2012/08/31
中華そば専門 田中そば店@末広町 「冷やかけ中華そば」

会議&残業でヘロヘロに疲れた金曜夜、銀座・新橋界隈は相変わらずのヒートアイランド状態、心が「とにかく『冷やし』を!」と血の叫びを上げております……銀座線で末広町へ。

目指すは、秋葉原の注目店「田中そば店」。以前ここで山形・赤湯系味噌のインスパイヤをいただきましたが、最近神保町で同じ山形の名物「水ラーメン」をいただいた際に、「同じ山形なら、あそこでも『水』やってたりして……」などと考えていました。平日夜は人影も少ない、パーツ屋さんが集まる路地を、南へ少し。

券売機を見ると、ネット情報通り「山形辛味噌らーめん」の横に「冷やかけ中華そば」(800円)、もちろんコイツをポチッとな。店に入ると、髪を金髪に染めた私服の女の子が一人ウロウロしており、「あなたダレ?」と訝しんでいるうちに、お冷を持ってきてくれました。店員さんだったんですね……硬派な店だけに、ちょっとビックリ。丼は、約7分で到着。

薄い琥珀色を帯びたクリアなスープ、なんとも涼しげな丼景色です。では、スープを一口……ホンノリとカツオが香る、「和出汁」が主体のスッキリとした味わい。その風味と旨みを殺さぬよう、あまりスープを冷やし過ぎないよう調整してあり、まして見かけの涼しさだけを求めて、氷を浮かべるようなことはしていません。この適度なスープ温度のせいで、カエシに使われた薄口醤油がシッカリとコクを出して……分かりやすく卑近な例を持ち出せば、関西風の「冷やしうどん」のツユといった塩梅。

麺は他メニュー同様、やや太めの中太で、平打ちストレート。こちらもゆで湯から麺上げした後、冷水にサッとくぐらせて水切りし、ちょうどスープ温度に合わせてあるあたりが、結構ニクい。食感といい味といい、以前も「『うどん』的なニュアンスの麺」だと指摘しましたが、それゆえ「冷やしうどんツユ」との相性は、まさにドンピシャ。ガンガン箸が進みます。

具材は、チャーシュー、メンマ、ネギといった構成。このスープと麺に、レギュラーな豚チャーシューを合わせて来たのは少し驚きましたが、脂身が冷温で少し凝固した感じが、これはこれで涼しさを誘って、なかなかグッド。しかも、表面をグッと濃く味付けて、スープ・麺の「和」的な予定調和に、ガンとメリハリをつけています。かなり多めの白ネギは結構辛いものですが、むしろスープがキレを増す感じで、これはこれで「涼」を誘いますなぁ……

店舗情報は、こちら。
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