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ラ・ズンバ@大井町 「塩」

ラズンバ@大井町・並木道
 ほぼ1カ月連続の週末出社、その代休がようやくとれた金曜日、ポツポツと泣き始めた梅雨空の下、大井町の「ラ・ズンバ」へ。お店は駅前のイトーヨーカドーの裏手から、閑静な並木道を西に少し進んだところ。
ラズンバ@大井町・店舗
ラズンバ@大井町・告知
 「凛」で出していた細麺を独立させた店とのこと、現地に行ってみると「凛」の隣(写真左側)が改装されて、「ラ・ズンバ」となっておりました。「凛」同様、多少「作法」が必要なお店でして、まずカウンターに座り、メニューを眺めながら、ご主人から「お決まりでしたら」と声がかかってから注文します。メニューは基本的に「塩」と「醤油」で、この日は「塩」(800円)、麺の固さは指定できません。

 目の前に、塩ダレを入れた丼が据えられ、スープ、脂の順に注がれます。そしておもむろに麺をゆで始め、平笊で麺上げして丼に投入、トッピングが添えられた後に、「ニンニク入れますか」と聞かれます。この日はお休みゆえ、もちろん「お願いします」、写真を撮る場合は申し出て、「ラーメンだけなら」と許可をいただきます。
ラズンバ@大井町・塩
 そして目の前で仕上がった「塩」は、黄金色に輝く、なんとも神々しい丼姿。この「絶景」だけでも、一見の価値ありですな。思い切って最初からニンニクを混ぜ込んで、スープを一口……いや、これは凄い。どこまでもシンプルでピュアな動物系、鶏や豚のイヤらしさのないクリアな味わいで、旨みも透明感にあふれて実に伸びやか。さらにニンニクがコクを加え、その辛味が加わることで、スープのキレの重みと鋭さが……まるで「日本刀」のような、凄味すら感じるキレ味です。
ラズンバ@大井町・麺上げ
 麺は中細ストレート。ゆで加減は柔らかすぎず硬すぎず、口腔の中でサワサワと踊りながら、スルリとノド奥に消えるような、躍動感と潔さ。クセのない甘味をジンワリと舌に伝えながら、スープのキレをキッチリと受け止めます。
ラズンバ@大井町・メンマ
 具材は、チャーシュー、メンマとネギ。チャーシューは二郎的なニュアンスの煮豚で、少しパサッとした食感ですが、この方が豊潤なスープには相性が良い。そして面白かったのはこのメンマで、シッカリ味付けたタイプですが、醤油の他にも独特な風味がついていて……鶏油の作用もあるのか、何となく胡麻油的な香ばしさが感じられて、非常に美味。

ラズンバ@大井町・チャーシュー 店主・山中氏の「求道心」が、隅々にまで「最密充填」されて、凄味すら漂う気魄の一杯。「マシマシ」的な「足し算」の二郎系を作る中から、「引き算」により日本刀のように研ぎ澄まされた、「極め付き」の一杯が生まれるあたりに、ラーメン道の奥の深さが感じられます……とまぁ、こう書くと、いかにも「ラーメン道場」的な取っつきにくさがあるかもしれませんが、実はこの日先客は2名で、うち1名は近所のおばあちゃん。山中氏とやりとりするヨーカドー裏の魚屋の話に、なんともさりげない日常感があったりして……多少の「作法」はありますが、機会がありましたら是非。

 店舗情報は、こちら

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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