2013/01/09
胡座@両国 「両国油そば」

二日酔いの金曜日、今日あたりが忘年会もピークですが、酒はおろか酔客さえも見たくありません。静かな路地裏で安心の一杯をいただくべく、いつもの避難場所・両国「胡座」へ。

なにか限定でもやってないかとメニューを見るも、今日はレギュラーメニューのみ。であれば、一番ヘルシーな「両国油そば(並)」(600円)で。昭和的な薄暗さに満たされた店内、BGMは(おそらく)NHKのAM放送で、私のような世代には「くつろぎ」に感じられる空間です。この雰囲気にのまれるように、お客さんもみな穏やか。丼は約7分で到着。

麺はやや太めの中太で、軽く縮れたもの。多少柔らかめにゆで上げて、ソフトな食感に仕上げてあり、湯切りがシッカリしているため、タレが実によく絡みます。豚風味重視のタレのため、醤油味が麺の味を殺すことなく、動物系のコクの中で、フックラとした甘味が実によく映えます。

具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに刻み海苔、そして薬味のネギと刻みタマネギ。肉の旨味とタレのコクがキレイにバランスしたこのチャーシュー、醤油味でシッカリと味付けて、タレの味ともキッチリとコントラストがついたこのメンマ、毎度のことながら、感心するしかない仕上がりです。


しかしこの商品は、「懐かしの中華そばの味を汁なしで楽しむ」ことにコンセプトを絞り込み、目的にそぐわない演出を一切排する「引き算」で、ここまで「One & Only」な商品が出来上がるという実証例で、まさにスティーブ・ジョブス的なイノベーション。「味が足りないようであれば」アイテムを使えというこの注意書きが、仕事への誇りとコダワリを静かに物語っています。
店舗情報は、こちら。
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