2021/09/11
麺也 時しらず@大井町 「鶏煮干濃厚つけ麺」

週末ウォーキングの途中1杯だけ引っ掛けて、なんとなく「不要不急ではない体」にする緊急事態宣言対策。しかし、宣言はさらに延長され、もはやウォーキングコースもネタ切れ気味。スタート地点まで混雑なしの電車路線で移動できることが、まずは第一条件ですが……この日は久々にりんかい線を試してみました。しかし、以前よりもずいぶん混雑、大井町についたところで早々に諦め、新店「時しらず」で一杯食べて帰ることに。

7月オープンのこのお店、場所は以前「豚骨醤油 蕾」があった場所、半蔵門「麺 TOKITA」の姉妹店になるようです。メニューは「鶏煮干濃厚つけ麺」と「山椒煮干そば」の2系統、券売機のボタン配置から「つけ麺」をウリにしていると考え、「鶏煮干濃厚つけ麺」(850円)をポチッとな。
ちょっとスマホの補正が暴走気味で、つけ汁の色はいわゆる「豚骨魚介」的で、ダークな褐色。まずは、つけ汁をひと口……かなりビターで、ニヒルな味わい。魚介は「背黒鰯、鯵、秋刀魚」などに節系を合わせたもので、「煮干しの苦みや渋みもあえて少し残」したそうですが……いや、相当な残し方で思い切りビター。これを受け止めるのは、濃厚に炊き出した鶏だそうですが、やはり鶏由来の優しい風味が強めに出るため、ビターな魚介とはしっくりこない感じ。能書きには「面白いと思い」鶏にしたとありますが……基本通り、硬派なコクを出せる豚骨の方がよかったかしら。
麺は菅野製麺製で、かなり太めの中太ストレート。コシが強く、咀嚼により舌に広がる重厚な甘味も文句ありませんが、つけ麺用としてはかなり長い。濃厚なつけ汁に絡めて「目一杯すす」れるように、あえて長めにしたそうですが……濃厚なつけ汁だからこそ、麺を短くして取り分けやすくし、浸し方を加減できるようすべきだと思いますが。
具材は、麺皿にのるチャーシュー2枚と大葉、つけ汁にはメンマと、刻みタマネギにネギといった薬味類。割りスープはポットで卓上に用意してあり、中身はスッキリとしたカツオ出汁。これを注ぐことで煮干し系の苦さが和らぎ、鶏系の柔らかな風味とバランスしてくるという優れモノで、最後にワザを見せていただきました。

カウンターに対して椅子がやや低く、長い麺ゆえのススリづらさをさらに強化、そのため汁ハネも結構するので、券売機上の紙エプロンを装着してみますが……コロナ対策の大型扇風機により飛ばされそうになり、用をなしません。どうもこう「悪循環」的なサイクルに、少なくとも私は引き込まれてしまうのですが……経営学の世界では、こういう「悪循環」を止めるため第一に着手すべき点を「レバレッジ・ポイント」と言ったりします。この一杯の「レバレッジ・ポイント」は、まずは麺の長さだと思われ。今後の改善に期待します。
店舗情報は、こちら。
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