fc2ブログ

土曜の牛の日@小川町 「濃厚牛骨つけ麺」

 梅雨明けで、カンカン照りの土曜日(9日)、今日のウォーキングはかなり消耗しそうですので、腹ごしらえは小川町「土曜の牛の日」で、精のつく一杯を。
 「とろ肉つけ麺 魚とん」を覗きこみ、美人店員さんをチェックしながら左の路地に入ると、シンボル・キャラの「ウィンクする牛」が見えてきます。

土曜牛の日・店舗外観

土曜牛の日・路上看板

 路上看板で限定の「濃厚牛骨つけ麺」(830円)が始まっていることを確認していると、ご主人が引き戸を開けてお出迎え。カウンターにつき早速注文すると、「ゆで時間は8分」とのことでした。




土曜牛の日・きび夏限定




 開店直後もそうでしたが、昼下がりの店内は2、3人ほどの客入り、しかし入れ替わりで後客が続き、結構客足が絶えません。カウンター前には「きび」の夏限定「支那そば冷やし」の告知、これもちょっと試してみたい……丼は、約10分で到着。

土曜の牛の日・つけ麺

 では、つけ汁を一口……おぉ~~、コイツはまた、なんとも風味豊か。牛骨の独特のコクを、牛脂でフックラ&コッテリと包み込みながら、一方では野菜のアッサリした旨みをうまくあてがって、サラリとした口どけを演出しています。そして、全くの推測ですが……つけ合わせとしてレモンが用意されていますが、つけ汁にも隠し味で最初から入っているような気が。

 麺は屈曲した太麺で、固めにゆで上げキッチリ冷水でシメたもの。ガッシリした歯応えで、ちょっとクセのあるソリッドな甘みが面白い。コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッとイキますと……つけ汁が醸すバターのような醍醐味が、小麦の風味と混じって結構美味いんですが、この暑さのせいか塩分が少なめに感じられ、もうひとつパンチが足りない。

 別皿提供のつけ合わせは、レンコン・ゴボウの煮もの(大皿に盛った似た煮物(下写真)がカウンター上にありました)と、煮つけた薄切り牛肉、そしてナムルにレモン。牛肉とレンコン煮ものは似た味付けで、同時に調理されたものなのかも。麺と牛肉・煮ものをつまみつつ、つけ汁にくぐらせ頬張りますと……いやぁ、これは美味い! まさに、この「一点」を狙ったメニューとも思えますな。さらに、サッパリしたナムルの酸味は、牛脂でコーティングされた舌を一発でリフレッシュ、そしてレモンを麺に搾りかけていただきますと……つけ汁と味がクッキリ呼応して、実にサッパリといただけます。



土曜牛の日・煮物 ご飯をモグモグ噛みしめながら、漬物をつまみ、おかずをつまむ。そうして口の中で混じり合い呼応しあう味を感じるとき、「日本人でよかった」と思う訳ですが……最近の子供は、これがダメなんだそうで。ご飯ならご飯だけを食べ、肉なら肉だけを食べる。口の中で味が混じり合うことを、極度に嫌がるのだそうですが……つけ汁・麺と、つけ合わせの煮ものや肉、最初から混ぜ込まず、ランダムに口に頬張ることで、「予定調和」的な味の変化を楽しむ一品。この極上の「日本人でよかった」感を、子供たちにも伝えたいもので。

 お店情報は、こちら

FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト



めじろ@代々木 「冷やしサワーらーめん」

 初夏の眩しい日差しが降り注ぐ月曜昼(4日)、新宿方面の用事を済ませ、溜息一つ。すでに夏バテ気味ですなぁ……ここはひとつ、「爽やか」なラーメンで一発喝を。

めじろ@代々木・店舗外観

 狙い目は、代々木「めじろ」の今夏限定「冷やしサワーらーめん」(850円)、1日10食の提供です。貼り紙にもある通り、なんと「炭酸」の魚介出汁を使うという、画期的というか無謀というか……でも、こういう耳を疑うようなチャレンジこそ、「ラーメン」の醍醐味ですな。

めじろ@代々木・限定告知

 券売機は入口右手、右下隅の「限定2」ボタンをポチッとな。食券を渡しますと、塩か醤油かを聞かれますので、今日のところは「醤油」で。涼しげなガラス製の丼に、キンキンに冷えた煮干し出汁をはり、氷水で慎重にシメた麺を泳がせてトッピングを整えれば、いよいよショータイム。丼を高台の上において、やおら取り出す小型消火器の様な「ボンベ」。引き金を引くと強烈な炭酸とともにカツオ出汁が「噴出」するという趣向で、シュワワァァァ~~と泡立つ丼が、なんとも涼しげ。

めじろ@代々木・冷やしサワー

 では、スープを一口……ショーの派手さからキワモノかと思いきや、そこはさすが「めじろ」、味の方もキッチリまとめています。ベースはカツオと煮干しの合わせ出汁ですが、冷やすと旨みより風味が先に弱まってしまうところを、煮干粉をタップリ使いキッチリとカバー、カツオも実に香り高い。さらに炭酸のほのかな酸味がサッパリ感をアップして、「微炭酸」的な舌への刺激も面白い。炭酸を使うと、どうしてもトニック・ウォーター的な味の固さが出てしまうものですが……それを、揚げネギのフンワリとした甘さでしっかりカバーしてあり、こういう芸当を見るにつけ、さすが「ネギの魔術師」と唸らせます。

 麺は、中太ストレートで当然自家製。多加水麺を固めにゆで上げキッチリとシメてあり、シコシコとした食感。多少固すぎに感じられ、もう少し歯切れ重視でもよいかと思いますが、「冷やしで炭酸」という限界ギリギリのチャレンジですから、多少の「安全率」を見込んでおられるのでしょう。

 具材は、チャーシュー、メンマ、揚げネギ・ネギに、大判の海苔。「めじろ」といえば炙りチャーシューですが、この肩ロース・チャーシューは冷製で、ハムのようにサクッとした食感。もちろん、この方が「冷やし」には断然合います。ただし、メンマは他メニューと同じなのか、冷やしスープではやや固く感じられますが……すべてを冷やし用に揃えることは、さすがに無理でしょう。

 断じて、「モノ珍しさ」だけを狙った一品ではなく、「めじろ」流にキッチリと細部を詰めた上で、「2011年夏の『涼』」を問いかけた一品。特に、衆目の集まる「炭酸スープ」は、「完璧」と言ってよい出来だと思いますが、麺・具材の相性には、「完璧」とは言えない部分も……そこは「めじろ」のこと、この夏の間にチューンされることでしょう。

お店の情報はこちら

FC2 Blog Ranking

プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

カレンダー

06 | 2011/07 | 08
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

月別アーカイブ

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR