2011/10/31
欽福@両国 「ラーメン」

二郎インスパイヤ店とのことで、「二郎厳禁」のオジサンとしてはやや肩身が狭いのですが、スッキリしたスタイルで量も少なめとの情報で、自分を納得させます。場所は両国駅南口から隅田川方面に少し歩いたところで、閑静な場所。以前「らーめん屋 盛 両国店」があったところで、この辺りでは貴重な「がんこ」系のお店でしたが……繁華街から大通り一つ隔てるロケーション、商売的には難しいのかもしれません。

店内は「盛」をほぼ居抜いたもの。券売機は入口左手、「レディース(150g)」にも惹かれますが、とりあえず「ラーメン(180g)」(650円)を、ポチッとな。厨房はご主人一人で切り盛り、いわゆる「コール」はなく、丼は約4分で到着。

もう久しく二郎系を食べていませんので手際がイマイチですが、とりあえずザックリ天地返し。いきなり麺をワシワシかっこみますと……醤油と脂がビッシリと麺にまとわりついて麺の甘みとシックリ馴染み、煎餅や駄菓子のような素朴でシンプルな味わい。カネシ的なニュアンスはありませんが、二郎的なドギツさもなく、スナック菓子のように食が進みます。

頃合いを見て箸を深く突っ込み、野菜と一緒に麺を頬張りますと、スッキリ感が増してこれまたグッド。野菜はモヤシ主体にキャベツが若干混じる程度、モヤシはポキポキとした固い歯応えを残すゆで加減で麺食感との相性もイイ感じ、これならシンナリさせずにそのままカッ込んだ方がよいかもしれません。ブタも小細工のないスマートな仕上がり。

配膳時にはニンニクは入っておらず、卓上アイテムで「ニンニクマシ」、「カラメ」を調整する趣向。中盤からニンニクを加えてスープを味わいますと……最初に天地返しする流儀では、直ぐに野菜の水分でスープのスッキリ感が増し、ニンニクによるボディ強化と「反比例」する格好で、ややチグハグ感があります。豚骨のコクはやや弱め、強めの醤油ダレに対して、多めの背脂でトガリを丸めており、スープの「テラテラ」度も写真の通り。

個人的には、二郎系は「油ソバ」に近い食べ物だと考えており、ついつい冒頭から天地返ししてしまいましたが……この一品に限っては、返さず最初からニンニクを入れ、後半醤油ダレでコクを支えながら食べるのが、ベストなのかもしれません。控えめな豚骨と野菜の水分のお陰で、能書き通り食後感は「意外とアッサリ」ではありますが……40歳代のオジサンには、食後の黒烏龍は欠かせない一杯でしょう。
店舗情報は、こちら。
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