2011/07/26
ソラノイロ@麹町 「ベジソバ」
私は大の行列嫌い、この「ソラノイロ」もテレビで紹介されると聞き、その前夜にあわてて訪店、以来近づくこともできませんでした。まだ「ベジソバ」が未食なのに……しかし、水曜日(20日)は台風接近で強い雨、どうやらチャンス到来のようですな。

メニューを見ると、前回見かけたトッピングの「鶏ムネチャーシュー」が消えていたり、「大盛」「替玉」が登場していたりと、オープン後約1カ月しか経っていないのに、いろいろ調整されている模様。新メニューの「今日の店主の賄い飯(たまに作ります)」(800円)が結構気になるなぁ……なんて考えていたら、約5分で丼到着。
では、スープを一口……いやいや、とっても風味豊かなキャロット・スープ。ニンジンの他にもいくつか野菜が溶け込んでいるようで、洋風でコンソメ的なベースの確かさを感じますが、逆にセロリのような「これ見よがし」の香味野菜は使っていないか、使っていても表に出さないやり方。ニンジンの甘みがシンプルに舌に伝わって、サラリと喉に消えていく。ワザとらしさも外連味もない、「率直」な味の表現が好印象。
麺は平打ちの太麺で、ネット情報ではパプリカ粉を練り込んであるとか。フェットチーネのようなシッカリした歯応えの麺ですが、意外に歯切れも良くてノド越しもグッド。甘みも非常に豊かで、キャロット・スープの甘さにバッチリとバランス。平打ちゆえスープ持ち上げも文句なしですが……多少縮れたこの麺、結構汁ハネしますので、差し出される紙エプロンは装着必須です。
具材は、「瀬戸のモチ豚」2枚と追加の味玉、パプリカ、ブロッコリー、サイコロ状のジャガイモなど野菜類に、中央に盛られているのはネギならぬキャベツの千切り。余計な味付けを一切排したモチ豚ですが、肉・脂身本来のスマートなコクだけで、野菜オンリーな味の世界をグッと持ち上げるという、粋な趣向。ジャガイモとスープの相性も特筆ものですが、キャベツの千切りが加える「ザワークラウト」のような酸味も実に面白い。この酸味と胡椒の辛味、さらに丼縁の柚子胡椒で味を立体的に引き締めて……ウットリするしかない「技のデパート」。

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