2012/01/31
健美菜館 麗花仙@新宿南口 「野菜たっぷりタンメン」
いつも昼前には終わるはずの用事が押しに押し、すでにランチタイムも半ば過ぎ。会社に戻る時間も近づいておりますが……空腹感もヒトシオ。どこも満員だと覚悟しつつ、新宿南口・高島屋のレストラン街へ。13階を足早にウォークスルーしておりますと、「野菜フカヒレそば」の文字が目に飛び込んできました。しかし、次に飛び込んできた「1,995円」の文字を見て、即座に立ち去ろうとしましたが……「野菜たっぷりタンメン」(980円)に引きとめられました。店をのぞくと美人の店員さんが「ニッコリ」で、ハイお席へご案内。
店名も確認せずに入りましたが、手にしたメニューに「健美菜館」の文字、もしやと思って見渡せば、店内はすべて女性客……ちょっとミリタリーっぽいイカついコートの中年オヤジは、完全に浮いております。しかし、白を基調とした明るい店内、中庭にもつながった開放的な雰囲気で、無性に焦っていた気持ちも、なんとなく落ち着いてきますな……丼は約8分で到着。
では、スープを一口……鶏ベースでアッサリとはしていますが、結構深い味わい。いわゆる「上湯(シャンタン)」的な高級感がありますな。しかも、シッカリと椎茸の風味・旨みがきいており、香りも抜群でコイツはなかなか。もちろん「健美菜館」の一品ゆえ、塩加減は穏やかで、野菜の旨みをコツンと前面に押し出してくるような「塩梅」。
麺は中太縮れで、すすり心地とコシを両立させたゆで加減。あまり派手ではありませんが、ポテッとした独特な甘みがあって、少し卵を使っているのかも。麺肌にも適度なハリがあって、野菜のシャキシャキ感と上手く絡みます。具材は、豚肉、椎茸、モヤシ・キャベツなどゆで野菜類に、パラリと万能ネギ。二郎的な盛りに慣れたラヲタには、とても「たっぷり」とは思えないでしょうが、女性にとってはこの程度が「健美菜」。
「日常」の風景から、ごく一部を切り取って好奇心の対象にし、どんどん掘り下げるうち、そこに「非日常」を求めるようになる……カレーでもラーメンでも、鉄道でもカメラでも、何かを趣味にするというのは、そういうこと。そんな「非日常」にドップリとまみれているからこそ、ふと「日常」の風景に置かれた平凡な一品の、輝くような魅力のいとしさに、「ハッ」とするもの……家で見慣れたカミさんにも、たまにはそんなトキメキが……ないんだな、これが。
店舗情報は、こちら。
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