2014/03/21
はぐれ雲@春日 「味玉鶏白湯そば」

先日こちらを訪れて、ありふれた食材で「簡素」な美味しさを組み上げるそのスタイルが、結構気に入りました。これは他メニューも期待できそうということで、1週間後に再訪。

この店の筆頭メニューは「鶏白湯そば」ですが、前回は気まぐれで「中華蕎麦」にしてしまいました。今回はもちろん、堂々イチオシの「味玉鶏白湯そば」(並 770円)で。21時過ぎ入店で先客ゼロ、BGMはなぜかクラッシック……いろいろラーメン店を食べ歩いていますが、クラッシックを流す店は非常に珍しい。
では、スープを一口……おぉ、結構グラマラス。予想通り「直球勝負」の鶏白湯、ポタージュスープのようにトロトロですがベジ系等の小細工は一切なしで、非常に分厚いコクと旨味。「天下一品」ほどではないにしろ、かなり鶏肉を溶かし込んでいるものと推察しますが……その割に、鶏特有のクセもなく、口の中でのモタつきもない。フルボディのコクと旨味が、ドンと広がってサッとノド奥に消える、そんな痛快な食べ応え。

麺は、中太ストレートで「中華蕎麦」と同じ。プリッとした口当たりに適度な弾力、非常にビビッドな食感の麺で、これが鶏白湯とどう合うか楽しみにしていましたが……コイツはなんともパーフェクト。力強いスープだからこそ、麺にも力強さが必要で、両者コラボしたパワフルな食べ応えとパンチのきいた味わいは、鶏白湯系のラーメンとしては実に斬新。

具材は、鶏チャーシュー、刻みタマネギに水菜、そして追加の味玉。鶏チャーシューの味付けは、焼鳥屋のタレ風で結構濃いめ。食べ慣れた親しみやすい味だけに、ラーメンに入るとちょっと違和感がありますが……しかし、「ありふれた食材で『簡素』」という当店のスタイルには合ってます。味玉も上々の出来ですが、刻みタマネギがちょっと……大ぶりな刻み方で量も多く、強烈な辛み・風味はパワフルなスープをも圧倒しそうなほど。

「鶏白湯用」の卓上アイテムは、ブラックペッパーとパセリ。ブラックペッパーは中挽きで、辛さとパンチのバランスを取った仕上げ、パンチのスープにはこの方がよく合う気がしますな。パセリを少しふりかけますと、全体がパッと「洋風」に変化します。

店舗情報は、こちら。
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