2012/11/13
麺匠 たか松@茅場町 「味玉塩鶏らーめん」


そのまま日曜は休日出社、前日の悔しさがぬぐいきれず、最近京都から茅場町へ出店した「たか松」でランチ。日曜の茅場町はご覧のように閑散としていますが、店内は7割ほどの客入りで、意外と盛況。

前回この店では、イチオシの「つけ麺」をいただきましたが、最近の京都っぽい「アヴァンギャルド」なつけ汁と麺で、ちょっとついて行けませんでした。しかし、「塩鶏らーめん」の方は、まとまりがよいとのネットの噂。券売機は入口左手、「味玉塩鶏らーめん」(850円)をポチッとな。丼は約6分で到着。

では、スープを一口……おぉ、これはイイ感じ。コラーゲンでサラサラ感が強調されていますが、かなり濃厚な鶏白湯。しかし、下ごしらえが丁寧なのか、鶏のイヤミな風味は一切感じられず、フックラとした上品な旨みが、豊かに舌を包んでいきます。お約束の塩胡椒による味の引き締めですが、胡椒は最小限に抑えて、塩でキレとコクを加えるスタイル、京都ラーメンにしては、やや強めの塩加減と感じられます。

麺は中太ストレートで、つけ麺用とは別のもの。国産小麦のような、線の細い素直な甘みが印象的で、多少柔らかめのゆで加減が、この甘みをさらに強めて、スープの上品な濃さと上手くマッチ。つけ麺用の麺は「石臼挽き全粒粉」使用のアヴァンギャルドな一品でしたが、あまりにも個性が強すぎるため、このスープには合わないでしょう。


終盤、卓上のアオサを投入しますと……磯の香りがフワッと立ち上り、グルタミン酸系の旨みがもたらすシナジー効果が、全体の味わいをソッと持ち上げて、静かな感動を呼ぶクライマックス。もっとも、途中のリズムを支えた強めの塩加減が、この終盤では多少邪魔に感じられますが……

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