2011/11/17
きび 桃太郎外伝@品川 「鶏白湯玉子入り」
空きっ腹を抱えたまま、21時近くまで田町で会議。その後、フラフラと品川駅構内の某店をのぞきますが、10名以上の店外待ちでガックシ……そのまま、「品達」へ移動。
「なんつっ亭」の新メニューも激しく気になりましたが、店内待ちが5名以上。夜の品川はどこも混んでますな……とりあえず、いつも「品達」内の避難所としている「きび」の前へ。

券売機で、まだ未食だった鶏白湯系から「鶏白湯玉子入り」(850円)を、ポチッとな。店内は7割ほどの客入りでしたが、後客も続々。丼は、約5分で到着。
置かれた丼から、フワリと立ち上る芳しい鶏の香り、コイツは期待できそうです。では、スープを一口……う~~む、ヤケに塩分強めですな。おそらく、鶏と野菜のみを使用したと思われるピュアな鶏白湯、適度な濃さで油の残し方も絶妙、さぞや豊潤な味わいかと思いきや……円熟した味を切り裂くような、シャープな塩味。旨みを微妙にケミカルで調整していると思われますが、これもアダとなって、ますます塩カドが鋭いものに。ふくよかな鶏白湯と塩ダレのキレをバランスさせようという「設計思想」でしょうが、ちょっと意図からはズレているようです。

麺は、やや太めの中太弱縮れ、「支那そば」の麺ではなく専用の模様。ソフトな食感ですが弾力もあり、穏やかな甘みが鶏白湯によく合いますが……こちらでも、スープ持ち上げの良さがアダとなって、塩が勝ち気味。
具材は、鶏チャーシュー、メンマと、小松菜にネギ、そして味玉。特筆は何といっても鶏チャーシューで、券売機では「炙り鶏」(200円)と表記されていたものと思われますが、シッカリした味付けにスモーキーな香ばしさが絡んで、肉汁の残し方にもイヤらしさがなく、非常に完成度の高い一品。鶏白湯が本来のふくよかな味を発揮すれば、恐るべきコンビネーションだったでしょう。

塩ダレの加減以外は、「完璧」と評してもよい完成度。そのことからしても、この一杯が「ブレ」であることを物語っているようです。外連味を排し、奇をてらわず、真正面から鶏白湯を見据え真っ直ぐに作られた、いかにも「きび」らしい一品。もう一度食べに来ようかしらん……多少塩加減がブレてもなんとかなりそうな、「鶏白湯つけめん」(830円)あたりで、次回は是非。
店舗情報は、こちら。
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