2013/04/16
牛骨らーめん 万營@日本橋 「牛骨ラーメン」

都心のラーメン・シーンは「鶏」一色の様相ですが、ここ数年「牛」の店もコンスタントにオープンしており、しかも「土曜の牛の日」「マタドール」などハイクォリティな店が結構多い。そして4月初旬にオープンしたのがこの「牛骨らーめん 万營」、お店はコレド日本橋の向かいの再開発地域(写真)に隣接。

メニューは、「牛骨」一本で大盛無料。トッピングなのか「味付け牛モツ」(80円)に激しく惹かれますが、売り切れでは仕方なし。とりあえず、「牛骨ラーメン」(700円)を、ポチッとな。店内はカウンター3列という変わったレイアウト、真中の列に座りましたが、居心地イマイチですな……丼は、約6分で到着。

では、スープを一口……なんというか、「牛骨」というより「牛骨筋魚介」といった風情。パラリと細かい牛脂が浮くこのスープ、ベースはピュアな牛骨ではなく、牛スジの風味もかなり混じっており、さらに煮干など魚介系の風味も混じって……メニュー名から、完全に「牛骨鑑賞モード」に入っておりましたので、その他の風味がどこか雑味に感じられ、さらに相対的に牛骨が弱く感じられて、素直に楽しめません。醤油ダレも多少甘く、牛骨より牛スジの風味に合わしてあるような気が。

麺は、浅草開化楼製の中太縮れ。標準的な加水率の麺を多少柔らかめにゆで上げてあり、甘味がグンと強調されていますが、スープも少し甘いために引き立たず、多少曖昧なニュアンスに。単体としての味・食感は悪くないだけに、ちょっと惜しい。

具材は牛チャーシューが3枚と、小松菜にネギ。牛チャーシューは、箸でつまむと崩れるほどの、ホロホロとした柔らかな仕上がり。ローストビーフ的な低温調理の牛チャーシューを持ってくるのが最近の流行だけに、こういうタイプは逆に新鮮、牛独特のクセもなく結構美味い。事前情報では、牛スジがのっているはずですが、品切れなのかチャーシュー1枚増量となった模様。このスープなら牛スジが合うはずで、ちょっと残念。

さて、この店の特徴は「キムチ」で、ラーメンを注文すると壺ごと配膳されて食べ放題。しかもニンニクが一切入っていないタイプで和風の味わい、後半コイツを投入しますと……スープの旨味、辛味がグンと増して、麺の甘味とのバランスも取れてイイ感じ。コイツはなかなかのアイディアですな。

店舗情報は、こちら。
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