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ソラノイロ@麹町 「ベジソバ」

 私は大の行列嫌い、この「ソラノイロ」もテレビで紹介されると聞き、その前夜にあわてて訪店、以来近づくこともできませんでした。まだ「ベジソバ」が未食なのに……しかし、水曜日(20日)は台風接近で強い雨、どうやらチャンス到来のようですな。
ソラノイロ@麹町・店舗
ソラノイロ@麹町・券売機ソラノイロ@麹町・メニュー 現地につくと、案の定6割ほどの客入り。券売機は店外設置で入口右手、「季節の限定」にも激しく惹かれますが、初志貫徹で「ベジソバ」(800円)と「味付玉子」(100円)を、ポチッとな。

 メニューを見ると、前回見かけたトッピングの「鶏ムネチャーシュー」が消えていたり、「大盛」「替玉」が登場していたりと、オープン後約1カ月しか経っていないのに、いろいろ調整されている模様。新メニューの「今日の店主の賄い飯(たまに作ります)」(800円)が結構気になるなぁ……なんて考えていたら、約5分で丼到着。
ソラノイロ@麹町・ベジソバ
 では、スープを一口……いやいや、とっても風味豊かなキャロット・スープ。ニンジンの他にもいくつか野菜が溶け込んでいるようで、洋風でコンソメ的なベースの確かさを感じますが、逆にセロリのような「これ見よがし」の香味野菜は使っていないか、使っていても表に出さないやり方。ニンジンの甘みがシンプルに舌に伝わって、サラリと喉に消えていく。ワザとらしさも外連味もない、「率直」な味の表現が好印象。

 麺は平打ちの太麺で、ネット情報ではパプリカ粉を練り込んであるとか。フェットチーネのようなシッカリした歯応えの麺ですが、意外に歯切れも良くてノド越しもグッド。甘みも非常に豊かで、キャロット・スープの甘さにバッチリとバランス。平打ちゆえスープ持ち上げも文句なしですが……多少縮れたこの麺、結構汁ハネしますので、差し出される紙エプロンは装着必須です。

 具材は、「瀬戸のモチ豚」2枚と追加の味玉、パプリカ、ブロッコリー、サイコロ状のジャガイモなど野菜類に、中央に盛られているのはネギならぬキャベツの千切り。余計な味付けを一切排したモチ豚ですが、肉・脂身本来のスマートなコクだけで、野菜オンリーな味の世界をグッと持ち上げるという、粋な趣向。ジャガイモとスープの相性も特筆ものですが、キャベツの千切りが加える「ザワークラウト」のような酸味も実に面白い。この酸味と胡椒の辛味、さらに丼縁の柚子胡椒で味を立体的に引き締めて……ウットリするしかない「技のデパート」。

ソラノイロ@麹町・卓上 あらゆる伏線が、あらゆる結末にキッチリ結びつくシナリオ、さらにキッチリと役ドコロをこなしながら自己主張も欠かさない演技陣、そしてこれらを一定量と一定のコストにまとめ上げて、テンポ良く仕上げる「監督」には、脱帽するしかありません。唯一指摘するとすれば、そこにラーメンとしての「カタルシス」があるかという点ですが……たとえパスタと比較するにせよ、料理として十分美味い、それはそれでイイんじゃなかろうか。ご不満の向きには「中華ソバ」で、十分そのカタルシスは味わえます。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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