2011/11/05
中園亭@有楽町 「雲呑麺」
田町での会議を終え有楽町に辿り着くと、すでに21時。何を食べるか考えながら銀座へ向かおうと歩きだし、ふと見ると「中園亭」。知る人ぞ知る名物店ですが……ここで麺類を食べたことはありません。
私も銀座を徘徊して四半世紀余りの身ですが、「中園亭」に思い入れがあるのは私よりも上の世代。先輩とガード下で飲み歩き、有楽町駅の銀座口に辿り着きかけると、「もう一杯いくか」と、いつもこの店に引きずり込まれておりました。「皮蛋」や「油淋鶏」なんかをつまみながら、ビールで仕上げたものですが……麺メニューは充実しているものの、先輩はなぜか頼まない。私もそれを見習ってきました。ま、とりあえず「雲呑麺」(820円)を。

店内は、「昭和的大衆中華料理屋」そのもので、妙齢の紳士・淑女に混じって、意外に若い人も入っています。私は1階席のテーブルにつきましたが、2階席も盛況の模様。さすが、有楽町駅前という「地の利」ですな。丼は約6分で到着。
では、スープを一口……まさに「ステレオタイプ」な、街の中華屋の鶏ガラ醤油。やや薄めの鶏ガラスープ、その旨みをケミカルでガツンと「ブースト」して、醤油ダレのコク・風味もごくフツー。私達の世代には、「出前のラーメン」的な印象の強い、庶民的な醤油スープです。

麺もフツーの中太ストレート。少しペタッとした口あたりが、いかにも往年の「出前ラーメン」的なニュアンスで、ノスタルジックな仕上がり。「かん水」感も業務的で……強いて褒めればいい意味で、このスープにはこの麺しかありえないでしょう。

雲呑は、大きめの餡とやや肉厚な皮のものが5、6個で、餡の風味もごくフツー。やや浅めのゆで加減で雲呑同士がくっついているあたりも、どこか「出前」風で懐かしい。モモ肉チャーシューやさやいんげん、ナルトと言ったフォーメーションも、いかにも「昭和」を感じさせますな。

店舗情報は、こちら。
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