2013/04/25
小麦と肉 桃の木@新宿御苑 「つけ麺 花より団子」

爆弾低気圧が通り過ぎ、雲ひとつない快晴となった月曜日。あの風では、咲き残っていた桜もほとんど散ってしまったんでしょうな……そんななごり惜しさも手伝って、「桜満開」的な限定を出していると噂の、新宿御苑「桃の木」へ。

店員は全員女性、「ブルガリア」(ヨーグルトつけ麺)など、女性ならではの繊細な感覚が光る作品で、オープン時から話題のお店です。入口脇に限定「つけ麺 花より団子」(950円 5月31日まで)の告知、その横は大雪の日の写真かしら……なんともデッカイ雪だるまだこと。

カウンターで待つことしばし、運ばれて来たのは、つけ汁と麺、そしてなんと「餡子」、「デザートつけ麺としてどうぞ」だそうです。とりあえず、つけ汁を一口……基本的には、レギュラーメニューの「昆布醤油味」に近く、豚テールの上品な風味に煮干・昆布のフンワリとした旨味が絡む、この店特有の優しい味。醤油ダレの繊細なニュアンスも以前のままですが……以前より、酸味が増してサッパリ感がアップしたかも。その酸味も、「花」という先入観があるせいか、梅酢のようにも感じられたり。

そして、注目はこの麺。少なくとも、和菓子などで使われる桜花のパウダーを使っていると思われ香り豊か。しかも柔らかめにゆで上げてあってフルッとした口あたり、麺自体にほのかな酸味が感じられて……桜餅の風味を濃厚にしたような一品で、これは面白い。

コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッとイキますと……麺の酸味とつけ汁の酸味が、高原に響き渡るコダマのように爽やかに呼応した後、豚テールのコクと旨味が口腔をゆったりと満たしていくような感覚で、穏やかにして情緒あふれる味わい。いつも思うことですが、こうした女性的な「優しさ」にあふれる味は、この業界では非常に貴重。


そして終盤、とりあえず別皿の餡子に麺をつけていただきますが……ま、確かに面白いけど、これじゃただの和菓子。そこで餡子を麺にのせ、さらにつけ汁にくぐらせていただきますと……塩を加えると餡子の甘味が増すように、つけ汁の塩味が餡の風味を引き絞り、さらに豚テールの脂が中華な雰囲気も加えて、結構面白い味に。

店舗情報は、こちら。
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