麺屋 ぬかじ@渋谷 「牡蠣と鯛だしのらーめん」

ぬかじ@渋谷・20161023・交差点
 十月も中盤にさしかかり、めっきり涼しくなった今日この頃。季節に敏感な渋谷の方々は、もうすっかり秋の装いですな……そんななか、ワイシャツ一枚・ノーネクタイという、昭和スタイルのアラフィフ・オヤジが、ランチ求めて彷徨います。こうハッキリと「秋」になってくると、「ぬかじ」さんあたりが、何か限定出してそうですが……
ぬかじ@渋谷・20161023・店舗
ぬかじ@渋谷・20161023・ポップ
 ピンポ~~ン! 「牡蠣と鯛だしのらーめん」(880円)とは惹かれますなぁ……夏限定の「鰹だしの冷やし肉そば」も驚きの美味さでしたので、コイツはますます期待大。食券を店員さんに渡すと、例によって「生卵とライスがサービスですが?」との優しいお言葉、そして例によってお断りせざるをえない、悲しき自己ルール。
ぬかじ@渋谷・20161023・牡蠣鯛出汁ぬかじ@渋谷・20161023・スープ
 細かくキラキラと輝くスープ表面が、魚介出汁の強さを暗示する丼姿。まずは、スープを一口……なるほど、非常に難しい領域にチャレンジしておられますな。まず、牡蠣を使うというのが大チャレンジで、牡蠣は非常に味が強いため、主役に据えるほかないほど扱いが難しい食材ですが、旨味だけ抽出して風味を抑え、敢えて脇役に追いやろうという大胆な配役。一方、鯛は風味・旨味ともタップリと抽出されて、なるほどコイツが主役と思いきや……なんとこの店本来のスマートな鶏白湯とバランスさせようという、実にチャレンジングな味の構成。結果はやや複雑な味となり、「万人」には分かりにくいと思いますが……「分かる人には分かる」感じの、凝った美味さ。
ぬかじ@渋谷・20161023・麺
 麺は中太ストレートで、他の「らーめん」系メニューと共通。しなやかなのに適度なコシ、適度な麺肌のザラつきが、スープを良く持ち上げる優れモノですが……通常の鶏白湯に鯛・牡蠣出汁が加わることで粘度の下がるこの一品では、その「持ち上げ能力」が特に威力を発揮します。適度にスープを吸う特製も通常通り、鯛と牡蠣のエキスを吸った麺の味は……う~~ん、「分かる人には分かる」。
ぬかじ@渋谷・20161023・具材
 具材は、ツミレにメンマ、海苔にネギ、そして紫蘇の実と柚子胡椒が添えられています。このスープに対して、牡蠣をのせてくるのはフツーの店、敢えて鶏ツミレを3つのせ、キリッときかせた生姜で味を立てながら、スープの鶏白湯と合わせてくるあたりが、なんとも玄人好みのヒネリですな。そのくせ、鯛に対して紫蘇の実、鮮魚系のモタツキに対して柚子胡椒を配するあたり、まさに「分かる人には分かる」具材構成。

ぬかじ@渋谷・20161023・小物
 一般受けを考えず、敢えて非常なナロー・パスを狙ってみた、チャレンジングな一杯。しかし、その意外な仮説がなぜ成立するのか、理論的なバックボーンがシッカリと感じられ、事実美味いのですから唸るしかありませんなぁ……さすが、「ぬかじ」。ラーメンに牡蠣を使うと、足し算に足し算を加える流れとなって、得てして味として破綻するもの……個人的には成功例は一つしか知りません(こちらは牡蠣が主役、未食では噂はごく少数聞いてます)。その難しさを十分知った上で、敢えて鯛・鶏白湯とバランスさせるという、超絶的にチャレンジングな試み。これだから、この店からは目が離せません。

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miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:オッサン
仕事:新橋系サラリーマン
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週4杯、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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