2013/07/23
喜多方食堂 麺や 玄@稲荷町 「蔵出ししょうゆラーメン」

朝夕かなり過ごしやすくなり、「冷夏」の雰囲気すら漂ってきた今日この頃。都心には珍しく、独立系の喜多方ラーメン店ができたというので、さっそく稲荷町へ。場所は浅草通り沿い、昔「てんくう」があった場所のすぐ近くです。

店内は結構広くテーブル席が中心、店員さんがテーブルをまわって一人ひとりから注文を取り、1杯ずつ配膳するという地方店のようなオペレーション。そのせいか効率的にはイマイチで、五割ほどの客入りなのに、外でしばらく待たされました。注文したのは「蔵出ししょうゆラーメン」(600円)、「背油」「玉ネギ」「白ねぎ」が無料トッピング可能とのことでしたので、「背油」「玉ネギ」をお願いしましたが、厨房には「全部入り」でオーダーが通りました……丼は約8分後に到着。

おぉ、なかなかソソられるビジュアルですなぁ。では、スープを一口……いや、これは相当に美味い。「喜多方」とはいっても、都心ではとかくアッサリというよりはソッケない感じのスープが多い中、「ムンッ」と力強く広がる鶏の風味、そして適度な煮干しの旨味、さらには実にまろやかな醤油の味わい……これらが見事に一つに融合し、あまりのクセのなさに「スッキリ」感すら覚えますが、ノド奥に消えると口内が激しく寂しい、そんな豊かな美味さです。

麺は平打ちで、かなり太めの中太縮れ、典型的な「喜多方麺」です。多少柔らかめのゆで加減が麺の甘みを引き出すのか、加水率の割には味が力強く、噛むほどに広がる甘みが、スープでそっと引き立てられます。これに背脂がコッテリ感とホノ甘さを加えて……いやぁ、これはなかなかのカタルシス。

具材は、チャーシュー、メンマ、ネギに、無料トッピングした刻みタマネギ。チャーシューはバラ肉で、シッカリ濃いめの味付け。しかし麺・スープの味わいに「厚み」がありますので、上滑りせずイイ感じで全体にメリハリを与えます。メンマも文句なしのクォリティですが……このタマネギは辛すぎで、「薬味」の領分を超えてますな。もう少し下処理が必要なようで。

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