2011/12/29
イベリコ・バル 門仲@門前仲町 「イベリコ豚ラーメン(塩)」
クリスマス前の23日、家族が予約したKFCのチキンセットを受け取りに、ウォーキングがてら木場へ向かうことになりましたが、途中でちょっと寄り道。門前仲町のスペイン料理店「イベリコ・バル 門仲」へ。
ここは、イベリコ豚を使った料理の専門店。しかし、ランチに「イベリコ豚ラーメン」を出すことで有名で、すでにテレビや雑誌で多く取り上げられており、「行列回避」で足が遠ざかっておりました。

スペイン料理は大好物、月島にある系列店にも何度か行ったことがあります。店前のメニューをチェックしますが、さすがに豚の鉄板焼き系は割安感があるものの、他の定番料理は標準的かやや高め。個人的には半ラーメンがつく「タパス・アレグリア」に惹かれますが「2名様より」、今日は一人のため「イベリコラーメン(塩)」(900円)で。約10分後に配膳。

では、スープを一口……うん、これは美味い。実にふくよかな豚の風味、さらにバターのようなコクがプラスされており、口腔をムンムンと「洋風」な味空間が支配していきます。味わいとしてはシンプルですが、胡椒や揚げネギが後半に向け微妙に味を引き締めて、さらに店員さんがすすめるままに卓上のオリーブオイルを注ぎますと、フワリと軽くコッテリ感も加わって、最後まで飽きさせません。

そして、なんといっても特筆は、2キレ入る豚バラ・ソテー。下味をシッカリつけた豚バラ肉を、高温でサッとソテーして肉汁を閉じ込めてあり、コイツが噛んだ瞬間舌の上に弾け出て……さすがイベリコ豚専門店、こんな美味い豚ソテーは久々に食べました。

付け合わせは「イベリコ炊き込みライス」。おそらくイベリコ豚の出汁を使って、パエリアのように固く炊き出した一品で、残ったスープと一緒にいただいてみますと……いやぁ~~、麺よりこちらの方が美味いかも。ライスに炊きこまれた豚の風味がスープと見事にシナジーして、ウットリするような食後感。

「イベリコ豚を味わい尽くす」、その一点に絞った明快なコンセプト。欲を言えば、胡椒を差し出すより、アヒーリョに使うような「ニンニク・オリーブオイル」なんかを付けて、好みでコクを加えさせるのも一興かと思いますが……それはアト知恵。休日の昼下がり、豚の優美な風味をジックリ堪能できて、大満足のオジサンでした。
店舗情報は、こちら。
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