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吉田屋@森下 「ラーメン」

 前日のアクシデントにもかかわらず、秋の健康診断は無事終了。体重・血圧も目標値(前回値アンダー)をクリアして、ホッと一息。今宵は自分へのご褒美に、ちょいと豚骨系をば……森下の新店「吉田屋」へ。
吉田屋@森下・「彩亜人」跡
 事前にネットで場所を確認すると、あの「彩亜人」の隣と判明、これなら行列でフラれても、あの名物メニュー「魔海炎」でバックアップできますなぁ……などと考えつつ現地に着くと、なんと「彩亜人」は既に閉店。結構美味かったのに……ちょっとションボリしながら、「吉田屋」の暖簾をくぐりました。
吉田屋@森下・店舗
吉田屋@森下・券売機
 券売機は入口左手、メニューは「ラーメン」と「濃厚つけ麺」の2本立てです。まだ、オープン期間中でしたので、「ラーメン 並」(650円)を500円で提供中、例によって「ほうれんそう」(100円)といっしょに、ポチッとな。
 9席ほどの小さなL字カウンター、厨房は3名と十分なアタマ数ですので、ラーメン店開業初体験のご主人でも無難にこなせるんじゃないかと思っていましたが……オーダーの取り方・順番、調理の進め方も覚束ないもの。私の頼んだ「麺固め・油少なめ」も、10分ほどかかった上に先客より先に到着。気まずさの中、先客に目礼を送りながら丼を受け取りました。
吉田屋@森下・ラーメン
 では、スープを一口……野菜を加えてサラリと仕上げた豚骨に、鶏ガラでコクに優しさをプラスして、多めのカエシでキレを加える、そんなソフト・タッチの「豚骨醤油」。ただし、なぜか旨みだけがガツンと突出、コク・キレが与えるソフトな印象とのバランスが、どうもシックリきません。まぁ、おそらく例によってケミカルのなせる技、家系では大なり小なりあることですが……ちょっと、ヤリスギかな。それでも、最初から「万人受け」を狙った仕掛けだとすれば、悪くないと思います。
吉田屋@森下・麺上げ
 麺は、家系らしく太めの中太ストレート。つけ麺と共通らしく短く切り分けられており、しなやかさの中にやや強めのコシを残すスタイルの「固め」対応。典型的な家系の麺とはかなり趣きを異にしますが、甘みもスマートで悪くありません。
 さて、食べ進むうち、徐々に雑味が気になりました。どこに原因があるかと、具材のチャーシュー、ホウレン草、海苔を「尋問」しましたが……犯人はホウレン草。茹でに使った湯に問題があるようですな……使う部位も葉脈に近い部分が多すぎで、独特の「フカフカ」感が楽しめません。
吉田屋@森下・卓上 マーケティングの世界では、その商品の「先進性」に対してどの程度早く反応するかで、市場を「イノベーター」「アーリー・アダプタ」「アーリー・マジョリティ」「レイト・マジョリティ」など層に分け(ロジャース・モデル)、その商品をどう普及させるかを考察します。多くの新規ラーメン店は、確立されたスタイル(たとえば家系)の中で新しい味を加味することで「アーリー・マジョリティ」あたりを狙い、いわゆる「キャズム」を回避しようとする訳ですが……吉田屋は最初から「レイト・マジョリティ」あたりを狙っており、その超「万人受け」のスタイルは、森下という環境をよく考えた結果とも思われますが、結構珍しいアプローチ。しかし、感性の赴くままアヴァンギャルドな味を打ち出して、「イノベーター」しか反応しなかった「彩亜人」が閉店し、その隣にいきなり「レイト・マジョリティ」を狙う独自マーケティングのお店がオープンとは……今後どのような「普及」を見せるか、興味津々ですな。

 店舗情報は、こちら

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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