さんじ@上野 「スペ」

上野にオープンした新店「さんじ」の場所を、ネットの地図で確認していたら、急に懐かしさがこみ上げてきました。週末ウォーキングの前に、ちょっと寄り道。
この東上野のあたりは、いわゆる「駅前旅館」が点在していた地域。会社に入って間もないころ就いていた仕事は、なぜか重要な会議を老舗の駅前旅館でやる風習があり、深夜まで議論しては、南のコリアンタウンに繰り出していました。その旅館も今や立派なビルになり、当時の面影は全くありません。「さんじ」はもう少し東に歩いたところ。
相撲協会の方や、横綱白鳳からも花が届いているところを見ると、相撲関係者の方のお店かも。券売機は入口左手、大きく分けて「とんこつ」系と「鶏ガラ」系のメニュー構成、お店の方のお話では、「とんこつ醤油」や「スペ」あたりがオススメとのことで、とりあえず「スペ」(750円)をポチッとな。店内はほぼ満員、厨房に背を向けて座るカウンターしか空いていませんでしたので、ボンヤリ窓の外を眺めて待つうち、約5分で丼到着。
では、スープを一口……いや、これはナカナカ。ベースはシッカリとした豚骨で、コクと旨みが実に豊か。そして、もう一種類スープを混ぜ込んであり、なんとも表現しづらい味なのですが、強いて例えれば、「トマト風味のブイヤベース」。同系統のニュアンスを持つラーメンには大久保「優創」がありますが、あちらがブイヤベース的な味わいを前面に出して味噌や醤油で濃く味つけるのに対し、こちらはあくまで豚骨を中心に据え、トマト系スープは「風味付け+α」程度に加えたようなバランスで、じつにスマートな味わい。
麺は、浅草開化楼製の中太縮れ。なかなかシッカリとした味わいの麺で、押し出しの強いスープに全く負けていません。適度にプリプリ感としなやかさを兼ね備えた麺で、スマートなタッチのスープに、非常によく合う。具材は、チャーシュー、メンマ、海苔・ネギに、味玉半個。得てして、こういうシッカリしたスープ・麺の一品では、具材が力負けして埋没するか、完全に浮いた存在になってしまうのですが、チャーシューも味玉も、上手くフィットしています。ただし、メンマはもうひと工夫要りそうですが。

ネット情報では、ご主人はシドニー「亮亭」で修業されたとか。一方、「優創」のご主人も元フレンチ・シェフで、やはりこのラーメンには「洋モノ」の血が流れておりますな。あとは、昔とは違って閑静な街並みとなったこの界隈が商売に向くかですが……近くには大きな病院が二つあるようですし、病院近くのラーメン屋は長続きするというジンクスもありますので、是非頑張っていただきたいところ。
店舗情報は、こちら。
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