2012/11/20
屋台ソバ 八幡@門前仲町 「ワンタンメン(塩)」

病み上がりだったり徹夜明けだったり、食べ歩くほどの気力もないときに、手近で「間違いのない」一杯を出してくれ、ホッと落ち着ける店。私にとってここ門仲「八幡」は、そんな「ホームベース」店の一つでして……疲れ果て、精根尽き果てた金曜夜に訪店。

メニューは基本が「支那ソバ」の醤油か塩で、あとはトッピングのバリエーション。また、ピータンやシュウマイなどつまみ類も比較的豊富、ビール片手にホッと一息のサラリーマンも、結構見かけます。健康診断が近いため当面「塩・醤油」シバリの身の上、今日のところは「ワンタンメン」(800円)を塩で。

では、スープを一口……おぉ、またしても微妙に「進化」してますな。丸鶏と香味野菜を煮込んだスープ、これに魚介系が絡むのですが……最初来た頃は大人しかった魚介が、徐々にカツオのきいた煮干出汁を強調するようになり、そして今回は両者のバランスが見事に取れています。鶏の旨みと魚介の旨みがスッキリとシナジーする中、塩ダレの量をドンピシャきめるのは至難の業ですが……まさにドンピシャ。旨味を殺さず、コクとキレだけを深める、絶妙の塩加減。

麺は、浅草開化楼製の中太縮れ。チュルリとした口あたりにソフトな歯応え、一見どうってことない麺なのですが、その飾り気のない甘味が、外連味のないスープの味わいにソッと寄り添うような、見事な相性。この「さりげなさ」が、疲れた体にはタマりません。

具材は、チャーシュー、ワンタン、メンマとナルト、そして海苔にネギ。このワンタン、餡の豚肉にさしたる味付けもないシンプルな風味なのですが、鶏と魚介がバランスしたこのスープに、豚の風味が実によく合う。そして、ここ1、2年のうちにメンマもシャッキリした食感のものに改良され、魚介&塩ダレでキレが出てきたこのスープに、ピッタリ合うようになりました。

店舗情報は、こちら。
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