2011/12/27
月島ロック@月島 「月島2号」

どのもんじゃ焼き屋も満員で、むしろ人通りが少なくなった「もんじゃストリート」をそぞろ歩き、私にとっては「月島避難所」ともいえる「月島ロック」へ。

カウンターにつきメニューを見ますと……お、「月島2号」(900円)があるじゃん。このお店は、町田「69’N‘ROLL ONE」の嶋崎さんプロデュースではありますが、ベース・スープはかのお店とは異なり、豚骨清湯ないし魚介とのブレンド。しかし、たまに「69’N ‘ROLL ONE」の主力メニュー「2号ラーメン」をインスパイヤした限定を出すことがありますが、それがこの「月島2号」。こいつはラッキー、数量限定ながら「まだ大丈夫ですよ」とのことで、早速注文。

では、スープを一口……う~~む、実に惜しい。鶏をジックリと炊き込んで、実に豊かな風味のこのスープ、醤油ダレにも深いコクがあって、重みのあるキレもまた格別。他店の「鶏ガラスープ」とは一線を画す「フルボディ」感で、なんともリッチな味わいですが……鶏油を残し過ぎましたな。実際には、コクを意識してほんの少し多めに残したつもりなんでしょうが、鶏油がスープのポテンシャルと舌を「隔離」してしまいます。

麺は例によって、「69’N ‘ROLL ONE」と同じ中根製麺製の極細ストレート。ゆで具合もオープン以来着実に向上してきており、しなやかなコシと口腔をさする躍動感、そしてポリポリと軽快な歯切れと、抜群の食感。加えて、国産小麦100%の上品な甘みが、スープの豊かな味わいにそっと寄り添うような見事な「相性」で……まさに、理想のカップル。
具材は、チャーシュー、メンマに、ネギが二種。チャーシューは、鶏ムネ肉と豚肩ロースの混載で、どちらも味付けは敢えて淡白に仕上げて、肉本来の美味しさを「フルボディ」スープで盛り立てるという趣向。メンマも穂先のいいとこを奢っています。

麺が鶏油を拾った後も、スープに浮かぶ大型の油滴。鶏を炊き込むと、当然のごとく大量に鶏油が浮かんできますが、「それをどの程度取り去るかが勝負で、実にデリケートな作業になる」と、「69’N‘ROLL ONE」の嶋崎さんはかつてテレビで語っておられました。スープに残す鶏油量、おそらく「紙一重」の違いなんでしょうが、そこには気の遠くなるような「距離」があるんでしょうな……それでも、やはり「紙一重」的な「凄味」が感じられ、プライシングをのぞけば大満足の一杯でした。
店舗情報は、こちら。
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