2012/11/11
支那そば きび@小川町 「支那竹そば(醤油)」

日本の会社には妙な共同体意識があり、社員が会社の外のお仕事で、会社の外の方々に評価されたりすると、社内で妙な「やっかみ」にあったりするもの。そんな寂しさを引き連れた雨の夜、淡路町の某新店を再訪するも20時前にしてスープ切れ、それではどこか「ホッ」とできるお店ということで、小川町の「きび」に雨宿りしました。

民芸調でくつろいだ雰囲気の店内、常連さんとご主人の軽妙なやり取りが響きます。土曜の別ブランド営業(「土曜の牛の日」)は別として、このお店に来るのは久しぶりですが、シットリと落ち着いた雰囲気は昔のまま。今夜は変わり種ではなく、シンミリ基本系をいただきたい気分でしたので、「支那竹そば(醤油)」(750円)で。丼は約5分で到着。

では、スープを一口……おぉ、一回りもふた回りも「恰幅」がよくなって、円熟した味になってます。ベースの動物系は豚ガラ・鶏ガラで、以前はやや鶏強めに感じましたが、今やいずれの味もふっくらと大きく膨らみ混然一体、溢れる風味と旨みで口の中を満たします。また、以前は醤油のキレをシャキッと効かせていましたが、今回は円やかな味に仕上がっており、タレに使ったチャーシュー煮汁がベースの豚ガラと呼応して、味の一体感が素晴らしい。


さらに、ワンタンの皮のような幅広(というかほとんど正方形)の麺が添えられており、このフンワカ・ツルリとした食感が、麺のプリプリ・ポクポクした食感と好対照、最後まで食べ飽きさせません。

具材は、チャーシュー、青菜、海苔・ネギに、増量したメンマ。メンマは醤油でシットリと味付けられ、シャクシャクと軽快な歯応えで麺と上手く絡みます。チャーシューも実に柔らかで美味、煮汁が使われたスープに合わないはずがありません。箸休めの小梅で味覚をリセットしながら、繰り返しふくよかな味空間に没入してゆけ、なんか温泉に入っているような「極楽」気分。

店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking