2012/07/25
麺屋 黒琥(KUROKO)@豊洲 「黒琥ラーメン」

豊洲のマンション街の中にある小さな商店街「プチマルシェ」、その一画に以前「GEN Natural Kitchen」が入っていましたが、7月になってその跡地に豚骨醤油がウリという「麺屋 黒琥」が入ったとか。しかし、なんとなく足が向きませんでした……なぜなら、あそこは冷房がないから。週末で曇りで涼しくなりそうな日を見定めつつ、「今日なら」と思って出向きましたが、現地に着くころには、まるでピーカン。

入口と南向きの窓が開け放ってあり、風通しは悪くありませんが、店内はそこそこ暑い。メニューは豚骨醤油の「黒琥ラーメン」が基本で、魚介を加えた「黒琥つけ麺」、辛味を加えた「赤琥ラーメン」などのバリエーションも。まずは基本の「黒琥ラーメン」(650円)を注文。丼は約5分で到着。

家系っぽいいでたちの丼姿。では、スープを一口……う~~ん、ちょっと弱いなぁ。豚骨はかなり乳化させたものですが、油分も結構多いためか、コクとしては非常に軽め、鶏油の香りもほとんどしません。カエシもかなり弱めで、ケミカル的な補強もないため、旨みも全体的にかなり弱め。

麺は、かなり太めの中太ストレート。モチッとした食感が家系っぽさを感じさせますが、かなり柔らかめにゆで上げており、好みから外れる方もおられるかも。家系の場合、濃厚なスープの場合は、麺は敢えて柔らかめで頼んで甘味を引き出した方がバランスする場合もありますが……こういうタイプのスープでは、麺の太さからして見直す必要があるかも。


卓上の調味料は充実しており、豆板醤、おろしニンニク、ニンニク味噌など。順に試してみましたが、弱めのスープが豆板醤・おろしニンニクを受け止めきれず、味が上滑りするばかり。唯一ニンニク味噌でコクが多少持ち直しましたが……コクで勝負の「豚骨醤油」が、味噌の力を借りるようではイケません。

この場所はIHヒーターしか使えないはずなので、スープは何処かで作って持ち込んでいると思われ、ブレは少ないはずですが……残念な一杯。運営は「TOKYO LOUNGE INTERNATIONAL」という会社で今年4月の設立、まだ試行錯誤の途上なのかも。今後に期待したいところですが……ビルも人も増えて、ずいぶん再開発が進んだこの豊洲、しかしラーメンに限っては以前と変わらず「不毛の地」で、今しばらくはこの状態が続くのかもしれません。
店舗情報は、こちら。
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