2011/07/28
俺たち 越後や@門前仲町 「純米酒味噌ラーメン」
台風のせいで急に涼しくなったせいか、ドッと疲れがでた金曜日(22日)。寄り道程度に近場で一杯、門前仲町「越後や」へ。

早速入店してコイツ(880円)を注文、その後メニューを眺めていると、このメニューに「二十禁」の文字。本当に酒を入れているようですな……丼は、約7分で到着。
予想を覆す丼景色、「酒粕」を使っているとメニューにありましたので、テッキリ白味噌系だと思っていましたが、札幌系っぽいスープの色。では、一口……やはり味噌は赤味噌主体、多めの油分でマイルドに仕上げています。注目の純米酒と酒粕ですが……酒の方は、序盤に少し香りがあったのと、スープを飲み進むうち、舌の奥にペッタリと甘みが絡みつくような特有の感触があるなど、「少し入っているかな」程度。酒粕に関してはほとんど感じられません。赤味噌のホッコリとした甘みと野太いコクに、酒のペッタリとした甘みが合うかと言えば……なんか最初から無理があるような。

麺は、かなり太めの中太ストレート。モッチリとした口あたりと弾力で、家系の麺に似てなくもない。コイツがオイリーな味噌スープに合うかと言えば……こちらも、最初から無理があるような。ただし、麺自体は甘みが非常に豊かなもので、メニューにはありませんがつけ麺に使った方が面白い。もっともかなり長めにカットされており、これではつけ麺はおろか、ラーメン用としてもちょっと食べにくい。
具材は、チャーシューにモヤシなど炒め野菜、そしてネギが二種。チャーシューは、肉汁タップリのバラ肉だった「燕三条系」から一転、良く味を含ませパサッとした食感に仕上げた肩ロース。沢山入って大満足ですが……「札幌系」的なニュアンスが強くなり過ぎ、やや幻滅。野菜類はシッカリと炒めてあって、シャキシャキとしてなかなか美味い。

なにがなし、ステレオタイプ的な「札幌系味噌」に、変わった麺と変わった隠し味を合わせて、「キャラを立ててみました」的な一杯。結構ボリュームがある点が救いですが……
ところで、カウンター上にあるポップ。「猛暑、電力不足……俺たちは何から始めたらいいだろう……」と、壮大な「問題提起」をしておいて、その答えが「冷やしらーめん」。あの……1次エネルギーであるガスで加熱調理するラーメンよりも、スープを冷やすにも麺をシメる氷を作るにも「電気冷蔵庫」の力が必要な「冷やし」の方が、よっぽど「節電」向きではないんですが……どうも「やることなすこと」的な、愛嬌のあるお店でした。
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