2011/09/29
ひかり製麺堂@汐留 「チーズの入ったカレースープのつけ麺」

カウンターやテーブル席、座敷まで備えた広々としたレイアウト、内装や椅子などインテリアもオフィス街向けに吟味されたもので、神戸を中心に手広く飲食業を営む「Universe Food Japan」の運営だけに、カネもかかっておりソツもありません。


メニューは、つけ麺が「ゆず風味」と「カレー味」の2系統、それに「あえつけ麺」と「らぁ麺」の2系統が加わって、結構豊富。ジャージャー麺風の「あえ麺」を担々スープでいただく「あえつけ麺」も、激しく気になりましたが……初の東京進出ということですし、東京でも競争の激しいカレー系から「チーズの入ったカレースープのつけ麺」(950円)で、お手並み拝見と参りましょう……丼は約12分で到着しましたが、せわしないオフィス街のお昼時、早速「改善の余地あり」ですな。
では、つけ汁を一口……能書きでは、「牛肉、豚肉、鶏肉」に「様々なスパイスをブレンドし有機野菜と煮込んだ」とありますが、さすがに濃厚な味わい。カレーは明らかに独自ブレンドですが、さほど辛くもなく大人しい風味。これに合わせるベーススープは、脂質をタップリと含んだフクよかなコクで、確かに肉から炊き出したような豊潤な味わいですが……このフックラとしたベースにカレーを合わせるなら、もう少しクミン的なニュアンスを強めて味を尖らせ、メリハリを強調した方がエエンではなかろうか……ま、好みですけどね。

麺は自家製で、つけ麺用としては標準的な太さのストレート。能書きには「国産小麦にこだわった」とありましたが、確かに特有の優しい風味。しかしこれでは、どうしてもカレーに負けてしまいますな……

小さく盛ったご飯がついてきますが、脂質を中心に組み立てられたカレーだけに、相性としてはイマイチですな……

関西系の店は「本物志向」が多いので、この店もまず、「国産小麦麺」から「物語」を始めたのかな。風味としては押し出しの弱い国産小麦、それをフクよかなカレーで補い、フクよかさ故の単調さを具材で補い……「1 + 4 + 5」で10点満点を狙ったような、計算高さ。しかし、足し算で計算しても、キッチリその通りにならないのがラーメンの奥深さ。「3 + 3」でも20点オーバーをたたき出す店が闊歩するこの東京、さらにひとヒネリ必要なようですな。
店舗情報は、こちら。
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