麺や 田なべ@新宿御苑 「和風醤油らーめん」

田なべ@新宿御苑・緑
 休日出社&残業のダメージが残る月曜日、お昼は新宿御苑へ。曇り空、梅雨の湿気の中いきいきと映える緑を見ていると、少しは疲れも癒えますな。新店「田なべ」が出来たのは、かつて「夕やけ」という店があった場所、御苑に面したこの通りから、一本新宿通り側に入ったところです。
田なべ@新宿御苑・店舗
田なべ@新宿御苑・メニュー
 いつも思うのですが、店舗のメニューや看板の近くに、自転車を止めるのはやめましょう……6月11日オープンのこのお店、1週間たって開店サービスもとっくに終了と思いきや、「6月末まで!?」の予定で「第2弾キャンペーン」中。メニューはご覧のとおりで、どちらかと言えば濃厚「鶏白湯魚介」が主力のお店のようですが……ちょっと体調イマイチですので、きょうはアッサリ系の「和風醤油らーめん」(750円→キャンペーン中680円)で。券売機はなく、ランチタイムは前金制です。
田なべ@新宿御苑・和風醤油
田なべ@新宿御苑・スープ
 では、スープを一口……おぉ、結構珍しく、そして結構好きなタイプかも。動物系と魚介系を別に作って合わせる、いわゆる「Wスープ」型。動物系は鶏白湯ですが、グッと多めに入る魚介系に特徴があり……キッチリと「旨み」だけを取り出して、雑味はおろか風味すら抑え込んだ、日本料理などに使う出汁にかなり近い。その旨みも実にまろやかで、しかも透き通るような透明感が印象的……この魚介出汁が、「大気」のように大らかに、鶏白湯を優しく包み込むようなスタイルで、こういうスープは滅多にない。
田なべ@新宿御苑・麺上げ
 麺は、三河屋製麺製の中太ストレート。三河屋さん独特のシットリとした口あたりですが、多少固めのゆで加減で歯切れのリズム感を強調してあり、アッサリとしたスープとは相性抜群……そしておそらく濃厚なスープにも通用するはず。クセのないまろやかな甘みもキッチリと感じられ、まろやかなスープに合わないはずがありません。
田なべ@新宿御苑・メンマ 具材は、チャーシュー、メンマ、味玉半個、海苔にネギ。印象的だったのはメンマで、シャックリとした軽快な食感に豊かな風味、リズミカルな麺とキッチリ噛み合い、この演出は見事。肩ロース・チャーシューや味玉も上質で、文句なしの仕上がりですが……強いて難を言えば、ネギが多少多すぎるかな。料理として、実に明快なコンセプトの下にまとまっていますので、敢えて多めの薬味でアクセントを加える必要もないかも。

田なべ@新宿御苑・帰り道 私は、魚介系の食材で出汁をとるのが趣味という「変わり者」ですが、その観点から言えば、ラーメンの世界で言う「魚介出汁」とは大抵の場合、ラーメンに特化した特殊なシロモノ。昆布にしろ、煮干しにしろ、カツオにしろ、あれほど最大限に風味もエグみも出し切るのは、動物系と組み合わせるための方法論であり、ラーメンの世界で「記号化」された味であって、別の世界から見れば「異形」の味。もしそれを、「正常化」しつつ味をまとめ上げると……そんな「もしもの世界」(*)を味わえる、貴重な一杯。寸胴から取り出した魚介出汁が、ほとんど透明だったことが、全てを物語りますな……これで、動物系を前面に出すとどうなるのか。キャンペーンが終わらないうちに、「濃厚」の方も試したいと思います。

 店舗情報は、こちら

(*)「もしもの世界」……70年代に少年期だった大人には、結構トラウマになっている方が多い、子供向けの書籍です。詳しくはググッてください。

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miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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