2011/11/14
CHABUYA Zutto Branch@四谷三丁目 「濃厚うまみそば」
この店には、フラれること実に4度。さすがに近辺の「避難先」もネタ切れで、今日が最後と念じながらの訪店でしたが……営業中を示す、でっかい提灯がお出迎え。できれば、四谷三丁目交差点からでも見えるように、ノボリか何か出してくれるとありがたいんだけですけど。

テーブル席主体の店内、Caféのようでさにあらず、かといってラーメン屋的でもないという、微妙なインテリア。音羽本店のコダワリ方に比べれば、ちょっとクダけた印象です。
メニューを差し出そうとする店員さんを制して、「濃厚うまみそば」(720円)を注文。あの森住氏率いる「ちゃぶ屋」が、汁なし専門店で敢えて出す「汁あり」メニュー、これを食べずにおられましょうや。スティービー・ワンダーの懐かしのナンバーに耳を傾けるうち、丼は約7分後に到着。
う~~ん、なんか卓上のポップとはエライ違いの丼景色。景気よくのっているはずのセロリもなく、ズッキーニのかわりに細切りの茄子がパラパラ。とりあえず、スープを一口……おぉ、これは旨い! 「鶏と豚の旨味成分が凝縮された」との能書き通り、油分控えめの穏やかな態勢から繰り出すイノシン酸のソフトな「ジャブ」。すかさず、おそらくホタテ貝柱を使ったグアニル酸で「ストレート」……決め手の「アッパー」は細切りにした椎茸で、その噛むほどに弾ける風味・旨み(グアニル酸)が、貝柱で活性化された鶏豚骨と強烈にシナジー、火花が散りそうな「旨みのコンビネーション」です。

麺はかなり太めの中太縮れ。チャンポンを意識した太さに思えますが、弾力が食べ応えを感じさせ、それでいてどこかサックリとした歯応えを残すバランス。甘みも控えめながらシッカリとしており、スープの弾けるような旨みを、いい意味で受け流します。
具材は、細切りの椎茸・茄子とブロッコリー、それにほぐし貝柱も少々。見た目は明らかに貧相ですが、貝柱・椎茸の「旨みバクダン」を茄子が受け止め、そのクロロゲン酸による渋みでコク的なニュアンスを加える趣向。非常に繊細な感覚で練り込まれたコンビネーションです。

店舗情報は、こちら。
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