜は、ラーメンなしでは生きていけません。向かったのはリニューアルされた御徒町ラーメン横丁、「烈士洵名」「魚雷」で有名なグループ(ボンドオブハーツ)が新店「チラナイサクラ」を出店したというので、そちらへ。
チラナイサクラ@御徒町・20141223・店舗
チラナイサクラ@御徒町・20141223・券売機
 メニューは、「中華そば」と「王様中華そば」、それに「つけ麺」に限定2種と結構バリエーション豊富。信州名物「王様」があるあたりが、当グループの出自を物語りますな……とりあえず「旨玉中華そば」(850円)を、ポチッとな。チラナイサクラ@御徒町・20141223・能書き

 壁面全体に描かれた極彩色の仏画、BGMには琴の音が流れており、カウンターには目の前には金色のお盆。そして能書きもモノすごく、写真の他に小麦の配合や麺の工程まで説明してあるパンフもあって……「魚雷」もそうですが、このグループは「話題づくり」が上手い。
チラナイサクラ@御徒町・20141223・中華そば
チラナイサクラ@御徒町・20141223・スープ
 では、スープを一口……なんか味の方にも、このグループらしさが出てますな。使われている食材は、上記写真のようにアレコレ沢山あるようですが、要するに味の主役は鶏ガラと貝類。貝類は、スープにハマグリ・アサリ、カエシにシジミが使われているようで、さすがに旨味は分厚くなかなかの風味ですが……醤油のキレを、強い旨味が増幅させてカドがたち、さらにブラックペッパーの刺激がかなりウルサい。同グループ他店でも見られる傾向ですが、どうも「ひと手間多すぎ」な印象。
チラナイサクラ@御徒町・20141223・麺
 麺は、偏平した断面の中太ストレート。国産小麦特有の透明感あるスッキリとした甘み、そして適度な重さを感じさせる歯切れ・歯応えで、なおかつスムーズなノド越しと、コイツは結構なハイ・クォリティ。敢えて標準的な加水率として、イイとこ取りした格好です。
チラナイサクラ@御徒町・20141223・具材
 具材は、豚チャーシュー2種に鶏モモ肉、メンマ、ネギ・セリ・モロヘイヤ(?)と、追加の味玉。ただし、肉類は「気まぐれでいろいろ」、薬味も「季節の青物」と、一定しないようですので、ご注意を。低温調理のチャーシューとネギはとりあえず無難なチョイスですが、その他はなぜこの麺・スープに合わせる必要があるのか、よく分かりませんな……味玉も何とどう合わせたいのか、意味不明。

チラナイサクラ@御徒町・20141223・卓上 少しキツい言い方をすれば……足し算に足し算を重ねるうちに、要するに主張は何か、よく分からなくなってしまったような、そんな一杯。ただし、「鶏と貝」という基本コンセプトは秀逸で、足し算された食材も良質なものばかり、当然の帰結としてもちろん美味い。ただ……たとえば胡椒や薬味・肉類をもっと「引き算」して、基本コンセプトにフォーカスを絞ったシンプルな構成に仕立てたら、あるいは見違えるかもしれませんな……もちろん、このグループのファンの方には、この「ひと手間多すぎ」な雰囲気がタマらないのでしょうが。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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