2011/07/30
AFURI@原宿 「冷やしゆず塩麺」
台風一過、猛烈な日差しが舞い戻ってきた月曜日(25日)、新宿方面の用事が手間取り、時計を見ればすでにお昼時。行列を避けつつ話題の一杯を……などと難題に頭をひねり、原宿「AFURI」へ。

券売機は入口左奥、涼しげなポップに目をやりながら、「冷やしゆず塩麺」(850円)を、ポチッとな。それにしても店内は盛況、最後の空席になんとか滑り込みました……2ロット見送りで、丼は約8分で到着。
では、スープを一口……昆布・煮干主体と思われる魚介系。その旨みを、常温よりやや冷たい程度という温度管理で見事にキープ、さらに柚子の香りがフワッと鼻腔に広がります。このスープが、冷水でシメられた麺で冷えていくのに呼応して、徐々に混ざり込む「柚子のジュレ」。これが何とも「鮮烈」な酸味で、柑橘系のフルーティーな風味とともに、実に涼しげな「風情」を、スープに加えていきます……この「味変」と「温度変」の合わせ技、夏の「京菓子」のような繊細なワザで、「日本の夏」を感じますなぁ……
麺は、細麺ストレート。「冷やし」で細麺を使う一品では、往々にして固すぎたり柔らかすぎたりするものですが……この麺の仕上げは実に見事。おそらくスープ温度を考慮して、紙一重柔らかめにゆで上げ、シメてドンピシャという設定。いたずらにダマにならず、それでいて微妙に残した麺のクセがドップリとスープを持ち上げて、これ以上でもコレ以下でもイケない、絶妙の仕上がりです。もちろん食感・味はAFURIならでは。
具材は、チャーシュー、メンマ、味玉半個に、白髪ネギと水菜。まずこのメンマですが、冷えた状態でシャクシャクと小気味よい食感、さらに噛むうち口の中で温まり、フワッと濃い風味があふれ出て、なんとも魅力的な存在感。チャーシューは例によって炙って肉汁タップリですが、ギリギリの線でシャープなスープと「接触」をさけ、清廉な柚子の風味のなかで、豊潤なコクがひときわ「冴え」ます……

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