2013/04/23
らーめん 裸@大久保 「らーめん 並」

4月も下旬だというのに急に冷え込んだ週末、前夜体を温めようと食べたタイ料理が強烈で、どうも体調がイマイチです。月曜昼はできればシンプルな一杯を、ということで百人町の新店「裸」へ。大久保駅から場末感満載の路地を歩いて向かいます。

看板の絵も「異形」(指に注目)なら、手書きで「裸」一文字の看板も「異形」、表通りに面したサッシにカウンター裏面のベニヤ板をさらす店構えも、また思いっきり「異形」ですな。さらに店内は壁際にカウンターがあるだけで中央部はガランドウ、Pタイルをはがしたままのコンクリ床が剥き出しに。そして奥の厨房では、見るからにソウルフルな金髪の女性がニッコリ微笑んでいるという……まさに「異形」の空間。

券売機は入口左手、メニューは「らーめん」とトッピングのみですが、どれも安い。横には「五千円札、一万円札はごめんなさい」って……帰っていいよと言う意味かしら。とりあえず、「らーめん 並」(400円)と「めんま」(50円)をポチッとな。店内にはテレビの音声が流れていますが、なぜか厨房からはビバップ系のジャズが聞こえます……約5分後に声がかかり、お盆に載せた丼を給膳口で受け取ります。

まずは、スープを一口……ほぉ、無駄をそぎ落としたソツのない味。一見、公共施設の食堂や社員食堂のラーメンみたいな出で立ちですが、そう言ったタイプにありがちなケミカルの過剰感もなく、スッキリとした動物系のコクに、まろやかさを損ねない程度のカエシの効かせ方。特にコレといったサプライズはありませんが、麺との「補完」関係と飲みやすさへの意識がありありと感じられ、大衆食堂のマスプロ的な味とは一線を画しています。

麺は、少し細めの中太縮れ。これも大衆食堂的なフツーの中華麺とは違い、多少加水率が高いのかビビッドな口あたり、最後までダレることなくコシもまずまず。スープのシンプルなコクで、やや弱めの麺の甘味をソッと持ち上げるようなバランスで、イイ感じのコンビネーション。

具材は、チャーシュー、ナルトに海苔とネギ、そして増量したメンマ。チャーシューはモモ肉ですが、意外なほど大きく食べ応え十分。敢えて薄味に仕上げて、スープのコクの中で肉本来の味が引き立つような、オーソドクスな設計です。そして、このメンマの量。クォリティはホドホドですが、50円でここまでゴッソリ、コイツは満足感「大」ですな。

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