2013/05/09
濃厚豚骨醤油ラーメン 太龍軒@三田 「ラーメン(並)」

4月も下旬になろうかというのに、なぜか急に冷え込んだ金曜日。オフィスもすぐには暖房を復活できないらしく、あちこちからくしゃみや鼻水をすする音……こういう日こそ、夜はアツアツのラーメンですな。宿題になっていた三田「太龍軒」へ、お店はNEC本社のすぐ近く。

2010年に恵比寿でデビューしたこのお店、今年に入って1月に三田、4月に池袋に支店をオープンと、怒涛の展開を始めました。メニュー構成は完全に「家系」チックですが、看板や店内にもそうした表記はなく、「『家系』スタイルの独自の豚骨醤油」といったスタンスのようです。とりあえず、券売機で「ラーメン(並)」(680円)と「ほうれん草」(150円)を、ポチッとな。好み指定ができるか分かりませんでしたが、「(麺)固め(脂)少なめ」と伝えたところ、アッサリ通ってしまいました。丼は約4分で到着。

では、スープを一口……おぉ、コイツは濃厚ですな。寸胴内で既に褐色に仕上がっているこのスープ、完全に乳化している上に髄・ゼラチン質もタップリ溶け出しており、相当シッカリと炊き込んであります。ホドホドの豚骨臭を伴いながら、かなり重めのパンチ力、さらにカエシでシッカリとメリハリきかせて、濃厚豚骨にクッキリ味の輪郭を刻み込んでいます。こういうタイプは、ともすれば「野趣」が過ぎてクドくなるものですが、適度にアグレッシブさをコントロールしてあり、なかなかのバランス感覚。

麺は、この系統では珍しく自家製で、かなり太めの中太ストレート。注文通り固めのゆで上がり、「モスッ」と歯を受け止めるような重みのある食感で、シッカリ咀嚼するうちグイグイと甘味が出てくる、そんなタイプ。家系ではこういう食感の麺は珍しい部類ですが、味のクッキリしたこのスープにはまさにピッタリで、こういう調整ができるところが、自家製麺のメリットなのでしょう。

具材は、チャーシュー、ホウレン草と、海苔にネギ。特筆はなんといってもチャーシューで、肩ロースをトロットロに仕上げてあって味わいクッキリ、ただでさえクッキリした味わいのスープの中で、さらにその個性を力強く主張します。海苔のクォリティも上々で、ホウレン草も丁寧な仕上がりで風味豊か、搾り加減も絶妙ですが……この程度の増量で150円は、「家系」からみると大胆かな。

店舗情報は、こちら。
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