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麺屋 焔@大井町 「塩らぁめん」

焔@大井町・20130430・大井町ガーデン
 土曜日は、今にも泣き出しそうな曇り空。ウォーキングも雨天中断となるかもしれませんので、あまりヘビーなランチは避けたいところ。アッサリとした「塩」でも、ということで大井町の新店「焔」へ。
焔@大井町・20130430・店舗
焔@大井町・20130430・メニュー
 メニューは「塩」「醤油」の2本立て、アッサリ系と聞いていましたが、「替玉」があるのがちょっと意外。とりあえず、「塩らぁめん」(650円)と「味付玉子」(100円)を注文しました(料金後払い)。厨房は2人で切り盛り、1ロット4杯程度の調理で、替玉の注文が入るとそちらを優先して対応しており、注文のタイミングが悪いと結構時間がかかります。私はモロにそのパターン、約15分待って丼到着。
焔@大井町・20130430・塩
焔@大井町・20130430・スープ
 フワリと立ち上る揚葱のような香り。しかし、それらしきものはスープに浮いていませんので、葱油を使っているようです。まずは、スープを一口……おぉ、これは美味い。魚介系主体のこのスープ、昆布の旨味と貝柱のようなグアニル酸系の旨味が強くシナジーし、多少強めの塩ダレで輪郭線を引いて、クッキリとした美味しさ。これに葱油が多めに絡んで、味のトガりを抑えながら香りを高めていて、非常に洗練されたバランスです。ネットでも指摘されていましたが、確かに往年の「中村屋」(リンクは姉妹店の「三四郎」=閉店)のスタイルに通じるものがありますな。
焔@大井町・20130430・麺
 麺は、細麺ストレート。実にしなやかな仕上がりで、ススリ心地・ノド越しは抜群、スープもタップリ持ち上げて、「塩」には持って来いの「質感」ですが……「味」としては、やや素っ気ない。スープの旨味・キレが抜群ですので、ここは麺の甘味をシッカリ主張してほしいところ。しかし、「質感」でどんどん箸が進みますし、スープ量もタップリあってクッキリとしたお味ですので、これなら「替玉」需要もかなりあるはず。
焔@大井町・20130430・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、水菜に味玉。肩ロース・チャーシューはバーナーで炙って香ばしさを強調、味もシッカリしており、かなり分厚く食べ応えもありますが……単体としての出来が良すぎて、ちょっとスープ・麺から浮いているような気も。メンマ・味玉も標準以上の仕上がり、薬味のネギが一切ないのは、葱油の関係でしょう。

焔@大井町・20130430・卓上 「淡麗系」というくくりは曖昧かもしれませんが、あの「ちゃぶ屋」は既に破産、「中村屋」も国内展開を断念してアメリカに主な活動を移していると聞いており、2010年前後から「淡麗系」の苦戦を耳にすることが多くなりました。思えばバブル期からバブル崩壊後しばらくは「ギタギタ・コッテリ」系が隆盛し、「淡麗系」が注目されるようになったのは90年台も後半に入ってから。その後、2005~07年頃の好景気と08年リーマンショック後しばらくは「濃厚豚骨魚介系」が全盛でしたが、最近は「鶏」ブームが訪れるなど、時代の「潮目」が変わりつつあるように感じます。そろそろまた、「淡麗系」が注目されてもいいんじゃないかな……少し麺を改良して、新たな「潮流」に乗って欲しいお店でした。

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つけ麺処 銀座 利休@日比谷 「八丁味噌ラーメン」

利休@日比谷・20130428・地下道
 終日雨だった火曜日、行列嫌いの私でも、こんな日は人気店に入れるんじゃないかと、ちょっと期待しちゃったり。銀座四丁目まで地下道を歩き、先日麺切れでラーメンを食べそこねた某新店をのぞきますが……「本日撮影のため休業」。私も長いこと食べ歩いていますが、休業してまでメディア対応するお店ははじめてですな。次に、銀座の某名店をのぞきますが、こちらは雨の中ビニール傘の列。結局、いつものように日比谷「利休」に避難することに。
利休@日比谷・20130428・店舗
利休@日比谷・20130428・限定メニュー
 限定でもないかとメニューを見ると、冬メニューとして「煮干中華そば」「八丁味噌ラーメン」を提供中。ただし、「煮干」は限定30杯ですでに売り切れ……もっとも、この店は味噌の扱いが意外に上手いので、私は最初から「八丁味噌ラーメン」(890円)に興味津々。早速注文してみました。
利休@日比谷・20130428・八丁味噌
利休@日比谷・20130428・スープ
 まずは、スープを一口……「八丁味噌」っぽさを、上手く引き出していますな。味噌ダレは、三種類の赤味噌に、三年熟成させた八丁味噌をブレンドしたもの。八丁味噌と言えば旨味とコクが強烈ですが、同時に独特の「渋み」が強く、これをどう抑え込むかがポイントになります。この一品では、スープに対して味噌ダレを薄めにし、同じ豆味噌でも甘味が強い赤味噌でベースを作り、バランスよく八丁味噌を加えることで、特有の旨味とコクを活かしながら、渋みを上手く消しています。
利休@日比谷・20130428・麺
 麺は、かなり太めの中太縮れ。絶妙のゆで加減で強調される、多加水麺のプリプリ感、弾力もあって食べ応えは十分です。ただし、味の方はスッキリ感が強く甘味は弱め、これだと味噌ダレはもうちょい濃いめの方が良かったかも……その方が、塩味で甘味が引き立つような。
利休@日比谷・20130428・麺上げ
 具材は、チャーシュー、メンマ、味玉半個に、水菜・モヤシ・コーンといった野菜類、そして海苔と糸唐辛子。具材には八丁味噌が回しかけられており、そのままチャーシューをかじると、これが美味い。野菜類に八丁味噌を絡め、麺と一緒に頬張りますと、独特の風味がガンとパンチを食らわせて、スマートな味噌スープが後味をフォローするような展開で、これはこれで面白い。

利休@日比谷・20130428・卓上 八丁味噌の「クセ」を上手く抑え込みながら、「特徴」をシッカリ感じさせるという点で、この味噌ブレンドは正解なのかも。ただ、そもそもブレンドは「抑え込み」が目的ではありませんので、赤味噌との「シナジー」も感じさせなければ、「画期的」とまでは言えませんな……しかし、八丁味噌使用の一品としては、過去にいただいた中でもなかなかの完成度。すでに桜も散り「冬メニュー」も終了しそうな季節ですが、機会がありましたら是非。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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