福聚@小伝馬町 「チャーシューメン」

 メッキリ涼しくなったお陰で、夏の疲れがゴッソリ出てきてしまった月曜日(29日)。早めに会社を切り上げ、マッタリできそうな小伝馬町「福聚」へ。
福聚@小伝馬町・店舗
 地下鉄駅のある大きな交差点のカド地という、商売的にはベスト・ロケーション。しかし店名表記もなく、赤テントに「中華料理」の暖簾一つという、飾り気のない外観です。
福聚@小伝馬町・チャラ君
 店先の貼り紙で、「外は暑いけど、お店は涼しいよ」と、飼い猫らしきチャラ君が猛アピール。ドアを開くと……そこは「昭和」。それも、私が子供だった昭和40年代の中華屋さんの風景が広がっておりました。
福聚@小伝馬町・メニュー
 メニューはご覧のとおりで、「国民的メニュー」がキラ星のごとく勢ぞろい。450円の「ラーメン」や、なぜかそれより140円も高い「シオラーメン」なんかも気になりますが、とりあえずは「チャーシューメン」(610円)で。
福聚@小伝馬町・レモンサワー 7~8卓はある4人掛けテーブルは、若いサラリーマンでほぼ満席。私もつられて「レモンサワー」を注文し、テーブルに置かれたグラスを見て気付きましたが……テーブルが5度程度傾いている。あれ?と思って、前のテーブルを見ると、アチラは10度も傾いており、それでもお構いなしにワイワイ・ガヤガヤ、それもまたよし。丼は約8分で到着。

福聚@小伝馬町・チャーシューメン

 では、スープを一口……一見、何のことはないシンプルなスープ。しかし、鼻に抜ける心地よい鶏の香り、ストレートな昆布の旨み、そしてジンワリとした野菜の甘み・透明感、これらを熟成され切ったバランスで一体化させながら、シックで重みのある醤油カエシで仕上げています。シンプルさゆえ数少ない味のポイントをビシッと押さえ、よくありがちなケミカルによる旨みの過剰感もない。昔ながらにバッサバッサとホワイト・ペパーをふりかければ、また一段と味が引き立ちます。
福聚@小伝馬町・麺上げ さらに麺がいい。ムチッとした口あたりに、シッカリしたコシ。そのくせサクッとした歯切れとソフトな食感が両立しており、そのふんわりした甘みが、この庶民派スープに実によく合って……さすが浅草開化楼製と唸らせます。

 具材は、チャーシュー、メンマ、固ゆで卵半個に、ワカメ・ネギ。小型ながら厚めに切り分けたチャーシューは5枚、モモ肉のようなミッシリした食感で、地味な味がシッカリしみ込み、これをスープと一緒にジックリ噛みしめる快感は、オジさんには「恍惚」モノ。さらに白眉はネギで、全体のバランスを知悉した絶妙の分量、「薬味」とは何かを知り尽くした使い方です

福聚@小伝馬町・ショーケース その高度な「様式美」に、思わず飯田橋の名店「マルナカ」を連想してしまいました。アチラは中華ソバ専門店ですが、これほど無数の中華料理をこなしながら、そのたった一つのメニューでこれほどのパフォーマンスとは……「福聚」恐るべし。

 「様式美」であるなら、「型どおりにやれば、誰でもソレっぽくやれる」のかといえば、さにあらず。歌舞伎でも日本舞踊でも、さらには空手なんかでも、誰でも知っている一つ一つの技を、誰にも出来ないレベルでこなし尽くして、はじめて辿り着くのが「様式美」。この深い色のスープに、その底知れぬ「奥深さ」が見て取れます。

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miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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