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麺屋 黒琥(KUROKO)@豊洲 「黒琥ラーメン」

黒琥@豊洲・豊洲
 豊洲のマンション街の中にある小さな商店街「プチマルシェ」、その一画に以前「GEN Natural Kitchen」が入っていましたが、7月になってその跡地に豚骨醤油がウリという「麺屋 黒琥」が入ったとか。しかし、なんとなく足が向きませんでした……なぜなら、あそこは冷房がないから。週末で曇りで涼しくなりそうな日を見定めつつ、「今日なら」と思って出向きましたが、現地に着くころには、まるでピーカン。
黒琥@豊洲・店舗
黒琥@豊洲・メニュー
 入口と南向きの窓が開け放ってあり、風通しは悪くありませんが、店内はそこそこ暑い。メニューは豚骨醤油の「黒琥ラーメン」が基本で、魚介を加えた「黒琥つけ麺」、辛味を加えた「赤琥ラーメン」などのバリエーションも。まずは基本の「黒琥ラーメン」(650円)を注文。丼は約5分で到着。
黒琥@豊洲・ラーメン
黒琥@豊洲・スープ
 家系っぽいいでたちの丼姿。では、スープを一口……う~~ん、ちょっと弱いなぁ。豚骨はかなり乳化させたものですが、油分も結構多いためか、コクとしては非常に軽め、鶏油の香りもほとんどしません。カエシもかなり弱めで、ケミカル的な補強もないため、旨みも全体的にかなり弱め。
黒琥@豊洲・麺上げ
 麺は、かなり太めの中太ストレート。モチッとした食感が家系っぽさを感じさせますが、かなり柔らかめにゆで上げており、好みから外れる方もおられるかも。家系の場合、濃厚なスープの場合は、麺は敢えて柔らかめで頼んで甘味を引き出した方がバランスする場合もありますが……こういうタイプのスープでは、麺の太さからして見直す必要があるかも。
黒琥@豊洲・チャーシュー 具材はチャーシュー、ホウレン草、海苔三枚と薬味のネギ。チャーシューは分厚いロース肉、味付けや赤身のパサつきは置いておくとしても、スジ切りをしないのはなぜでしょう……ホウレン草もややゆで過ぎ、海苔の風味もイマイチです。黒琥@豊洲・ニンニク味噌

 卓上の調味料は充実しており、豆板醤、おろしニンニク、ニンニク味噌など。順に試してみましたが、弱めのスープが豆板醤・おろしニンニクを受け止めきれず、味が上滑りするばかり。唯一ニンニク味噌でコクが多少持ち直しましたが……コクで勝負の「豚骨醤油」が、味噌の力を借りるようではイケません。

黒琥@豊洲・卓上
 この場所はIHヒーターしか使えないはずなので、スープは何処かで作って持ち込んでいると思われ、ブレは少ないはずですが……残念な一杯。運営は「TOKYO LOUNGE INTERNATIONAL」という会社で今年4月の設立、まだ試行錯誤の途上なのかも。今後に期待したいところですが……ビルも人も増えて、ずいぶん再開発が進んだこの豊洲、しかしラーメンに限っては以前と変わらず「不毛の地」で、今しばらくはこの状態が続くのかもしれません。

 店舗情報は、こちら

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濃厚鶏そば 麺屋武一@新橋 「濃厚鶏骨醤油そば」

麺屋 武一@新橋・新橋
 梅雨末期特有の、猛烈な蒸し暑さとなった水曜日。ヒートアイランド現象の聖地・新橋で、7月5日にオープンした「麺屋 武一」を訪れます。
麺屋 武一@新橋・店舗
麺屋 武一@新橋・メニュー
 いわゆるレンガ通りから脇の路地を入ってすぐ。路地裏店にしては、アカぬけた内外装で、店内はカウンターよりはテーブル席がメイン。メニューは「濃厚鶏骨醤油そば」「濃厚鶏白湯そば」「鶏そば(塩)」「つけそば」といったラインナップ。壁には「醤油ダレは鶏白湯に合わせるのが難しいが、苦労の末ついに開発に成功」といった趣旨の能書きが貼ってあり、お店の方に訊いても「醤油」がイチオシとのことでしたので、「濃厚鶏骨醤油そば」(780円)でお願いしました。丼は約4分で到着。
麺屋 武一@新橋・濃厚鶏骨醤油
麺屋 武一@新橋・スープ では、スープを一口……おぉ、コイツは濃厚。トロリとした粘度のこのスープ、ガッツリと鶏が炊き込んでありますが、香りに独特のイヤらしさがなく、ポタージュのように少し重めの口あたりですが、「ベジポタ」のようなワザとらしさがありません。まさに「天下一品」に勝るとも劣らない濃度ですが、「天下一品」のようなクセも一切なく、鶏系の旨みを真っ直ぐ力強く訴えかけてくる、ピュアな「鶏ポタージュ」に仕上がっています。醤油ダレもかなり濃い目で、味にビシッと刻みこむ「メリハリ」が、やや重めのスープに「リズム」を与えています。
麺屋 武一@新橋・麺上げ
 麺は中太ストレート、多少柔らかめにゆで上げて、麺の甘味を最大限に引き出し、濃厚なスープに合わせようという作戦。ここまで存在感の強いスープに、真正面から存在感で対抗すれば、とんでもない極太麺になってしまうでしょうから、味で対抗させようという考えは、むしろ正解。ま、それでもかなりスープに押され気味ではありますが。
麺屋 武一@新橋・メンマ
 具材は、鶏チャーシュー、つくね、メンマに水菜、海苔2枚。メンマは穂先の一番柔らかい部分をドッサリと奢ってあり、風味も豊か。そして、特筆はなんといっても「つくね」で、外はカリッと中はジューシー、しかも相当いろいろ混ぜ込んであるらしく、深みのある味わいが印象的。創業メンバーには、焼鳥店経験者が入っているそうですが、納得の出来栄えです。

麺屋 武一@新橋・卓上 魚介系や野菜による小細工を極力排し、ひたすら鶏系食材を炊き込む中で辿り着いた、ピュアなポタージュ。「鶏白湯」を謳う店が乱立する昨今、独自性を打ち出すのはなかなか難しいものがありますが、一口で「どの店とも全く違う」と感じさせる、この個性。終盤、卓上の節粉を加えつつ思いましたが……どことなく、「づゅる麺」のベース・スープに似た雰囲気を醸しているかも。個性だけでなく、クォリティも一線級となれば……ヨッパリーマンが浮遊する新橋には、ちょっともったいない気すらするお店です。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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