2021/04/18
ぷれじでんと@本郷三丁目 「塩ラーメン」

緊急事態宣言も明日で解除、今日が最後の「週末ウォーキングwithラーメン」になって欲しいところ。土曜&祝日ですので、変則営業のお店も多いかと警戒し、宿題店が複数発生していた本郷三丁目で腹ごしらえ、その後神田川沿いに外堀通りを西へ向かうコースにしました。
宿題店の筆頭は、1月オープンの「ぷれじでんと」。あの「らぁめん小池」「中華蕎麦にし乃」「キング製麺」を生み出してきた水原裕満氏による4店舗目で、水原氏は「小池」で2020年まで4年連続、「にし乃」でも2020年にピブグルマンを獲得されています。私は「にし乃」で2回大行列に弾かれていますが、こちらは12時台だというのになぜかスンナリ入店できました。

麺メニューは「塩ラーメン」「(汁あり)担々麺」「酸辣湯麺」で、あとは「ギョウザ」を絡めたメニューがドッサリ。このメニュー構成に戸惑うのか、券売機の前で考え込む人続出で、店外に券売機待ちの並びができてしまいますが(上写真)、必ずしも店内が満員なわけではありません。まずは筆頭「塩ラーメン」(900円)を、ポチッとな。
スープと麺の黄金色に、チャーシューのピンクが鮮やかに映える、何とも美しい丼景色。まずは、スープをひと口……いや実に、伸びやかにしてふくよかな味。鶏と魚介からなる構成ですが、主役はどちらかというと魚介で、煮干しの風味を中心に、節系・昆布などがさりげなくサポート、鶏もガラから丁寧に煮出した淡麗な風味で、その上で魚介の風味がスッと軽やかに伸びていきます。
麺は、中細のストレート。ポリッとした歯切れと強めのコシ、そしてノド越しの適度なしなやかさを高度に両立させた、驚くべき質感・食感の仕上がり。しかも、小麦の甘みが非常に強く、これが塩ダレの塩ダレの甘みとスープに隠された淡麗な甘味(野菜?)、さらにあふれんばかりの旨味とシナジーして……口腔の中で、このラーメンの全体像がグイグイと明らかになっていく、そんなイメージ。いやぁ、この麺とスープのシナジーは凄まじい。
具材は、チャーシュー、つくね、小松菜に刻みタマネギ。鮮やかなピンクの低温調理した豚肩ロース、シッカリと豚本来の風味・旨味が活かされており、世に氾濫する低温調理モノとは、数段上のクォリティ。つくねも鶏の旨味を生姜でキッチリ引き締める見事な味わい。この淡麗イメージのスープに刻みタマネギが合うかと思いましたが……麺も加わった「濃密」な味空間にあっては、この程度強めの薬味でちょうどいい。小松菜の辛味もそうですが、随所で「センス」が光りますな。

4月からの新生活を控えて、この歳になって恥ずかしながら、コソコソ禁煙を始めていたり……30年以上絶やしたことのないニコチンを、完全に絶って2週間以上。世に言われている通り、味覚が少しずつ変化してきました。どう変化したかというと、全ての食材の味が「濃く」感じられ、特に「甘味」に敏感になり、細部の味も気になるように。まだ変化の途中ですので、上記感想は少し歪んでいるかもしれませんが……それでも、水原氏の力量を受け止めるには、十分すぎる情報量の一杯でした。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking