2012/04/26
麺や ポツリ@大門 「こくまろ“油そば”」

残業後、くたびれ果てて彷徨う大門の街、特にアテなどありませんが……そういや、ネットで見た「ポツリ」の油そばが美味そうでしたな……これまで、「中華そば」「つけ麺」といただいてきましたが、なかなかの実力でしたし。フラリと訪店。

店に入ろうとすると、券売機の前に太ったリーマン。買い終わったころを見計らって店に足を踏み入れた途端、彼に思いっきり踏まれてしまいました。「ちょっと痛いよ」と小声でささやきましたが、どうやら私の足にのせたままの自分の足元が、突き出た腹が邪魔で見えない模様……そろそろ「W盛」は卒業した方がよくなくない? 痛む足に顔をしかめながら、券売機で「こくまろ“油そば”」(680円)をポチッとな。私は当然並盛です。

調理段階で、麺とタレをよく混ぜてありますので、そのまま一口……うん、とってもマイルド。つけ麺に使っている鶏白湯的なスープのコクをベースに、塩味をサラリときかせて、一種「塩焼きそば」的な「コッサリ」感。とかく醤油を突出させがちな世の油そばとは、一線を画しています。麺は中太縮れで柔らかめ、甘みもシッカリある上に、タレとの絡みも言うことなし。

具材は、チャーシュー、メンマ、挽肉に小松菜、そして海苔にネギ。炙りチャーシューは抜群の出来ですが、問題はこのメンマ。コリッと固めで単体では悪くありませんが、麺が柔らかいため食感的に馴染みにくい。しかも、飽きるほど量があって……気がつけば、タマネギなんかもちょっと多過ぎで、食後は口の中がヒリヒリ。

この店のウリは、「並盛・大盛・W盛同額」ですが……世のラーメンは、「大盛無料」といってもスープ量は「並盛」程度だったりしますが、ここではなんとその逆で、具材の量を「大盛」に合わしてあるらしく、「並盛」では具材が多過ぎてしまうという、なんとも珍妙な結果。お店の誠意は十分伝わってきますが……あんな突き出た腹のリーマンを量産しないためにも、「W盛」は別額にした方が、世のため人のため、ひいては自作品のバランスのためになるのでは。
店舗情報は、こちら。
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