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中華そば 時翁@神田 「味玉入り中華そば」

時翁@神田・20131201・神田南口
 師走を前にただでさえ忙しいのに、余計な依頼ごとを抱え込んで……大変お世話になった方の依頼ですので断れず、予定をキャンセルして休日出社、お昼は神田の新店「時翁」へ。ここは夜一度フラれておりまして、慎重を期して土曜の昼に訪店と相成りました。場所は「七琉門」があったところ、昔の風情を残す南口ガード下のすぐ近く。
時翁@神田・20131201・店舗
時翁@神田・20131201・券売機
 メニューは「中華そば」「台湾らーめん」がオン・サービス、「煮干しそば」「塩らーめん」がカミング・スーンといったところ。とりあえず「味玉入り中華そば」(850円)をポチッとな。空席が多い場合は、私はいつも厨房を横から眺められる位置に座るのですが、この店ではちょうどその位置が、入口の青白い照明と店内の昼白色の照明が入り混じる場所で、例によってバカ・カメラの色調が狂い、以下お見苦しい写真でスミマセン(多少補正はしています)。
時翁@神田・20131201・中華そば
時翁@神田・20131201・スープ
 では、スープを一口……これぞまさに「淡麗」、といったお味。鶏主体と思われる、ごく淡いコクの動物系に、ごく淡いタッチの魚介系をソッとのせたような、薄っすらと伸びやかに広がる、味の色彩。しかし、これを飲み進むうち、ジワジワと舌の味蕾が目覚めていき、フンワリと穏やかな味の中を漂うような感覚に包まれていくから不思議です。
時翁@神田・20131201・麺
 麺は三河屋製麺製の中細ストレート。こちらも外連味のない素直な味わい、ピュアで穏やかな小麦の甘みが、端麗なスープを背景に訥々と語りかけてきます。多少柔らかめのゆで加減が、三河屋製麺さん特有のしなやかさを見事に引き出して、何とも心地よいノド越し。
時翁@神田・20131201・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、海苔に追加の味玉、そして薬味は刻みタマネギとネギ二種です。こうした淡麗系のスープ・麺に、具材の味付けを合わせていくのはかなり難しいのですが、チャーシュー・味玉・メンマとも実に慎重に調整されたもの。そして、注目は薬味類、三種の風味異なる辛みが、穏やかにたゆたう味の水面(みなも)に、キラキラと照り返しを加えるような美しさで、コイツにはしばしウットリ。

時翁@神田・20131201・卓上 すべてを薄味に整えることで、舌の方からアクティブに素材の味を探し求めるために、素材の良さがよりダイレクトに伝わる……京料理などにみられる、日本独特のテクニックですな。濃さに濃さを重ねるスタイルのラーメンが多い中、なかなか貴重なアプローチですが……この神田界隈は、まさに「濃厚系」の聖地。こうした真逆のアプローチが、どの程度受け入れられるのか、ちょっと注目の一品でした。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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