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月島ロック@月島 「月島2号」

月島ロック@月島・もんじゃストリート 今年はなぜか例年以上に忘年会が多く、飲み過ぎを避けるために、敢えて週末に設定された会は避けてきました。なんとなく、震災直後の「自粛ムード」が懐かしく思えたり……今年最後の忘年会ピークとなった木曜日、一人まったりと過ごすべく、いつもの月島某店に向かいますが……定休日だったことを忘れていました。

 どのもんじゃ焼き屋も満員で、むしろ人通りが少なくなった「もんじゃストリート」をそぞろ歩き、私にとっては「月島避難所」ともいえる「月島ロック」へ。
月島ロック@月島・店舗
月島ロック@月島・メニュー
 カウンターにつきメニューを見ますと……お、「月島2号」(900円)があるじゃん。このお店は、町田「69’N‘ROLL ONE」の嶋崎さんプロデュースではありますが、ベース・スープはかのお店とは異なり、豚骨清湯ないし魚介とのブレンド。しかし、たまに「69’N ‘ROLL ONE」の主力メニュー「2号ラーメン」をインスパイヤした限定を出すことがありますが、それがこの「月島2号」。こいつはラッキー、数量限定ながら「まだ大丈夫ですよ」とのことで、早速注文。
月島ロック@月島・月島2号
月島ロック@月島・スープ
 では、スープを一口……う~~む、実に惜しい。鶏をジックリと炊き込んで、実に豊かな風味のこのスープ、醤油ダレにも深いコクがあって、重みのあるキレもまた格別。他店の「鶏ガラスープ」とは一線を画す「フルボディ」感で、なんともリッチな味わいですが……鶏油を残し過ぎましたな。実際には、コクを意識してほんの少し多めに残したつもりなんでしょうが、鶏油がスープのポテンシャルと舌を「隔離」してしまいます。
月島ロック@月島・麺上げ
 麺は例によって、「69’N ‘ROLL ONE」と同じ中根製麺製の極細ストレート。ゆで具合もオープン以来着実に向上してきており、しなやかなコシと口腔をさする躍動感、そしてポリポリと軽快な歯切れと、抜群の食感。加えて、国産小麦100%の上品な甘みが、スープの豊かな味わいにそっと寄り添うような見事な「相性」で……まさに、理想のカップル。

 具材は、チャーシュー、メンマに、ネギが二種。チャーシューは、鶏ムネ肉と豚肩ロースの混載で、どちらも味付けは敢えて淡白に仕上げて、肉本来の美味しさを「フルボディ」スープで盛り立てるという趣向。メンマも穂先のいいとこを奢っています。

月島ロック@月島・脂
 麺が鶏油を拾った後も、スープに浮かぶ大型の油滴。鶏を炊き込むと、当然のごとく大量に鶏油が浮かんできますが、「それをどの程度取り去るかが勝負で、実にデリケートな作業になる」と、「69’N‘ROLL ONE」の嶋崎さんはかつてテレビで語っておられました。スープに残す鶏油量、おそらく「紙一重」の違いなんでしょうが、そこには気の遠くなるような「距離」があるんでしょうな……それでも、やはり「紙一重」的な「凄味」が感じられ、プライシングをのぞけば大満足の一杯でした。

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徒歩徒歩亭@四谷 「支那麺(塩味)」

徒歩徒歩亭@四谷・四谷
 週末は忘年会をハシゴしてアルコール漬け、ちょいとダメージの残る月曜日。四谷方面で用事を済ませ、「この辺りで『癒し系』と言えば…」などと考えて、「徒歩徒歩亭」を再訪。
徒歩徒歩亭@四谷・店舗
徒歩徒歩亭@四谷・ツリー
 昨年10月オープンのこのお店、「こうや」原澤店主の娘さんのお店ではありますが、事実上「こうや」の「実験工房」的な位置づけのようで、原澤さんはいつも、こちらの厨房にいらっしゃいます。しかし、さすが女性店主のお店、暖簾のくくり方や、テーブル上のクリスマス用飾り付けにも、女性らしいセンスが感じられますな。徒歩徒歩亭@四谷・メニュー

 メニューはお粥と麺の二系統、さらに麺では「ド醤油味」と「塩味」を選べます。今日は体調イマイチですので、「支那麺」(700円)を塩味で、ついでに名物「醤蛋(味付玉子)」(100円)をトッピング。丼は、約7分で到着。
徒歩徒歩亭@四谷・支那麺-塩
徒歩徒歩亭@四谷・スープ
 では、スープを一口……オープン当時に訪れた時には、「こうや」に似て豚骨がやや強めの動物系に感じましたが、今日は鶏ガラ主体に感じられ、ジンワリとした旨みがなかなかグッド。塩ダレの方もジンワリとした効かせ方、スープを麺や具材の引き立て役にまわすという、「こうや」と同じコンセプトです。さらに、鶏ガラや野菜からにじみ出る優しい味わいが、「癒し」というメッセージをささやきますが、こちらは「徒歩徒歩亭」オリジナル。
徒歩徒歩亭@四谷・麺上げ
 麺は中細ストレートで、おそらく「こうや」と同じ麺。しなやかなゆで加減、非常に地味な味わいながら、甘さに「ご飯」のような親しみやすさがあって、ジンワリとしたスープとよく響き合います。

 具材は、チャーシュー、メンマ、海苔・ネギに、追加の味玉。麺・スープのニュアンスから一転、肩ロース・チャーシューもメンマも、キリッと濃いめに味付けて、キッパリとしたメリハリを主張します。これら具材と麺をスープごと頬張って、ちょうどいい塩梅の塩加減になる仕掛け、まるでお茶漬けに対する漬物の「メリハリ感」に似ています。

 さらに特筆は「醤蛋」で、醤油ダレにはおそらく漢方が効いており、独特のコクがありますが、コイツが美味い。オープン時は黄身が固ゆででしたが、今回はキッチリ半熟に仕上がっており、黄身の甘みが白身の濃い味付けと絶妙にバランス。まぁ、あまりにも完成度が高すぎて、「支那麺」からやや浮いてしまうのは御愛嬌ですが……(以前は別皿で提供されていました)

徒歩徒歩亭@四谷・店外掲示
 麺のしとやかな甘さ、それをソッと引き立てる穏やかなスープ、そして具材が加えるメリハリ感……再訪してようやく開眼しましたが、これは「出汁茶漬け」や「粥」に通ずるコンセプト、だからこそ「粥」と同列で「麺」を出すお店なんですな。「こうや」で独自のスタイルを打ち立てた原澤店主が、ついに辿り着いた「境地」が、「茶漬け・粥」の世界とは……ラーメン道の奥深さを、思い知らされた一杯でした。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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