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めじろ@代々木 「味噌つけ麺」

めじろ@代々木・青空
 どうも最近の天気は、週末荒れて週明けに晴れるというパターンを繰り返しておりますが……例によって、抜けるような青空が広がった月曜日。今週も新宿方面の用事に手間取り、寄り道をしている暇がありません。電車乗り換えついでに、代々木「めじろ」へ。
めじろ@代々木・店舗
めじろ@代々木・券売機
 狙い目は最近始まった「にんにく塩ら~めん」でしたが、入口左手の券売機と向き合うと、無情の「×」印。「めじろ」は、これがあるんだよな……限定を始めても数日で終わったり、新メニューが始まっても突然提供が中止されたり。ま、要するにこの店ではよくあること、気を取り直して「味噌つけめん」(900円)あたりで。丼は、約6分で到着。
めじろ@代々木・味噌つけ
めじろ@代々木・つけ汁
 では、つけ汁を一口……むむむ、これはただの「味噌」ではありませんな。麹の風味が強いベースの味噌、勢い舌が「まろみ」を要求しますが、その返答は実にシックで、スパイシーといってもよい刺激的な味。その味わいと表面に浮かぶ油層の厚さから、思わず札幌「すみれ」をイメージしてしまいますが、この「刺激」は山椒ではありません。油の色や風味から察するに……カレーに使われるようなスパイスを、少し使っていますかな。いずれにしろ、非常に個性的な味ですが、なかなかイケます。
めじろ@代々木・麺上げ
 麺は平打ちで、やや細めの太麺ストレート。シッカリとコシと弾力を残したゆで加減に加え、水でキッチリしめてあり、シットリとした甘みと落ち着いた風味。そのスジの良さは、さすが「めじろ」と唸らせます。ただし、この凝ったつけ汁に、この麺の味が合うかと言えば……もう少しベタな甘みがあった方がよいのかも。醤油や塩には合いそうですけど。
 具材は、チャーシュー、メンマ、ネギといった布陣。サイコロ・チャーシューは例によって、注文ごとにキッチリ炙って供されます。今日はかなり脂身が多めでしたが、コッテリしたこのつけ汁には、この方が合う。さらに、この不思議なつけ汁に、魚介出汁でスープ割りさせ、それでも味の「帳尻」を合わせてくるところが、いかにも「めじろ」ですな。
めじろ@代々木・WiFi
 12時近くなると続々とお客さんが入店、新規オーダーとスープ割オーダーが錯綜しますが、これをたった一人で淡々とこなす店員さん。このところ、10席足らずを数人の店員さんで対応しながら、目を覆いたくなるようなドタバタを繰り広げる新店をいくつか見てきましたので、「プロ」にしか成し得ないこの安定感・安心感は、また格別。いうまでもなく、味のオリジナリティーと完成度のさりげない両立も、またいかにも「プロ」ですな……寿司屋ではありませんが、接客と味を両立してこそプロの料理人、その鍛えた「技」をジックリ味わえるのも、「名店」の楽しみの一つですな。

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吉田屋@森下 「ラーメン」

 前日のアクシデントにもかかわらず、秋の健康診断は無事終了。体重・血圧も目標値(前回値アンダー)をクリアして、ホッと一息。今宵は自分へのご褒美に、ちょいと豚骨系をば……森下の新店「吉田屋」へ。
吉田屋@森下・「彩亜人」跡
 事前にネットで場所を確認すると、あの「彩亜人」の隣と判明、これなら行列でフラれても、あの名物メニュー「魔海炎」でバックアップできますなぁ……などと考えつつ現地に着くと、なんと「彩亜人」は既に閉店。結構美味かったのに……ちょっとションボリしながら、「吉田屋」の暖簾をくぐりました。
吉田屋@森下・店舗
吉田屋@森下・券売機
 券売機は入口左手、メニューは「ラーメン」と「濃厚つけ麺」の2本立てです。まだ、オープン期間中でしたので、「ラーメン 並」(650円)を500円で提供中、例によって「ほうれんそう」(100円)といっしょに、ポチッとな。
 9席ほどの小さなL字カウンター、厨房は3名と十分なアタマ数ですので、ラーメン店開業初体験のご主人でも無難にこなせるんじゃないかと思っていましたが……オーダーの取り方・順番、調理の進め方も覚束ないもの。私の頼んだ「麺固め・油少なめ」も、10分ほどかかった上に先客より先に到着。気まずさの中、先客に目礼を送りながら丼を受け取りました。
吉田屋@森下・ラーメン
 では、スープを一口……野菜を加えてサラリと仕上げた豚骨に、鶏ガラでコクに優しさをプラスして、多めのカエシでキレを加える、そんなソフト・タッチの「豚骨醤油」。ただし、なぜか旨みだけがガツンと突出、コク・キレが与えるソフトな印象とのバランスが、どうもシックリきません。まぁ、おそらく例によってケミカルのなせる技、家系では大なり小なりあることですが……ちょっと、ヤリスギかな。それでも、最初から「万人受け」を狙った仕掛けだとすれば、悪くないと思います。
吉田屋@森下・麺上げ
 麺は、家系らしく太めの中太ストレート。つけ麺と共通らしく短く切り分けられており、しなやかさの中にやや強めのコシを残すスタイルの「固め」対応。典型的な家系の麺とはかなり趣きを異にしますが、甘みもスマートで悪くありません。
 さて、食べ進むうち、徐々に雑味が気になりました。どこに原因があるかと、具材のチャーシュー、ホウレン草、海苔を「尋問」しましたが……犯人はホウレン草。茹でに使った湯に問題があるようですな……使う部位も葉脈に近い部分が多すぎで、独特の「フカフカ」感が楽しめません。
吉田屋@森下・卓上 マーケティングの世界では、その商品の「先進性」に対してどの程度早く反応するかで、市場を「イノベーター」「アーリー・アダプタ」「アーリー・マジョリティ」「レイト・マジョリティ」など層に分け(ロジャース・モデル)、その商品をどう普及させるかを考察します。多くの新規ラーメン店は、確立されたスタイル(たとえば家系)の中で新しい味を加味することで「アーリー・マジョリティ」あたりを狙い、いわゆる「キャズム」を回避しようとする訳ですが……吉田屋は最初から「レイト・マジョリティ」あたりを狙っており、その超「万人受け」のスタイルは、森下という環境をよく考えた結果とも思われますが、結構珍しいアプローチ。しかし、感性の赴くままアヴァンギャルドな味を打ち出して、「イノベーター」しか反応しなかった「彩亜人」が閉店し、その隣にいきなり「レイト・マジョリティ」を狙う独自マーケティングのお店がオープンとは……今後どのような「普及」を見せるか、興味津々ですな。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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