2012/07/19
めじろ@代々木 「ら~めん(醤油)」

週末、ずっと和食が食べたいと思いつつ、家族の嗜好に付き合わされて、パスタやら中華やら……そんな欲求不満の月曜昼。新宿でランチタイムを迎えますが、この地のラーメンはほとんどが「濃厚」系。意地でも「和」を食べようと、代々木「めじろ」へ。

すでに、各メニューについて某サイトや当ブログでご紹介してきていますが、今日はもちろん基本の「ら~めん(醤油)」(750円)。ひさびさに「だし玉」(100円)をつけてみました。すでに語り尽くされた一品ですが、今日は少し別の角度からご紹介。

煮干しが香るスッキリとした魚介系、鶏主体でクリアな風味の動物系、そして素直なコクの醤油ダレ。口からスッと体にしみ渡り、心を深く落ち着かせるような、そんな「静か」な味です。このスープの魅力は、味空間における「間」の取り方。透き通るようなピュアな旨みがもたらす「静寂」感、そのどこまでも続くような静けさの中に、煮干しの風味がかすかに漂い、その流れ行く先にポツンと醤油のコクを置くことで生まれてくる、独特の「間」。

自家製麺は、かなり細めのストレートですが、滑らかな麺肌によりスルリと舌の上に運ばれて、ポリポリと軽やかな食感を残して千切れ、甘味を口腔に広げます。スープの「間」を、穏やかな小麦の甘味がゆったりと満たして……悠揚せまらぬ味空間に包まれて、まるでずっと昔から自分がその中に居たような心持ちになっていきます。

具材は、炙りチャーシューにメンマ、海苔とネギ、そして追加の味玉。以前この店はネギの使い方が独特で、実に華麗な演出が印象的でしたが、敢えて主張を抑えた分、むしろ「間」が際立ちます。「だし玉」も、黄身独特のアクを出汁でうまく抑えて、実にスッキリと仕上げてあります。チャーシューは注文ごと一枚ずつ丁寧に炙っておられますが……以前も感じたことですが、個人的にこの部分だけは違和感あり。

店舗情報は、こちら。
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